男性一人で女性は同僚と…職場の昼食事情
就業時間における数少ない心休まる時間帯の一つがランチタイム。その昼食はどのような状況で食されているのだろうか。次以降に示すグラフはマルハニチロホールディングスが2013年11月に発表した「ビジネスパーソンのランチと社員食堂に関する調査結果」を基にしたもの(就業者対象)だが、それによると男性は一人で、女性は同僚と食べる機会がもっとも多い。
男性は女性と比べて「一人めし」の比率が高く、女性は「同僚と共に」が多い。順位も男性は「一人で」「同僚と」の順だが一方、女性は「同僚と」「一人で」と逆転している。昼食時の環境は仕事内容で大きく変わり、女性は内勤が多く必然的に同僚と共に食事をする機会が多くなるのが、このような動きを示す一因だが、それ以外にも女性の会話好き、会食好きも少なからぬ要因と考えられそう。
また「先輩・上司と」「後輩・部下と」とでは、女性は前者が多く、男性は後者が多い。状況としては男性が「半ばおごりで後輩たちを昼食に連れだす」、女性は「上司に誘われて会食する」事例が頭にイメージされる。
この男女による昼食時の同席者の違いは、食事を取る場所によるところも大きい。
社員食堂の利用率はあまり差異が無いものの、上位3項目では大きな違いが見られる。男性は「会社・中食(コンビニやスーパー、弁当屋で購入したお弁当などを会社に持参して食べること)」「外食」「会社・持参弁当」の順だが、女性は「会社・持参弁当」「会社・中食」「外食」となり、女性の持参弁当利用率が際立つ形となっている。無論今件調査対象母集団は既婚者だけでなく未婚者の回答者もいるため、その場合において自前の弁当を作るのか難しいのが一因と考えられる。
また、女性の外食利用率も案外低い。持参弁当率が高いのに加え、一人での外食は敬遠されがちで、団体では昼時に入店が出来ない場合もあることなどが要因として考えられる。
昼食時の食事スタイルは企業、職場の環境、そして職種で大きな影響を受ける。例えば営業で外回りが多い人は、必然的に「外食で一人めし」が多くなるし、教育のために後輩を引き連れる場合が多々あれば「後輩・部下と」との回答になる。今件はあくまでも平均的、一般論としての値でしかない。
しかしながら就業者の昼食が多分に「一人めし」か「同僚と」で、そしてどこで食べるかについて、男女にはそれぞれ今件のような特性あるパターンが見受けられることは、頭の隅に入れておいても損はあるまい。
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