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スイッチ・ヒッターの通算安打ランキング。埼玉西武の金子侑司は歴代何位!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
松井稼頭央 MARCH 2, 2013(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 今年から、埼玉西武ライオンズの監督として采配を振る松井稼頭央は、日本プロ野球(NPB)で2090安打を記録した。この本数は、歴代37位に位置し、どのスイッチ・ヒッターよりも多い。2015年7月28日に2000本目のヒットを打ち、翌月19日に、2018安打の柴田勲を上回った。

 一方、松井監督の下でプレーする金子侑司は、これまでに687安打を記録している。調べたところ、通算安打が金子より多いスイッチ・ヒッターは、松井と柴田を筆頭に、17人が見つかった。

 17人のうち、西岡剛は、現在、福岡北九州フェニックスの監督兼内野手だが、これからNPBに復帰する可能性は低く、狭義においては、金子が現役最多と言っていいだろう。少なくとも、現時点でNPBの球団に在籍しているスイッチ・ヒッターのなかでは、金子が最も多くのヒットを打っている。

筆者作成
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 スイッチ・ヒッターとしてプレーしたことがあっても、右打者あるいは左打者としてのキャリアのほうが長い選手は、ここには含めていない。例えば、887安打の大和(横浜DeNAベイスターズ)は、阪神タイガース時代の2017年がスイッチ・ヒッターで、その前後は右打者だ。また、1968~70年は右打者だった柴田のように、大和とは逆のパターンの選手もいるが、スイッチ・ヒッターではなかった時期の安打も、本数から除いてはいない。

 リストの25人中、盗塁王を獲得したことのある選手は、14人を数える。松井、柴田、西岡、金子もそうだ。首位打者は、金城龍彦正田耕三西村徳文、西岡の4人。本塁打王は、フェルナンド・セギノールが獲得している。2004年に44本のホームランを打ち、三冠王の松中信彦とタイトルを分け合った。ちなみに、スイッチ・ヒッターの本塁打王は、セギノールの他に、オレステス・デストラーデドウェイン・ホージーがいる。松井は、2002年に30-30(36本塁打と33盗塁)を達成した。

 なお、スイッチ・ヒッターではなく左打者だが、埼玉西武には栗山巧がいる。2086安打は、監督の松井と4本差。開幕直後に並び、追い抜いていくはずだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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