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元DeNAの大河が九州AL初100安打達成!4割首位打者も射程圏【北九州下関フェニックス】

田尻耕太郎スポーツライター
ボードを掲げる大河内野手(球団提供)

【9月16日 ダブルヘッダー第1試合 北九州下関フェニックス11×-10大分B-リングス ダイハツ九州スタジアム】

 北九州下関フェニックスの大河(松尾大河)内野手が、今季創設3年目のプロ野球独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」で初となるシーズン100安打を記録した。

 16日に行われた大分B-リングスとのダブルヘッダー第1試合の4回裏だった。前の打席で中越え三塁打を放ち王手をかけていた大河は、2アウト一、二塁からの左前適時打で今季安打数を大台に乗せた。

左前適時打を放った大河内野手(球団提供)
左前適時打を放った大河内野手(球団提供)

 このタイムリーで2点差に迫ると、勢いづいたチームは直後に追いついた。その後も試合はもつれて最終回(ダブルヘッダーのため7イニング制)へ。

 7回表に大分B-リングスが内川聖一内野手(元DeNA、ソフトバンク、ヤクルト)のタイムリーなどで10-10と追いついたが、7回裏ノーアウト一塁から北九州下関フェニックスが宇土憲伸郎内野手のサヨナラ三塁打で大乱打戦を制し、大河の記録に花を添えた。

打率4割台で首位打者の可能性も

 大河は球団を通じて「早くシーズン100安打を達成したかったので、達成できてとても嬉しいです。シーズン100安打は達成しましたが、まだまだ打ってチームに貢献したいと思います。引き続き応援お願いします!」とコメントを寄せた。

 また、打率もこの日終了時点で.392まで伸ばし、首位打者獲得に大きく前進した。リーグのシーズン記録.332(福岡北九州・ラモン捕手/2022年)を大幅に更新することは確実で、4割打者の可能性も残している。

DeNAドラフト3位

 大河は大阪府出身の25歳。熊本・秀岳館高校時代に甲子園4強を経験。同級生にソフトバンク・九鬼隆平捕手、1学年下にソフトバンク・田浦文丸投手がいた。2016年ドラフト3位で横浜DeNAベイスターズに入団するも1軍公式戦出場がないまま3年目オフに自由契約となり退団。その後、琉球ブルーオーシャンズに2年間在籍し、昨季から北九州下関フェニックス(昨季球団名は福岡北九州フェニックス)でプレーしている。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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