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今季で引退、2500安打目前の41歳ジェントルマン 逆転3ランで首位を撃破<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝の逆転3ランを放った41歳のパク・ヨンテク(写真:LGツインズ)

3日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

3位LGツインズが、3ゲーム差で追う首位NCダイノスをチャムシル球場に迎えた2連戦の初戦は接戦に。

3-5でLGが2点を追う8回裏、LGは相手捕手の後逸による振り逃げと、ショートのフライ落球で2死一、三塁のチャンスを作ります。

この場面で7番パク・ヨンテク選手はカウント2-1からの4球目、高めの直球をライトスタンドに放り込む2号3ランホームラン。LGが6-5と逆転に成功しました。

LGは9回表の守りをクローザーのコ・ウソク投手が0点に抑えてゲームセット。相手のミスをきっかけにチャンスをつかんだLGが、劇的な一発で逆転勝利を収めました。LGは6連勝で首位NCとのゲーム差を2に縮めています。

この日は他球場でも接戦となり全5試合中、4試合が1点差ゲームでした。

◆「勝負を決める一発で大記録まで14本」

決勝3ランを放ったLGのパク・ヨンテク選手は、リーグ歴代トップの安打数を誇り、この日の一発が通算2486本目でした。韓国球界初の2500安打まであと14本に迫っています。

19年目のシーズンを迎えている41歳のパク・ヨンテク選手は、今季限りでの引退を表明。しかしここまで58試合に出場し、規定打席不足も3割5厘の高打率を記録しています。

LG生え抜きの人気者で、20代の頃は球界きってのイケメンとして「クールガイ」と呼ばれたパク・ヨンテク選手。現在は丸眼鏡と口ひげが特徴の球界一の紳士です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

3日、ハンファイーグルスとの2軍戦は感染症防疫のため、中止となりました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇9月3日(木)の結果

・LG 6- 5 NC(チャムシル)

 勝:チン ヘス

 敗:ムン ギョンチャン

・KT 6- 2 SK(スウォン)

 勝:ソ ヒョンジュン

 敗:ピント

・ハンファ 5- 6 キウム(テジョン)

 勝:キム テフン

 敗:チャド・ベル

・サムスン 11- 10 トゥサン(テグ)

 勝:オ スンファン

 敗:イ ヨンハ

・ロッテ 3- 4 KIA(プサン)

 勝:ギャニオン

 敗:ノ ギョンウン

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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