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ホンダのバイク 250cc以上 試乗した24台中からナンバー1車種を5つの視点で選んでみた

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

昨年から連載を頂いているメディアとyoutubeチャンネルで試乗インプレッションコンテンツを始めましたが、気が付いたらホンダ車はコンプリート。

試乗した車種は

ゴールドウイングツアー、CB1300SF、CB1100EX、CB1100RS、CRF1100LアフリカツインAS ES、NT1100、レブル1100MT、レブル1100DCT、CB1000R、NC750X DCT、CB650R、CBR600RR、レブル500、CB400SB、CBR400R、400X、GB350、GB350S、CBR250RR、CB250R、CRF250ラリー、CRF250L、レブル250、フォルツァの24台。

僕は基本的に50ccのスクーターでも「バイクは楽しい」と感じるタイプなので、どのバイクも楽しく試乗させて頂きましたが、色々な視点でナンバー1を発表したいと思います。

自分が所有するならナンバー1:CRF250ラリー

バイクの選び方は千差万別。

僕の場合はと言えば、軽くて取り回ししやすく、気軽に乗れて荷物を積載しやすいバイクが好き。

オフロードバイクのCRF250Lにウインドスクリーンや容量の大きいガソリンタンクを追加したのがCRF250ラリー。

2020年にCRF250Lと共に一回目のモデルチェンジを果たし、燃料タンク容量がアップし、振動対策が強化されたことでツーリング性能が更にアップしました。

僕にとっては登場当時のシート高は気軽に乗れるものではありませんでしたが、モデルチェンジでシート高がグッと下がり、ストローク量の長いCRF250ラリーSというモデルもバリエーション展開しました。

ハンドリングも軽くワインディングも楽しいし、燃費が良いので長距離走行もこなせちゃうので乗り物としてマルチに使えちゃう一台。

欠点としては新東名の制限速度120キロ区間ではパワーとフレームの剛性を不足を感じる点と250ccにしては少々高い74万1400円という価格。

あと10万円安かったら即決して買ってます。

運転していて楽しかったナンバー1:CBR600RR

最近はフルカウルのスポーツバイクがブームで250ccクラスなんかは国内四メーカーがゴリゴリに開発合戦している印象です。

今までに四メーカーのリッターSSは一度は試乗経験があるし、乗れば凄いなと感じるのですが、最近はMT-09やZ900RSなどストリートファイター系の走行性能がゴリゴリに上がっていることもあり、特筆して感動した記憶はありません。

特に公道では4気筒の超高回転型エンジンはもてあますし、制限速度内で楽しい走りができるような気がしませんでした。

現行のCBR600RRは2020年にモデルチェンジして登場しました。

2016年に排気ガス規制がEURO4準拠となり、それまで国内と海外で仕様が異なったスーパースポーツバイクも統一されフルパワー化しました。

14000回転で121馬力を出力する4気筒の超回転型エンジン搭載ながら、極低速時の加速にストレスがなく、194kgの軽量ボディは加速性能だけでなく取り回しも楽で18Lの燃料タンクはスーパースポーツバイクとしては大容量なのでツーリング時の連続航行距離を長くします。

アシスト&スリッパークラッチや様々な電子制御がモリモリ追加されているおかげで街中でも不満なく走れ、スーパースポーツにしては多少柔らかめのサスペンションのおかげで快適に走ることが出来ました。

欠点としてはスーパースポーツバイク全体に言えることですがエンジンの熱が半端じゃないのでヒートバードパンツなどで対応したいところです。

初心者、リターンライダーにおすすめしたいナンバー1:CB250R

ホンダの250cc一番人気と言えばダントツにレブル250ですが、僕が推したいのはCB250R。確かにレブルはシート高が低く身長が低いライダーにもダントツお勧めです。

ですがレブル250はレブル500と共通のフレームや足回りを備えているため、車両重量が重めという欠点があります。

レブル250は170kg、CB250Rは144kgなので差は26kg。この差は決して小さくはありません。

重さは絶対的な悪ではなく、高速道路を走る際には安定感につながりますが、リターンや初心者ライダーにとっては軽さの方が恩恵が大きいはずです。

また実はライバルの250ccロードスポーツモデルと比べてワンサイズ幅の広いタイヤを採用している事や路面追従性の良い倒立ショックとモノリアショックのおかげで軽量なわりに安定感もあります。

CB250Rは2018年に発売されましたが、足つきが良くなった2019年モデルがお勧め。価格を重視したいなら2018年モデル限定でABSなしのモデルがあります。

燃料タンク容量は10Lですが、下道メインでいつも試乗コースを走って37km/Lと燃費が良いのも頼りになります。

欠点としては車両重量が軽い事や単気筒の250ccエンジン搭載なので、高速道路を使った長距離移動は多少疲れるかもしれません。

価格に対して性能がすげぇ!ナンバー1:GB350

2016年にEURO4、そして2020年にEURO5と排出ガス規制対応してきた流れで、OBD-2という故障診断装置が義務付けられたこと、排気ガスをクリーンにするためにエンジンの改良やキャタライザーなどの追加装置が必要になったことで車体価格は高騰を続けています。

そんな中で2021年に登場したGB350は車両販売価格55万円という超絶プライスで発売したので驚きました。しかもABS無しならわかりますが、ABSとトルクコントロール標準装備だったのだから驚きです。

奇しくもヤマハのSR400がカタログ落ちしたばかり。単気筒のクラシックバイクの登場にファンは沸き立ちました。

灯火類は全てLED、更にアシスト&スリッパークラッチ装備など装備も充実しておりライダーの所有欲をがっつり満たす仕様となっています。

肝心の走りと言えば、高速、下道共に文句なし。ちょうどよいパワー感で過不足を一切感じません。燃費は実走した値で31km/L。タンク容量は15Lなので計算上465kmも走れちゃいます。

欠点としてはサイドカバーが少々張り出しているのでシートに座った際に足が広がってしまい足つきが悪い点と、車両の質感自体は価格なりといったところ。

長距離ツーリングが快適なバイクナンバー1:ゴールドウイング

ホンダのビッグバイク、CB1300SFやCB1000Rはサスペンションが上質で乗り心地が素晴らしいのですが、桁違いの乗り心地を感じさせてくれたのがゴールドウイングです。

現行のゴールドウイングは2018年に17年ぶりのモデルチェンジを遂げたモデルとなりますが、最大の特徴はフロントにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用しているところ。

違和感があるわけではありませんが、今までのバイクとは違った感触を味わうことが出来ます。電子制御でコントロールされるリアサスペンションと幅広のシートが合わさって生み出す乗り心地はまさにソファー。

バイクではゴールドウイングかBMWの一部車種でしか採用されていない水平対向エンジンは独特のサウンドを奏で所有感を満たします。

電動スクリーンやグリップ、シートヒーター、ETCを標準としていて、オートマ仕様のDCTモデルには微速前後進機能のウォーキングモードを搭載するなど至れり尽くせり。

それでいて、スポーツ、エコノ、レイン、スポーツのうち、スポーツモードで少しラフにアクセルを開けると体が後ろに引っ張られるような加速を会見することもできちゃいます。

欠点と言えば戦艦にしか見えない車体は360kgを超える超重量級であることと、2021年モデルからはマニュアルミッションが廃止され、オートマのDCTモデルのみとなってしまったことです。

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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