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ゴールデンウィークも万全!紫外線対策完全ガイド

大塚篤司近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授
(写真:イメージマート)

ゴールデンウィークは楽しいイベントが目白押し!しかし、忘れてはいけないのが、肌へのダメージ…。このコラムで、ゴールデンウィークを楽しみながら美肌をキープするための紫外線対策を完全解説します!

【紫外線の種類と影響】

紫外線には、主にUVAとUVBの2種類があります。UVAは波長が長く、肌の奥まで届くため、シミやしわの原因になります。一方、UVBは波長が短く、肌の表面に作用し、日焼けや赤みを引き起こします。どちらも肌に悪影響を及ぼすため、紫外線対策は欠かせません。

提供:イメージマート

【日焼け止めの選び方】

SPF値とPA値をチェック

SPF値は、UVBから肌を守る効果を示し、数値が高いほど保護力が強いです。一方、PA値は、UVAから肌を守る効果を示し、+の数が多いほど保護力が強いです。ゴールデンウィークには、SPF30~50、PA+++以上の日焼け止めを選ぶことが望ましいです。

ウォータープルーフかどうか確認

汗や水に強いウォータープルーフタイプは、アクティブなゴールデンウィークにおすすめです。ただし、ウォータープルーフタイプは落とす際に、クレンジング力の強いクレンジング剤が必要になることがあります。

肌質に合ったものを選ぶ

乾燥肌の方は、保湿成分が豊富な日焼け止めを選びましょう。一方、脂性肌の方は、サラッとした使用感のものがおすすめです。

日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。敏感肌の人は、かぶれが起きにくい紫外線散乱剤の日焼け止めを使いましょう

【日焼け止めの塗り方】

顔全体に均一に塗る

鼻やあご、目の周りなど、紫外線が当たりやすい部分を特に丁寧に塗りましょう。

量に注意

日焼け止めは、適量をしっかり塗らないと効果が得られません。顔全体には、1円硬貨大の量を目安に塗りましょう。

塗り直しを忘れずに

汗や水で流れ落ちたり、時間経過で効果が薄れたりするため、2~3時間おきに塗り直しましょう。特にアクティブなレジャーや長時間の屋外滞在の際は、こまめに塗り直すことが大切です。

写真:アフロ

【紫外線対策のポイント】

帽子やサングラスを活用

帽子は、顔や首を紫外線から守る効果があります。特につばの広い帽子は、より広範囲をカバーできます。また、サングラスは、目や目の周りの皮膚を紫外線から守り、目の疲れも軽減します。

長袖やUVカット加工の衣類を着用

長袖や長ズボン、UVカット加工された衣類を着用することで、身体全体を紫外線から守ることができます。特に紫外線が強い昼間の外出時には、肌の露出を最小限に抑えるようにしましょう。

屋外での休憩は影で

屋外で休憩する際には、影のある場所を選ぶことが大切です。木陰や日除けのあるテラスなど、直射日光を避けることができる場所でリラックスしましょう。

窓ガラス越しでも安心してはいけません。窓ガラスはUVBをカットできますが、UVAは通します。ガラス越しだとしても、皮膚は紫外線のダメージを受けてしまいます。

紫外線対策サプリメント

市販の紫外線対策サプリメントがありますが、効果は証明されていません。飲む日焼け止めは、まだ開発されていないものと思ってください。紫外線対策サプリメントを飲んでも安心せず、きちんと紫外線対策をとることが大事です。

ゴールデンウィークは、楽しいイベントが盛りだくさんですが、紫外線対策をしっかり行うことで、肌トラブルを未然に防ぎましょう。上記のポイントを参考に、紫外線から肌を守りながら、快適なゴールデンウィークを過ごしてください。そして、外出時だけでなく、日常生活でも紫外線対策を意識することが大切です。特に、日焼け止めは毎日のスキンケアに取り入れることで、肌の老化を防ぎ、美肌を維持することができます。

【まとめ】

ゴールデンウィークの紫外線対策として、次のポイントを押さえましょう。

  1. SPF30~50、PA+++以上の日焼け止めを選ぶ。
  2. 適量をしっかり塗り、2~3時間おきに塗り直す。
  3. 帽子やサングラスを活用し、顔や目を守る。
  4. 長袖やUVカット加工の衣類を着用し、肌の露出を最小限に抑える。
  5. 屋外での休憩は影で、直射日光を避ける。

紫外線は、シミやしわ、日焼けなどの肌トラブルを引き起こすだけでなく、長期的には皮膚がんのリスクも高めることが知られています。ゴールデンウィークをはじめ、年間を通して紫外線対策を心がけることで、健やかで美しい肌を守りましょう。そして、家族や友人との楽しい思い出を作りながら、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。

近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授

千葉県出身、1976年生まれ。2003年、信州大学医学部卒業。皮膚科専門医、がん治療認定医、アレルギー専門医。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。コラムニストとして日本経済新聞などに寄稿。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版社)、『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)、『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。』(大和出版)がある。熱狂的なB'zファン。

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