【富士宮市】不動明王が祀られている『出水不動尊』~白蛇にまつわる伝説~
その綺麗な湧水で、夏には蛍が見られるという『出水不動尊』。
御堂裏手にある岩壁の割れ目に白蛇が住んでいると言い、祭典日にだけ姿を現すと言われ、見た人は幸せになれるそうです。
実家が『出水不動尊』の近くだったのですが、近所の方々は『出水不動尊』のことを『白蛇さん』と呼んでいました。
境内入口は普通の神社といった感じです。鳥居をくぐり先へ進むと、右手にはブランコ、左手にすべり台がありますが、どちらも遊ぶのが怖いくらい朽ちている感じです。
その奥に進むと、左手に社務所、そして右側には湧水地5号に指定されている湧水地があります。
真中の社殿は、祭典日だからか中を見ることが出来ました。
左手には迫力のある白蛇の絵画が掲げられています。見たら幸せになれると言う白蛇ですが、もし現れたら怖くて逃げだしてしまいそう…
社殿裏には、稲荷神社と小さな祠がありました。
この小さな祠が白蛇を祀っているのだと聞いたような気がしますが、子供の頃の記憶なので信憑性はありません…
この奥には岩場があり、水が流れ出ています。
岩場には橋が二カ所かかっていて、赤い手摺のある橋を渡ったところに祀られているのは東京都上野にある寛永寺の末寺の出水寺があったといわれ、寛永寺から運ばれて来たという不動明王の石像が祀られています。
右手に持つ剣は龍が巻きつき、炎に取り巻かれているという倶利迦羅剣です。倶利迦羅剣は煩悩と無明を破り、魔を打ち倒す仏智の利剣だといわれています。
一度橋を戻り、今度は手摺のない橋を渡ると、岩場の割れ目にいくつか祠のようなものがあり、奉納幕が張られていました。
本日は祭典日だったので、次から次へと途切れずに参拝者が訪れ、まず社殿により、それから不動尊、そして岩場の弁財天に参拝していました。
参拝していた方に聞いたところ、音を出して手を合わせるには理由があって、神様への感謝を表すため、願いを叶えるために神様を呼び出すためなんだそうです。
私も日頃の感謝と、願いを込めて、皆さんと同じように、『パン パパパン』と音を出して手を合わせました。
出水不動尊:富士宮市大岩1616
アクセス:県道397号で大岩まで行き、ミニストップ富士宮大岩店を越して約150m先を右折、約150mほど先の左側