【香芝市】ふすまをはがせば歴史が見える?香芝市二上山博物館で古文書の特別展開催中8/31まで
ふたかみ文化センターにある香芝市二上山博物館でこの春より開催されていた特別展「古文書みーつけた」を見学してきました。
春からの特別展をなぜ今?
それは、春に見学に伺った際、
「7月の夏休みぐらいの時期になったら古文書の調査が進んで、おもしろい史料が出てきているかも」
と聞いていたため。
じゃあ7月に見学に行こう!と思い、ずっと待っていたのです。
小学生にもわかりやすく古文書の魅力を紹介
数年前、私は奈良国立博物館で毎年秋に開催される「正倉院展」の見学に行きました。
その際にじっくり見た古文書が、どうやら借用書?だったらしく、当時のお金のやり取りの様子がわかっておもしろいと感じました。これが古文書に興味を持ったきっかけです。
そのため今回の展示を楽しみにしていました。
特別展示室のようすです。古いふすまのようなものが見えます。
今回の展示は、このふすまがポイントです。
昔、ふすまの強度を高めるために、ふすまの裏張りにいらなくなった紙を使用することがけっこうあったそうです。「ふすまの裏張り」とは、キレイな絵が描かれている表紙の下に貼られている紙のかさね貼りのこと。
裏張りに使用されていた「いらなくなった紙」には、メモ書きはもちろん手紙や会計帳簿などがあります。これらが家の解体や修理などの時に、思いがけず昔のくらしが垣間見えるような文書がみつかることがあるそうです。
今回の展示は、ふすまなどから見つかった古文書の展示です。
「そんなん、昔の手紙なんて今読んでも何が書いてるか、見ただけではわからへんわー。そもそも読まれへんし」と、思う方もおられるかもしれませんね。
心配無用です。
小学生が見てもわかるように、香芝市のゆるキャラ・カッシーくんが解説してくれています。
ここでは、元号の解説をしていますね。明治より前の元号はどの時代で、そのころ何が起こっていたか、すぐにピンとこないことが多いので、とても助かる解説です。
他にも、人物をさす通称が誰のことなのかなどの解説もあるので、解説を読みながら古文書を見ると、手紙の内容なども理解できますよ。
古文書が読めたら、その文書が書かれた時代のくらしが垣間見えるようになります。
意外と当時の人々も今と変わらないことをしているな〜と思えることもあり、興味深いです。
春季スポット展「古文書みーつけた」詳細
開催期間:2024年4月27日~8月31日
場所:ふたかみ文化センター内・二上山博物館
常設展示室、特別展示室(7/27~)
主催:香芝市教育委員会事務局教育部まなび推進局文化財課
協力:金剛葛城地域博物館ネットワーク協議会
夏休み期間中はサヌカイトの展示も
古文書の展示の隣では、二上山が噴火していた頃のサヌカイトなどの展示も開催されています。
石でできた「石琴」を実際に叩いてみることもできますよ。
春季スポット展「二上山が噴火していたころ」詳細
開催期間:2024年7月27日~8月31日
場所:ふたかみ文化センター内・二上山博物館特別展示室
主催:香芝市教育委員会事務局教育部まなび推進局文化財課
デジタルミュージアム体験も
この博物館では常設展・特別展の両方を見学しても入館料が変わらないので、常設展示もぜひ一緒に見学することをおススメします。
デジタルミュージアムについて紹介した記事
【香芝市】デジタルとのハイブリッドで旧石器時代を体感・進化した二上山博物館に注目!
この博物館では、高校生以下のお子さんについては、土曜日の入館料が無料になります。お子さんと一緒に行くなら土曜日がおすすめです。
施設詳細
香芝市二上山博物館
>>Instagram(@nijyosan_museum)X(@nijyosan_museum)
所在地:香芝市藤山1丁目17-17
(近鉄大阪線下田駅より徒歩8分)
電話番号:0745-77-1700
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休業日:毎週月曜日(国民の祝日、振替休日に当たる場合は翌日以降最も近い平日)、
12月28日~1月4日
入館料:大人(中学生以上)880円、小人(小学生以下)430円、3歳以下無料
※小学校3年生以下の児童及び未就学の幼児の入場は、保護者(18歳以上)の同伴が必要
※毎週土曜日は高校生以下無料
※以下の会員証をお持ちの方は50円引きになります(本人のみ)。
・歴史街道倶楽部会員
・あみまクラブ会員
・KIPSカード会員
・JAF会員
・スルッとKANSAI乗車券利用者
駐車場:有(無料)