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<ガンバ大阪>夏休み最後のホームゲームは、0−1で惜敗。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

J1リーグで3戦白星のないガンバはホームに柏レイソルを迎える。前半は攻守がめまぐるしく入れ替わる拮抗した展開に。勝負は後半に持ち越されたが、先制点を奪ったのはペースを掴んだ柏。再三にわたりガンバゴールに迫る中、68分に右サイドボールを受けたMF伊東がそのままエリア内に持ち込み、左足でゴールネットを揺らす。ビハインドを負った展開に、なんとか攻勢に出ようとするガンバだったが、相手の堅守の前に精彩を欠き、ゴールに近づけない。結果的に途中出場のFW長沢駿が狙った2度のヘディングでのシュートも枠を捉えられず、最終的にはシュート数もわずか6本で戦いを終えた。試合後のガンバ大阪の監督、選手のコメントをお届けする。

●長谷川健太監督

レイソルも非常に力のあるチームなので、こういう展開でどちらがゴールを奪うかの戦いだと思っていました。ロストの仕方が悪くて先に先制点を取られてしまい、非常に難しい試合展開になりましたが、そのあとチャンスもあって…なかなかいま、チーム状態的に湿っている感じで、ああいう場面でまた1点を返せればチームに勢いが出たんじゃないかと思います。その1点が、いまなかなか遠い状態なので引き続き、刺激を与えながら、やり続けてこういう状況を打破して行くしかない。夏休み中で、楽しみに来てくれているサポーターになかなか勝利をプレゼントできないのは申し訳なく思っていますし、選手もなんとか勝利をと、やり続けてくれていますので、また1週間しっかりとトレーニングをして鳥栖戦に向けて準備していきたいと思っています。

ー今日、首位の鹿島が勝って勝ち点差が13まで開きましたが。

諦めた瞬間に終わりだと思いますし、まだ残り11試合あるので、最後の最後まで諦めずにやっていきたいと思っています。

●MF遠藤保仁

(先制点を与えたことでより流れが苦しくなったように見えました)全体を通してシュート数も柏の方が倍以上打っていますし、よく粘っていたとは思いますけど、あまりいい形も作れなかったので。もちろん、先制点を与えたことで苦しくはなりましたが、全体的にあまり良くなかったと思います。(相手の守備も硬かったですが、自分たちの攻撃に物足りなさを感じた部分も多かったように思います)もう少し賢いポジショニングや動きをしてボールを支配しながら穴をみつけていくということもしていきたいし、今日はそれがあまりできなかったので。いい攻撃が出来れば守備の負担が減りますし、相手を走らせることにもつながるので。今日はそこが少し足りなかった。(苦しい状況が続いていますが打開策は?)結果が一番だと思いますし、勝ち点3を1試合でも多くとっていくことが一番なので、勝ちにつながるプレーを全員がミスを恐れずにやっていけば少しずつ改善していくとは思います。(攻撃の連動、迫力のところでの修正点は?)もう少しいい距離感でやりたい。どういうシステムであれ前線の選手を孤立させないようにしたり、より多くのパスコースを作るためにもいい動きだし、タイミングが必要なので、その辺を改善しながらより相手のペナルティエリア付近でプレーできる回数を増やしたい。(サポーターから試合後にブーイングがきた)これだけ勝っていないので、ブーイングを受けて当然だと思います。勝って当たり前というチームだけに、当然だと思う。選手もさらなる努力をしていい結果を出せるようにしていきたい。

●MF倉田秋

(前半の展開が後半も続かなかったですね)なんでしょうね。まあ、僕が決めていれば…前の試合もそうですけど、そこで決めていたら変わったかなと。それだけだと思います。磐田の時もチャンスはあったし、いま先制点が取れていない中でああいうビッグチャンスはなかなかないので、そこは大きかったと思います。(股下を狙った?)そうですね。相手が結構コースを切ってきたので。(ミスもあり、なかなか攻撃のスイッチが入らない)それは…リスク持って攻撃をしている分仕方がない部分もあるので、ただ今日はみんな体が重そうだったし、切り替えだったり、一歩の出だしも相手の方が早かったので。今年はそれができない試合で負けていることが多いしh、今日もそういう試合になってしまったように思います。(苦しい状況が脱することができない。打開策は?)なんでしょうね。俺がゴールを決めること。それだけで流れが変わると思うので次はしっかり仕留めたい。(先制点を取られて気持ち的にも苦しくなった?)取り返してやろうという気持ちはありましたけど、相手もしっかり守ってきたし、いい感じで攻められなかったので、そうなる前に決めないとっていうのは思いました。

●DF金正也

(後半に入って相手の緩急ある攻撃にふられた)そうですね。僕自身も対応の部分で裏を取られたり入れ替わったシーンがあったけど、そういう個人の部分でも何回か剥がされたのもあったし、あとは自分らが保持している時のスイッチが入ったときとか、縦パスが入った時のコンビネーションが、うまくいっていた時に比べて…少し疲れもあってなかなかスイッチが入っていかなかった。あれが収まってコンビネーションができていたらチャンスになるから、どんどんチャレンジしなくちゃいけないなとは思います。引き続き、やり続けて…前の選手はクオリティはあるので、チームで連動してやっていくことを考えたい。(攻撃のスイッチが入っていかないことで我慢が続かない部分もある?)時間を作ってもいいところはいいと思うし、チャンスがあったらカウンターで無理してでも仕留めに行くというように、その使い分けというか、行く時といかない時の迫力とかメリハリが今日に関しては少なかったように感じた。また、ボールが入った時の簡単なミスがチーム全体として多いことも、スムーズにいかない要因かなと。それでまた相手にとられて…自分たちのチャンスのはずが、相手にチャンスをあげてしまっている。そのあたりはチーム全体として考えていかないといけないと思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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