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【鎌倉市】ひと足お先にお花見気分!鎌倉最古の神社、甘縄神明宮の玉縄桜が咲き始めました

satomi地域情報発信クリエイター(鎌倉市)

暖かな日差しに春の訪れを感じるこの頃、そろそろお花見の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
開花宣言を心待ちにしている方、早く桜を見に行きたい!という方におすすめなのが「甘縄神明宮」です。
長谷寺から近い場所にありながら、長谷寺の賑わいとは対照的に驚くほど静寂な空気に包まれています。
今回は「甘縄神明宮」をご紹介します。

「甘縄神明宮」とは

710年に「行基」という僧侶が草創した、鎌倉で最古の神社と言われる長谷の鎮守です。
その後、源頼朝が社殿を修理したり鳥居を建てたりと崇敬しており、源頼義がこの神社に祈願して源義家が生まれたという言い伝えがあります。
北条政子や源実朝も度々参詣している記録が残っているなど、源氏と関係が深い神社です。

鳥居の隣にある石標には「見越嶽」と刻まれていました。これは神社の裏が山になっており、御輿嶽(見越岳)と呼ばれていたことが由来となっています。

また、神社の近くには鎌倉の文豪、川端康成の邸宅がひっそり佇みます。鎌倉を舞台にした「山の音」という小説に甘縄神明宮が登場しますので、小説を読んでから訪れるとより一層その世界観に浸れるかもしれません。

早咲きの玉縄桜が見頃を迎えます

拝殿と桜の見事な競演、静まり返った境内に桜が優美に咲いています。

この玉縄桜は、玉縄地区にある日比谷花壇大船フラワーセンターで生まれたオリジナルの品種で、例年2月下旬から3月上旬頃に見頃を迎えます。

ソメイヨシノをもとに改良した桜で、気温の低い時期に開花して鑑賞期間が長いのが特徴。ソメイヨシノが咲く頃まで長く楽しめる桜です。

石段を登り拝殿を背にすると目の前には鎌倉の街と由比ヶ浜の海の景色が広がります。
息を飲むような美しさを独り占めです。静けさに包まれて穏やかな時間が流れます。

また境内には大きな木がたくさんあり「鎌倉と三浦半島古木・名木50選」に選ばれているタブノキもあります。
生命力の強さを感じ、見ているだけでパワーを授かるような気がしました。

御祭神は天照大御神

拝殿
拝殿

桜のアーチをくぐり石段を登ると拝殿があります。運動不足のせいか、若干息がきれました。
こちらで御朱印を頂く事ができないので、大町にある「八雲神社」の社務所で頂きます。

本殿
本殿

拝殿の背後に本殿がありますが、柵で区切られ入ることはできません。拝殿の裏から本殿まで階段で繋がっていました。

境内には拝殿・本殿の他に「五所神社」と「秋葉神社」があり、拝殿の左手にあるのが五所神社です。

拝殿の右の階段の先には「秋葉神社」があります。神社名の隣に「火防御守護」と書かれているとおり、火除け・火伏せの神として広く信仰されています。

安達盛長ゆかりの地

「安達盛長邸跡」
「安達盛長邸跡」

鳥居の脇には、「鎌倉殿の13人」の登場人物である安達盛長の石碑があります。
源頼朝に寄り添い長年支え続けていた武士で、源頼朝が伊豆の流人であった頃からの側近、源頼朝と北条政子との間をとりもったとも言われる歴史上のキーパーソンです。安達盛長の邸宅がこの地にあったと言われています。

石段の左手前にある「北条時宗公産湯の井」。ここに産湯があるということは、北条時宗は安達邸で誕生したことがわかります。子宝の御利益がある神社としても知られています。

鳥居の先が気になったので登ってみましたが、道が険しくなる一方で先が見えず途中で引き返してしまいました。足元が悪く何度か滑りそうになり、まるで登山です。ここが裏山の「見越ヶ嶽」でしょうか。途中に小さな祠があったので手を合わせておきました。

早咲き・長咲きの玉縄桜はそろそろ見頃を迎えようとしています。日中は暖かい日が多くなり、お出かけしやすい気候になりましたね。
ぜひ週末にお出かけください。

*掲載時の内容です。お出かけの際は最新情報をご確認ください。

甘縄神明宮
住所 鎌倉市長谷1-12-1
拝観時間 自由
電話 0467-22-3347(八雲神社)

地域情報発信クリエイター(鎌倉市)

鎌倉の海・街・人が大好き。海の恩恵と繋がるご縁に感謝しビーチクリーンをしています。暖かくなったらサーフィンを再開します。好きだからこそ伝えたい鎌倉の魅力を発信していきます!

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