冬は多肉植物大丈夫なんですか?店員も知らない寒さがもたらす神秘の魅力
寒さが厳しさを増すこの頃。「冬は多肉植物大丈夫なんですか?」多肉植物をはじめたばかりの人からよくきかれる質問です。
多肉植物は砂漠のイメージが強いのか、冬に枯れてしまうと誤解されている人も多いいようです。
結論からいうと「冬も大丈夫です!むしろ冬を楽しみましょう!」が答えです。
ですが、ホムセンや一般花屋さんは、冬は室内の温かいところで育てて下さい。と答えます。寒冷地にお住いの方は、昼間の気温が0度を下回る頃は室内の管理をおススメしますが、多くの場合は、屋外の方が元気に可愛く育つんですよ。
今日は、普通の店員さんじゃ知らない、冬の育て方のコツをご紹介します。
なぜ冬は枯れると思われているんだろう?
おそらく、多肉植物=砂漠=暑い をイメージした返答だと思います。暑い地域で育つ植物は寒さに弱いが一般常識ですよね。多肉植物は砂漠や高原地帯の昼と夜の寒暖差のある乾燥地帯が原産です。
多くの品種が、5度前後の気温であれば屋外で育てた方がむしろ健康に育つのです。
ただ、5度を下回り霜や雪の影響がある置き場所は、要注意です。多肉植物は葉に多くの水分を含みます。気温が低くすぎる場合葉の水分が凍る可能性があります。この場合は、夜間は室内で、朝に屋外で日差しを浴びる管理法が適切だと思われます。
冬に枯れない理由がわかったところで、育て方のコツをご紹介します。
多肉植物の魅力を引き出す育て方
育ててきた方ならご存知だと思いますが、多肉植物の魅力は何といっても紅葉ですよね。11月中旬ちょうど今頃の時期、気温がグッと下がりはじめた頃多肉植物は変化していきます。
葉先から赤やピンク紫や黄色などに変化します。次第に変化は全体に広がります。と同時期に扇形に開いた葉が徐々に内側に丸まっていきます。
苗自体がコロンと丸く色鮮やかな紅葉を見せるこれが多肉植物の最高の楽しみ方です。
夏は、誰だからわからない程緑色一色だった多肉植物達が、個性豊かな紅葉をみせてくれる。1年間手塩にかけ育て上げた総決算が冬にやってくるのです。
どうですか?冬の多肉植物を楽しみたくなりましたか?今からでも間に合います!
冬を迎える前に健康状態をよくする
秋は多肉の成長期です。たっぷり水やりしたら、土が完全に乾くまで水やりは控えます。水やり直後に葉を触ってパツパツ加減を覚えて置き、土が完全に乾いた頃もう一度葉を触り柔らか買う張りがなくなったら、水やりをしましょう。
湿気と乾燥のメリハリをつけることで、多肉植物は丈夫に育ちます。
多肉植物はお日様の光が大好きです。4時間以上は屋外で直射日光に当てましょう。窓辺はどうですか?とご質問頂く事がありますが、窓を開け直射日光であればOKですが、窓を閉めると光量が足りず屋外ほどの紅葉は楽しめない可能性が高いです。
ここで注意してほしいコトがあります。肥料は絶対にあげないでください。肥料には葉の葉緑体を活性化する作用があります。一度多肉植物が吸収した肥料が切れるまで約3か月かかると言われています。元気がないと感じる時は、活力剤を使う事をおすすめします。
冬を迎えたらストレスをあたえる
日中の最高気温が15度を下回る気候になったら、多肉植物にストレスを与えます。
- 水分を切る
- 寒さにさらす
多肉植物は葉に水分を蓄えているため1か月水やりをせずとも枯れる事はほぼありません。水を切る事でストレスを感じ葉が丸まり紅葉が深まります。冬は成長が緩やかになるので、根が水をあまり吸いません。過度な水やりは蒸れの原因となるので、1ヵ月水をきっても大丈夫です。
冬はかわいそうだから室内に・・・の気持ちもわかりますが、寒さにさらせばさらすほど紅葉が深まります。タニラーはこの事をスパルタ管理といいます。多肉植物界隈では、過保護の方がすぐ枯れる、ちょっとくらい放置してた方が可愛くなるよね。とよくいいます。
夜間の気温が5度を下回らない頃は軒下の屋外で夜を過ごすのがおすすめです。霜が降りやすい地域は、夜の間だけ不織布をかけるのもいいです。
冬はこうやって多肉植物を可愛く育てる事を楽しんでいます。
さいごに
多肉植物を始めたばかりの方が、紅葉しないから私向いてないんだわ・・・っておっしゃるのですが、1年1年積み重ねて少しずつご自宅の環境にあう育て方が見つかります。
慌てずゆっくり楽しんでもらえたらと思います。