待っていました! 今年もスイカを求めてお客さんが絶えない直売所がオープン(札幌市手稲区)
道の駅などに併設している直売所や大きな直売所以外では、北海道の多くの直売所は、6月末ごろから7月にかけてオープンします。札幌市内にも各区に農家さんの畑の横に店舗を構えている、小さいながらも地元の人たちに愛されている直売所があります。手稲区の「まつもり農園」は毎年7月下旬からオープンします。今年もオープンしました! 続々来店者が訪れています。
札幌市手稲区山口
札幌市手稲区は、その名の通り、山口県の出身者によって明治時代に開拓されました。
近くに海水浴場がありますが、この地域は砂地が多く、知力に乏しく、開拓半ばで別なエリアを求めて離れていく人も少なくなかったようです。しかし、自家用に作ったスイカは甘く美味しかったそうです。
スイカの特徴
スイカはアフリカ地方が原産のウリ科スイカ属の植物。紀元前5000年には既に南アフリカで栽培されており、3000年前のエジプトでも栽培が行われていたといわれています。10世紀には中国に伝わり、日本には16世紀後半頃に渡来したといわれています。
スイカ栽培にはほかの野菜と異なり、保水性や保肥力が劣り(水はけが良いともいいます)、養分も少ない「痩せ地」で、昼夜の寒暖差があることで、実に糖分をため込み、美味しいスイカとなります。
スイカの名産地・手稲山口
手稲山口は、スイカが美味しくできる条件に合っていたせいか、自家用に作って美味しいと言われたスイカは、大正時代半ばころから「山口スイカ」という名称で販売されるようになりました。その後、全国各地へと販路を広げたため、山口県産と間違われないようにと、1975年、「サッポロ西瓜」と名前を変更します。
ファンの多い「まつもり農園」
スイカの歴史のある手稲区山口。そこで長年農業をしている「まつもり農園」。毎年7月下旬から直売所をオープンしています。
トマトやナス、ズッキーニ、ピーマン、トウモロコシ、カボチャのほか、今はメロン各種とスイカが人気です。
野菜ができてきたオープンするという「まつもり農園」。「そろそろスイカが店頭に並ぶかな?という時期に、スイカが店頭に並んでいない(生産者としての見極めで)と、がっかりする人が多いんですよね」と松森さん。それだけ松森さんのスイカのファンが多いんですね。
1時間ほどいましたが、本当にひっきりなしにお客さんがいらっしゃいます。その多くは、スイカとトウモロコシ、トマトなどを購入していきます。
待ってました! 今年は7月末日あたりから!
「まるもり農園」のファンはスイカもですが、こちらも待っています!
滑らかな甘い黄色いソフトクリーム。なぜかリピートしてしまいます。なぜなんだろうー。
「今年は、雨が少ないので、表面がいつもより皮に亀裂などの跡があるかもしれませんが、味はいつもと変わりません」と松森さん。
札幌市内の各地で直売所がオープンし、マルシェも毎週末にどこかで開催されるようになってきました。
どこの直売所でもいいですので、ぜひ、立ち寄っていただき、美味しい野菜をゲットして召し上がってくださいね。
まずは、グリル(魚焼きグリルでも可)やレンチン(蒸し焼き)でもいいです。後はオリーブオイルと塩、コショウで調味してみてください。本来の野菜の美味しさを知ったら、シンプルが一番おいしいと感じますよ。
<まつもり農園>
*住所:札幌市手稲区手稲山口536
*TEL:011-683-5845
*営業:7月下旬~9月中旬 9:00~16:00
*休み:不定