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ニキビ跡に悩む人必見!皮膚科の治療法から自宅ケア、予防法まで徹底網羅

大塚篤司近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授
(提供:イメージマート)

【ニキビ跡に悩む人必見!最新治療法と予防法をわかりやすく解説】

ニキビ跡に悩んでいる人は多いと思います。ニキビが治っても、肌の凸凹やシミが残ってしまうことがあります。ニキビ跡は自分の肌に自信を持てなくなる原因の一つです。

しかし、ニキビ跡を改善するための様々な治療法があります。皮膚科でのケアから、自宅でできるスキンケアまで、選択肢は豊富です。この記事では、ニキビ跡の最新治療と予防法について詳しく解説します。

【皮膚科で受けられるニキビ跡治療】

皮膚科では、ニキビ跡の種類や程度に合わせて、適切な治療法を選択します。主な治療法は以下の通りです。

1. ケミカルピーリング

グリコール酸やサリチル酸などの薬剤を用いて、肌の表面を剥がす治療法です。ニキビ跡の浅いものに効果的で、肌のターンオーバーを促進します。

2. レーザー治療

フラクショナルレーザーやダイレーザーなどを使って、肌の深部まで働きかけます。コラーゲンの生成を促し、ニキビ跡を平らにする効果が期待できます。

3. 皮膚剥削術

ダーマブレージョンとも呼ばれ、回転する器具で肌の表面を削る治療法です。深いニキビ跡や広範囲のニキビ跡に有効です。

これらの治療は、ニキビ跡の程度や肌質に合わせて組み合わせることもあります。治療の際は、経験豊富な皮膚科医に相談することが大切です。

ニキビ跡治療は、自分に合った方法を見つけることが何より重要だと思います。費用や ダウンタイム などを踏まえて、医師とよく相談しながら決めていくのがおすすめです。

【自宅でできるニキビ跡ケア】

皮膚科での治療と並行して、自宅でのスキンケアも欠かせません。ニキビ跡を目立たなくするためのポイントは以下の通りです。

1. 保湿を徹底する

乾燥は、ニキビ跡を悪化させる要因の一つです。肌のバリア機能を高める保湿剤を使って、しっかり保湿を行いましょう。

2. 紫外線対策を怠らない

紫外線は、ニキビ跡の色素沈着を悪化させます。日焼け止めを毎日欠かさず塗るようにしましょう。SPF30以上、PA+++以上の製品がおすすめです。

3. ビタミンCやレチノールを取り入れる

ビタミンCには、色素沈着を改善する働きがあります。レチノールは、コラーゲン生成を促進し、ニキビ跡の修復を助けます。美容液などで積極的に補うとよいでしょう。

自宅ケアは地道な努力が必要ですが、肌の健康を保つために欠かせません。ニキビ跡治療と合わせて、継続的に行うことが大切です。

【ニキビ跡を予防するために知っておきたいこと】

ニキビ跡を治療することも大切ですが、そもそもニキビ跡ができるのを防ぐことも重要です。ニキビ跡予防のポイントは以下の通りです。

1. ニキビを早めに治療する

ニキビを放置せず、早めに皮膚科で治療することが大切です。炎症が長引くほど、ニキビ跡のリスクが高まります。

2. 肌に優しいスキンケアを心がける

ゴシゴシ洗顔やスクラブの使用は、肌への刺激となり炎症を悪化させます。低刺激の洗顔料を泡立てて優しく洗うようにしましょう。

3. 規則正しい生活習慣を心がける

睡眠不足やストレス、偏った食事は、ニキビを悪化させる要因です。規則正しい生活を送り、肌への負担を減らすことが大切です。

ニキビができにくい肌を目指すことが、ニキビ跡予防につながります。日々の積み重ねが大事です。

【まとめ】

ニキビ跡は、一朝一夕には改善できません。しかし、皮膚科での適切な治療と、自宅での丁寧なスキンケアを継続することで、必ず良くなっていきます。自分に合った方法を見つけて、コツコツと続けていきましょう。

参考文献:

J Am Acad Dermatol. 2024 Jun;90(6):1137-1150. doi: 10.1016/j.jaad.2022.04.022.

近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授

千葉県出身、1976年生まれ。2003年、信州大学医学部卒業。皮膚科専門医、がん治療認定医、アレルギー専門医。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。コラムニストとして日本経済新聞などに寄稿。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版社)、『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)、『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。』(大和出版)がある。熱狂的なB'zファン。

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