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ポリメトキシフラボンとは?アンチエイジングに効果的な柑橘由来成分の秘密に迫る

大塚篤司近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授
Ideogramにて筆者作成

世界的に高齢化が進む中、老化に伴う様々な疾患が注目を集めています。そんな中、柑橘類に含まれる「ポリメトキシフラボン(PMF)」という成分が、アンチエイジング効果で注目を浴びているのをご存知でしょうか。

ポリメトキシフラボンは、柑橘類に特有のフラボノイドの一種です。抗酸化作用や抗炎症作用、神経保護作用など、様々な生物活性を持つことが分かってきました。最近の研究で、PMFを摂取することで老化に伴う疾患の予防や治療に役立つ可能性が示唆されているのです。

では、ポリメトキシフラボンはどのように体内で働くのでしょうか。PMFの体内での吸収や分布、代謝、排泄のメカニズムについても、次第に明らかになってきました。ただし、PMFの生物学的利用能は低いことが課題となっています。つまり、PMFの優れた生物活性を十分に発揮させるには、体内への吸収率を高める工夫が必要です。

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近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授

千葉県出身、1976年生まれ。2003年、信州大学医学部卒業。皮膚科専門医、がん治療認定医、アレルギー専門医。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。コラムニストとして日本経済新聞などに寄稿。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版社)、『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)、『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。』(大和出版)がある。熱狂的なB'zファン。

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