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アンチエイジングの新常識!ゲニステインで若々しい肌を手に入れる方法

大塚篤司近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授
Ideogramにて筆者作成

大豆イソフラボンは、大豆に含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることが知られています。また、抗酸化作用や抗炎症作用など、肌の健康を維持するのに役立つ様々な機能を持っています。

近年、大豆イソフラボンの美肌効果に関する研究が盛んに行われており、シワやシミの予防、肌の弾力アップなどの効果が明らかになってきました。今回は、そんな大豆イソフラボンの魅力について、皮膚科医の視点からご説明します。

大豆イソフラボンには、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインの3種類があります。中でもゲニステインは、肌の老化防止に特に効果的だと考えられています。ゲニステインは、紫外線によるダメージから肌を守ったり、コラーゲンの合成を促進したりする働きがあるのです。

また、大豆イソフラボンは、肌の炎症を抑える作用もあります。肌の炎症は、肌荒れやニキビの原因になるだけでなく、肌の老化を加速させてしまいます。大豆イソフラボンは、炎症を引き起こす物質の産生を抑え、肌の健康を保つのに役立ちます。

さらに、大豆イソフラボンは、肌の保湿力を高める効果も期待できます。加齢とともに低下する肌のハリや弾力は、保湿力の低下が原因の一つです。大豆イソフラボンは、肌のバリア機能を高めて水分蒸発を防ぎ、潤いのある肌を保つのに役立ちます。

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近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授

千葉県出身、1976年生まれ。2003年、信州大学医学部卒業。皮膚科専門医、がん治療認定医、アレルギー専門医。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。コラムニストとして日本経済新聞などに寄稿。著書に『心にしみる皮膚の話』(朝日新聞出版社)、『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)、『本当に良い医者と病院の見抜き方、教えます。』(大和出版)がある。熱狂的なB'zファン。

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