【鹿児島市】石橋記念公園には流失した石橋を移設・復元し、市民の憩いの場となっています。
鹿児島市の中心部を流れる「甲突川」。
上流から「玉江橋」・「新上橋」・「西田橋」・「高麗橋」・「武之橋」と5つのアーチ石橋があり「甲突川の五石橋」として、県民にとって大切な橋がありました。
しかし、県民にとっては忘れることのできない1993年8月6日(通称86災害)の集中豪雨の浸水による洪水で、この五石橋のうち武之橋と新上橋が流失しました。
残った3橋を後世まで残そう! ということで、鹿児島市浜町にある「石橋記念公園」に平成12年に移設・復元されました。
近くまで行くと、アーチ状の橋1つ1つの巨大さにびっくりします。
これが洪水で流されたなんて・・
水の威力の怖さを改めて感じます。
また、併せて石橋の架橋技術など当時のことをくわしく展示している「石橋記念館」を併設しています。
当時の再現方法や建設状況など、詳しく記載されています。
橋下の石畳では、安全に川遊び体験もできるようになっていて、夏は「水遊びスポット」として子どもたちに大人気の場所となっています。
石橋記念公園は、園周408mあり散歩コースにもなっています。
そして石橋と火山は深いつながりもあるそうで、噴火によって流れ出てくる火砕流が積もると熱と重さでお互いくっつき、冷えると固まり石になります。
この公園の石橋は鹿児島でとれた火山の石でできているとのことです。
いつ起こるかわからない自然災害ですが、県民にとって大切な復元された石橋は後世にもずっと語り継がれていってほしいですね。
【石橋記念公園】
〒892-0812 鹿児島県鹿児島市浜町1−3
TEL:099-248-6661
営業時間:常時開園
西田橋・御門ライトアップ:日没~午後9時まで
【石橋記念館】
営業時間:9時から17時まで(7・8月は19時まで)
休館日:毎週月曜(休日の場合はその翌日)、年末年始(12/31~1/2)