【大山崎町】京都西山名物おもてなしタクシーに乗って天王山のふもとを探索する旅にでました!
「西山山麓を案内させたらこの人の右に出る人はいない」とBS朝日放送の番組で俳優の中村雅俊さんも絶賛した「おもてなしタクシー」の日高順子さんに乗せてもらい、2024年10月26日に、大山崎町を探索しました。予約がとれないほど人気という日高さんのタクシーは、ゆっくりしたい自分へのご褒美時間を満喫したい年代の方に人気で、オリジナルでコースをつくり観光地へと案内してくださいます。
まずは天王山の麓に位置し、入り口からとっても魅力的な長い階段を登ると現れるのが「観音寺山崎聖天」さん。日高さんによると、地元の方からは「聖天さん(しょうてんさん)」と呼ばれ、厚い信仰を受けているのだそうです。うっすらと暗い中、十一面千手観音さまが微笑んでいらっしゃいました。「打ち出と小槌があるよ」と教えてもらいにっこりしてしまいます! ご利益がありそうですね。
続いて案内してくださったのが、聖武帝の勅願により行基菩薩により建立され、あの豊臣秀吉が一夜にして建てたと言われる一夜之塔がある宝積寺です。羽柴秀吉と明智光秀が戦った山崎の戦いの舞台となり、その際宝積寺に秀吉の本陣が置かれ、元治元年(1864年)には禁門の変で尊皇攘夷派の真木保臣を始めとする十七烈士らの陣地が置かれました。
寺石亮尚住職に伺うと、「十一面観世音菩薩さまは、修復してきれいになったばかりなんです」といいます。なるほど、まばゆい輝きでした。通称は「宝寺」(たからでら)、商売繁盛の寺として知られています。閻魔大王(国指定 重要文化財)の迫力はものすごくて、まるで本当に死者の生前の善悪に対する裁きを受けているところにやってきたような感覚になってしまいました。
続いて油祖離宮八幡宮へ。平安時代よりえごま油の製油が始まり、山崎の津より全国に業が広まったといわれています。油の専売特許を持ち栄えた地として有名です。仕事などをさぼるときに「油を売る」といいますよね。語源は、油の行商人がゆっくりと油を注ぐ時に世間話などをして休憩していたところからきているのだそうですよ!
歴史深く魅力ある場所がこんなに近くにあったなんて、日高さんの紹介を聞いているとなるほどなと勉強になります。
ランチは日高さんおすすめの長岡京市の「槐(えんじゅ)」さんへ。豆皿料理を中心とした見事なコース料理をいただきました。移転前は向日市にあったようで、日高さんもよく通っていた隠れ家です。人気のお店のようで満席でした。
秋になる前にゆったりと過ごしたおもてなしの旅は有意義なもので、これからの紅葉の季節にまためぐりたい場所へとかわりました。みなさんもおもてなしタクシーに乗って乙訓山崎の魅力をめぐってみてはいかがでしょうか。
宝積寺(外部リンク)京都府乙訓郡大山崎町銭原1番地 075-956-0047