「しくじり先生」がきっかけ!内山信二、次の“再ブレイクタレント”に!!
「あれは、スゴかった!!」
最近、テレビ局でディレクターさんや芸人さんらと顔を合わせると、頻繁に出てくるのが、ある人物の話。話題の主は、11月2日に放送されたテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!3時間スペシャル」に出演したタレント・内山信二さんだ。
“人生のピークが早過ぎちゃった先生”として登場し、子役として大ブレイクした10歳の頃、最高月収が3000万円だったことなどを告白。大きな話題を呼んだ。
年間250日は高級焼肉店に通い、中学2年の頃、初めてできた同級生のカノジョとのデートでは銀座の寿司店に行ってブランド物のバッグを渡した。
担任の先生には「先生のボーナスって、僕の給料の消費税分よりも安いんだね」と言い放つ。そんな天狗の鼻がポキリと折れたのが16歳の時。メディアでの仕事が完全になくなり、収入ゼロに。落ちるところまで落ちたものの、恩師・明石家さんまさんらの支えもあり、なんとか再びテレビの世界に戻ってきた、というストーリーを語りきった。
どん底を味わったからこそ…
1時間にわたり、ほぼ一人しゃべりで視聴者を引き付けた話術から「内山くんがあそこまでしゃべれるとは思っていなかった。オチと含蓄をバランスよく合わせた話し方をしていたし、まったくよどみなく番組を進めていった。正直、驚いたし、これからいろいろな番組からお呼びがかかると思います」(在阪民放局スタッフ)といった声が各方面から上がった。
ここ数年、芸能界の中心に位置しているのは、実は“再ブレイク枠”の人材。有吉弘行さん、ヒロミさんらがその代表格となっているが、内山さんも、その枠に入ってくるのではないかと言われている。
実際、17日には大手飲料メーカーの商品PRイベントに登場。ビアテイスト飲料とともに用意された、約1キロの肉で作った「熟成肉のエベレスト風」を見て、「僕なら、この山は、あっという間に制覇できます」などとキャッチーな発言を連発し、翌日の紙面や情報番組をにぎわせた。
「再ブレイク枠の人が活躍するには、きちんとした理由があります。一度、どん底を味わったということで発言に重みもありますし、より一層『人付き合いを大切にしなければ』という思いも強く持っている。使う側としたら、使いたくなるポイントが多いのは間違いないです」(関西を拠点に活動する放送作家)。
一晩にして、ビッグチャンスをつかんだ形になったが、そのチャンスをさらに広げるようなエピソードも聞こえてきた。
僕にとってもじいちゃんだから
関西を拠点に活動する漫才コンビ「シンクタンク」のタンクさんと内山さんとは、同じ“巨漢キャラ”ということで親交が深く、15年ほど前から兄弟のような付き合いをしてきた。
内山さんが大阪に来ると、タンクさんが経営する大阪府堺市内の焼肉店から始まり、選りすぐりのおいしいお店を食べ歩くのがお決まりとなっているが、そんな中、タンクさんの祖父が9月に他界。とりわけ、おじいさんとの結びつきが強く、大きなショックを受けていたタンクさんだったが、その直後に、ふらりと内山さんが大阪にやってきた。いつものとおり、2人で食べ歩きを満喫した後、内山さんが「帰る前に、じいちゃんに線香一本あげさせてよ」と切り出してきたという。
大阪・岸和田市にあるタンクさんの実家まで足を伸ばし、いきなりの来訪に恐縮するタンクさんのおばあさんに「この人のじいちゃんは、僕にとってもじいちゃんみたいなもんだから。ばあちゃんも一日でも長生きしてね」と声をかけた。タンクさんはその心遣いに、心が震えたという。
とことんのぼせ上り、とことん転げ落ちた。だからこそ、開いた次の扉。2016年には、当たり前のように、内山信二という名前を連日耳にするようになっているかもしれない。