段ボールは食べられるのか?衝撃の事実とその誤解
こんにちは!段ボールアドバイザー兼Webライターの木矢部通です。
一昔前、中国で話題に上がった「段ボール肉まん」事件はご存じでしょうか?
この事件では段ボールが肉まんの具材として使用されていたと報道され当時は話題になりました。結局のところ虚偽報道だったようですが、、、
いずれにせよ段ボールは食品ではないので、基本的には「食べられない」という結論になりますが、その理由が何なのか解説しようと考えました。
それでは、真実に迫っていきます!!
段ボールとは何か?構成を考えてみる
それでは、基本的な段ボールの構成について見ていきましょう。
段ボールとは
段ボールは、私たちの日常生活に欠かせない素材の一つです。通常、段ボールは複数の紙を重ねて作られ、その間に波状の紙(フルート)を挟むことで強度を持たせています。
この構造が段ボールに軽さと強度を与え、包装材や運送箱として広く利用されています。
段ボールの構成
段ボールの主な構成要素は、表面の平らな紙(ライナー)とその間に挟まれる波状の紙(フルート)です。これらは特殊な接着剤で結合されています。
ライナーは段ボールの強度と耐久性を与え、フルートは衝撃吸収の役目を果たします。
段ボールの原材料
段ボールの原材料は大きく3つ挙げられます。
段ボール原紙
古紙とパルプ(木材)を原料に作られた製造用の紙です。国内で出回る段ボール原紙は古紙利用率が90%以上を占めています。
糊
段ボール原紙を貼り合わせる素材としてコーンスターチが使用されます。コーンスターチはトウモロコシを加工して得られるデンプンの一種です。
水分を与えて加熱することで糊化させられます。
硼砂
硼砂はコーンスターチの糊化を手助けする素材です。他には防虫・防腐効果が得られる素材です。
しかし、人体に有害な影響を及ぼすこともあるため、あまり多くは使用されません。
【真実】段ボールは食べられない
ここで改めて真実を述べると残念ながら「段ボールは食べられません!」。一番の理由は、主原料が段ボール原紙で構成されているからです。
紙は何も味はないし、噛み切り辛いし、口の中の水分を吸収するし、おいしくないでしょう。段ボール原紙は、使用済みの紙製品をリサイクルしたものです。
古紙は、インクや接着剤、塗料など、人体に有害な可能性のある物質を含むことがあります。また、古紙は紙製品の製造過程で化学物質を吸収する可能性があり、これらの化学物質は人体に有害である可能性があるので、体に良くないことが考えられます。
【誤解】段ボールの糊はトウモロコシ由来だけど食べない方が良い
段ボールは基本的に人体に害を与えるものは入っていないから、口に入っても問題ないですよという話がありますが、できる限りは食べない方が良いでしょう。
例えば、段ボールの製造には糊が使用されます。この糊は主にコーンスターチ(トウモロコシのデンプン)から作られますが、硼砂が加えられます。
硼砂は触れるだけで人体に有害な影響を及ぼす可能性があるため、食用には適していません。
まとめ
今回は、段ボールが食べられるかどうかを考察しました。残念ながら「食べられない」と言う結論になりました。
段ボールはあくまで梱包材として活躍するので、食用としてはあきらめましょう。