関東でいえば、東京、神奈川、埼玉、千葉といったところで、食文化の大きな違いはさほど感じる事はありません。当然、千葉や埼玉の奥地といったところでは、ご当地的な食事も楽しめますが。

それが、東京と大阪となった場合、レベルや値段の差こそあれラーメンやお鮨に大きな相違はないと思うのですが、こと、カレーに至っては標準語と大阪弁くらい違いがあるという実感です。

萬栄カレー（有楽町線の新富町駅 0.2 km、銀座からも徒歩圏内）

８月８日、末広がりの日でありながら、お盆休みの直前に東京都中央区の新富町にオープンした、萬栄カレー。大阪のお店は本町の1951年(昭和26年)創業の卸売問屋の萬栄で、ランチタイム3時間のみ営業してます。

ホテル系カレーのフォルムのカツカレー1,300円。カツ以外は、全て東京のカレーとの違いを感じることができます。

話はズレますが、カツカレーのカツにカレールーをかけるか、何もかけないか、別置きのソースや醤油をかけるか、それを考えるのが結構好きです。

実は、カツに醤油をかけて、カレーonライスに乗せて食べるのが好みです。ただ、醤油に合うカレーというのは本当に少ないですね。

東京と大阪のカレー文化の違いとして、大阪のカレーはパーツ全部で自己主張してきます。ただ、そのガチャガチャうるさい感じが、いいカレーだとうまくまとまりを見せて、カッコ良く落ち着くのです。

萬栄カレー最大のガチャガチャは、このカレールー。

口当たり甘く、喉越し辛し。

甘さと辛さ、相反する２つを両立させる。辛いのに甘い、甘いのに辛い、何言ってるかわかりませんよね、それが普通です。自分もこのルーを知るまで、そんな紹介をされたら

「ちょっと、何言ってるかわからない」

と話を遮っていたと思います。

でも、食べればわかるのです、まさに二律背反カレーということが。

萬栄カレーショート動画