43歳。年収1000万円超。半分以下の人とは金銭感覚が合わないと思います~おみおじリポート178~
婚活における頭の良さとは? 自分を客観的に見て、柔軟に行動すること
※2024年9月6日追記。中山さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
頭の良さにはいろんな種類がありますが、婚活においては「自分をできるだけ客観的に見て、柔軟に行動すること」です。行動には婚活の方法や相手に求める条件を変えることも含まれます。自分とは合わない場所で、自分に振り向いてくれない人を追いかけていても時間とお金を無駄にするばかりです。
都内の外資系企業で働く中山芳恵さん(仮名、43歳)は、30代後半からマッチングアプリや結婚相談所で婚活を続けているものの結婚には至っていません。お見合いや交際はできているので、まったくモテないわけではなく、中山さんのほうからお断りをするケースも少なくないようです。
「希望条件としては、年収700万円ぐらいで年齢は自分の前後2、3歳の男性。お見合いして何度かお会いすることがあっても、私のほうから断ってしまうことが続きました。大人同士なので基本的に自分のことは自分でするべきと私は思っています。相手の男性に対しても『お母さん』的な役割を求められるのは違うかな、と。結婚相談所で会う男性とは、そういうジェンダー観で話が合わないことが多いです」
大学院卒。仕事は好きだし大事にしてきた。今後も働ける限りは働き続けたい
大学院を卒業してから某外資企業に入社し、今年で勤続15年目の中山さん。「仕事は好きですし大事にしてきたので、今後も働ける限りは働き続けたい」という意思を持っています。いわゆるバリキャリ女性です。年収は1000万円強。
「同世代の平均年収よりも高いことは知っているので、男性に自分と同じぐらい稼いでいてほしいとは思いません。でも、半分以下だったりすると金銭感覚が合わないかなと思ってしまいます。結婚相談所では私の半分くらいの年収の男性がボリュームゾーンだと言われましたが……。私は日頃、質素な暮らしをしていますが、食べ歩きやクルーズ旅行などでは思い切ってお金を使うことが多いです。クルーズは長くて3週間ほどで、100万円ぐらいかかる場合もあります」
ここでマチコ先生から質問。そのクルーズ旅行は結婚相手と割り勘で行きたいのか、と。
「その方が一緒に行きたいならば一緒に行きますし、『行ってらっしゃい』と見送ってもらっても構いません」
そうであれば、年収500万円の男性でも問題ない気がします。中山さんが相手に求める核心的な条件は他のところにありそうです。
「この人は頭がいいな」と思えるとワクワクして、相手のことをもっと知りたくなる
今は都内で一人暮らしの中山さんですが、以前は6年間ほど男女混合のシェアハウスで住んでいたそうです。
「最初は気が合わないと思った人とでも、長く一緒に暮らしていると意外といい人だと気づくことがあったり。コミュニティを感じられて楽しかったです。その経験から、人と暮らすのもいいものだと知りました。一人暮らしも楽しいのですが、たまに寂しさを感じることもあり、家に帰ったときに日常のことを話せたり美味しいものを共有できたりする相手が欲しいなと思っています」
とりあえず一緒に暮らしてから結婚相手を決めるわけにはいかないのが婚活です。お見合い以降に進むか否かをほぼ第一印象で決める必要があります。希望条件を増やし過ぎると迷走するので、自分がワクワクできるポイントを絞るべきとマチコ先生はアドバイス。中山さんのツボはどこにあるのでしょうか? しばらく考えていた中山さんは慎重に言葉にしてくれました。
「広い意味で『この人は頭がいいな~』と思えることが一番大事な条件です。そう思えるとワクワクして会話が弾み、相手のことをもっと知りたくなります。頭の良さと言っても、学歴やロジカルさを求めているのではありません。会話のちょっとした返しとか、根底にあるジェンダー平等的な価値観も含まれているのだと感じています」
稼ぐ力があってジェンダーの平等を求める40代女性には結婚相談所は向きません
婚活はいくつかの方法を併用するのも間違いではありません。アプリをやりながら婚活パーティーに参加する、などですね。ただし、それぞれにある程度の時間や労力を投じることは必須。どれも中途半端で、婚活を「やっている感」を得るだけで結果をなかなか出せない人が少なくありません。
婚活の中でも結婚相談所は安全性が高い手段ですが、中山さんには向いていないとマチコ先生は断じます。お金を払ってまで婚活をしている男性は「子どもが欲しいけど、家事や育児は女性の仕事」といった保守的な傾向が強く、なおかつ清潔感があって会話上手な人には人気が集中するからです。
「中山さんのように稼ぐ力があってジェンダーの平等を求める40代女性には結婚相談所は向きません。中山さんを頭の良さでワクワクさせられるような男性とはマッチングしにくいでしょう」
かなり厳しめのアドバイスですが、中山さんは納得した様子。次のように行動の変更を伝えてくれました。
「相談所で絞り込める条件の中では、比較的年齢が近くて年収が高めな男性に頭の良さを感じることが多かったので、年収や年齢を条件にしていたという面があります。でも、それは傾向に過ぎません。大宮さんの記事が好きな人同士で、なおかつ私のプロフィール記事を読んでくれた人とはそんな条件は外し、柔軟に考えて行動したいと思っています」
中山さん自身、頭がいい人なのだと思います。ちなみにそういう人は自分とは異なる学歴や業界にもいるものです。一次・二次産業で付加価値を付ける工夫をしながら頑張っている人、などですね。中山さんにはオネットに限らず、視点を少し変えた場でまだ見ぬ結婚相手を真剣に探してほしいと思います。婚活にも「選択と集中」が大切です!
※文中の受けオネット会員は仮名です。中山芳恵さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。