三軒茶屋の超人気繁盛店マルコ系列!奥三茶にヒトの流れを生んだ秘訣は「頭っからウェルカム」の接客術!
こんにちは、三茶散歩です。三軒茶屋のヒトモノコトをいろいろお伝えしています。
皆さん「奥三茶」をご存知ですか?駅からちょっと離れたこの一帯に今圧倒的な存在感を放つ三茶の人気店があります。
今日はそのお店を経営されてる2TAPS代表取締役河内亮さん、取締役小柴直哉さんをお伺いしたときのことを書いてみようと思います。
奥三茶に人を運んで来る、マルコ系列
2TAPSの経営するお店は1店舗目の「マルコ」を皮切りに、距離感が心地いいカウンターのお店「ニューマルコ」、立ち飲みだけど一流割烹というギャップが大人気の「コマル」、そして昼はコーヒーと食堂、夜は酒場の「食堂かど。」があり、この4軒はそれぞれお互い近しい距離に存在しています。
お互いの店舗を行き来しやすく、2軒目、3軒目のはしご酒も迷わず回遊できる。この奥三茶に新しい街を作ったような印象を持たせてくれるお店、それが通称マルコ系列=2TAPSさんです。
頭っからウェルカム、でお客さんと育ってゆく
マルコ系列さん達が、奥三茶を作ったと言っても過言ではないですよね。と率直に河内さんにぶつけると「いやいや!そんなことないです!」と謙遜しながらこう話してくれました。
ー河内 「僕たちが大事にしてたのは『頭っからウェルカム』でお客さんと育ってゆくということです。」
ー河内 「三軒茶屋といえば、ちょっと小汚い感じが懐かしく、大人びた感じもする。それが三茶っぽくて、三茶で飲むステータスだった、って思うんですね。 ただ一方で通ってなんぼというお店も多く、時にはあまり楽しめないお店もあるのかなと感じてるんです」
ー小柴 「三茶は老舗が多く、おとうさんおかあさんが『また来たね』って言ってくれれば、嬉しくて通うんだけど、新参者がふらっと入るには少々手強い印象もありますよね。」
わかります!
ー河内 「それ自体はステータスでもあるし、とても魅力的だと思うんですね。
なんですけど、それだとまた来たいと思う人達を増やしていけないんじゃないか?って思うんです。
通ってなんぼ、だと僕自身面白くないんですよ。それより頭っからウェルカム、でお客さんと育っていきたい。」
ー小柴 「その時思ったんです、通ってなんぼではない接客なら、俺たちできる*、それなら勝てるって笑。生意気ですよね。」
ー河内 「ま、ぶっちゃけとりあえず何もできなやつが、カッコつけてもしょうがないなってだけの話なんですけどね(笑)」
※河内さん、小柴さんは元々大手アパレル企業の出身で接客業を長年スキルとして積んできた。
「美味しいお店がある」では三茶はもう発見になりづらい
ー河内 「どこでもそうだと思うんですけど、自分の住む街に発見があると、その街がどんどん好きになる。ただ、飲食店でいうと、ここに美味しいお店があるでは三茶はもう充実しすぎてる。それだと発見にはなりづらいんです。
むしろ美味しい以上のものがあることが大切だし、その流れがこれからもっと強くなると思ってるんです。だからこそ『頭っからウェルカム』なんですよね。やっぱり笑。」
品揃えや料理の質はなくてはならない基盤だが、どこでも美味しいものを食べれられる今、美味しくて、楽しくて、その上頭っから常連のように接してくれるなら、どこに人が集まるか、それは自明なことなのかもしれない。