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【久留米市】きっとあなたも市民活動の一員! 協働のまちづくりの拠点[みんくる]

フカイエヒロルライター / エディター / ディレクター(久留米市)

今年10月、久留米市で「ガバメントクラウドファンディング」がはじまりました。

「ガバメントクラウドファンディング」は、地域課題の解決に取り組む市民団体や一般社団法人、NPO法人などを選んで寄付できる、ふるさと納税型のクラウドファンディングです。

その背景には、多くの市民活動団体が資金不足という課題を抱えているという現実があります。

一方で、人口減少の加速や課題の複雑化・多様化、公助の縮小などがさらに進むことが想定されており、市民活動の重要性はさらに高まっています。

久留米市では、市民活動団体が活発に活動しており、子どもや高齢者の支援や災害対応など、その活動内容は多岐に渡り、行政と連携しながら、より住みやすいまちづくりに貢献しています。

そんな市民活動団体をサポートしているのが[市民活動サポートセンター みんくる]です。

今回、その業務についてお話を伺いました。

数多くの市民活動団体をサポート

交流スペースや会議室、セミナー室を備えており、非営利型で公益性のある市民活動で利用できる。非営利事業であれば営利法人でも利用可能。(写真提供:みんくる)
交流スペースや会議室、セミナー室を備えており、非営利型で公益性のある市民活動で利用できる。非営利事業であれば営利法人でも利用可能。(写真提供:みんくる)

[みんくる]は“公設民営”の施設で、非営利型・公益性のある市民活動に取り組む団体・個人をサポートしています。

貸室事業や作業室での印刷機やロッカー・メールボックスの貸出のほか、市民活動に関する情報収集と提供、相談、啓発・促進、連携・交流など、8つの事業を行なっています。

「さらに、この8つの事業に加えて、特色のある事業にも取り組んでいます。

例えば、他県や久留米市外で活動している団体と交流したり、企業と市民団体の交流の場を設けたり。

市民の皆様の生の声を総合計画に反映させるため、アンケート・ワークショップによる意見交換の場づくりも行いました」

マルシェやトークセッションなどのイベントを積極的に開催。こうしたイベントを通じて、実際に活動をはじめた人もいるのだそう。(写真提供:みんくる)
マルシェやトークセッションなどのイベントを積極的に開催。こうしたイベントを通じて、実際に活動をはじめた人もいるのだそう。(写真提供:みんくる)

相談に訪れるのは、すでに市民活動を行なっている団体もいれば、新たに活動を始めたいと考えている方などさまざま。

団体の設立や運営、資金調達に関する相談、ICT化・DX化についての相談など、その内容は多岐に渡ります。

「"これから市民活動を始めたい"という方には、自団体の立ち上げをサポートすることもありますし、すでに同じ分野で活動に取り組んでいる団体を紹介して、その活動への参加を検討してもらうこともあります」

“コンサル”ではなく、市民活動をつなぐ“ハブ”として

助成金情報をはじめ、市民活動を行なううえで役に立つ情報が集積している。
助成金情報をはじめ、市民活動を行なううえで役に立つ情報が集積している。

[みんくる]を運営しているのは15名のスタッフ。

全員がそれぞれ市民活動に取り組んでいます。

その分野は、環境や女性活躍、地域福祉、まちづくり、ソーシャルビジネスなど、実にさまざま。

お話を伺った副センター長の張さんは子どもの居場所づくり、松﨑さんはNGOとして海外の災害支援などを行なっているそうです。

「当センターは久留米市が設立した施設です。その運営を[久留米ガス株式会社・くるめ協働CASE PJ 共同体」が行なっています。

地場企業の[久留米ガス株式会社]と市民活動団体や一般社団法人、ソーシャルビジネス事業者のネットワーク組織[くるめ協働CASE PJ]の2団体が、センター運営に協働して取り組んでいます」

啓発・促進の業務として情報誌「WASSHOI!」を発行している。ボランティアライター&広告を募集中。(写真提供:みんくる)
啓発・促進の業務として情報誌「WASSHOI!」を発行している。ボランティアライター&広告を募集中。(写真提供:みんくる)

市民活動を継続していく楽しさも難しさも経験してきている人たちが運営スタッフとして常駐しているからこそ、多様な相談事に対応できるというわけです。


「とはいえ、私たちが“教える立場”というわけでもないんです。

私たちの知見で解決できる問題もあれば、そうでない問題もあります。

そんなときは他の団体や専門家を紹介させてもらっています。

また、さまざまな団体との交流のなかで、私たちが教えてもらうことも少なくありません。

そうした交流で得た知見が、また他の団体の悩み解消につながることもあります。

“相談窓口”というと“コンサル”のように思われるかもしれませんが、あくまでも同じ立ち位置・同じ目線で、市民活動にたずさわる皆さんの“ハブ”としてサポートしています」

まずは知ることからはじめよう

(写真提供:みんくる)
(写真提供:みんくる)

さまざまな事情から積極的に市民活動に参加できないという人は多いと思います。

私自身も特に市民活動を行なっているわけではありません。

しかし、振り返ってみると、意図せず市民活動団体が主催のイベントに足を運んでいたことが多いのに気づきました。

ちなみに、広い意味では自治体・町内会も市民活動の1つなんだそうです。

そう考えると、市民活動に縁がないと思っている人にとっても、実は身近な存在なんですよね。

まずはどんな団体がどのような活動を行なっているのか、知るところからはじめてみませんか?

あなたが漠然と感じていた社会課題に取り組んでいる人たちがいるかもしれません。

あなたが気づいてなかった社会課題を知ることができるかもしれません。

下記のイベント以外にも、[みんくる]ではさまざまな団体がイベントを開催しています。

ぜひ、[みんくる]のホームページやSNSをのぞいてみてください。

市民活動サポートセンター みんくる

【住所】久留米市六ツ門町3-11 くるめりあ六ツ門6階

【電話番号】0942-30-9067

【開館時間】月〜土曜10:00〜21:00、日・祝日10:00〜19:00

【休館日】第3月曜(祝日の場合は翌日)

【ホームページ】https://kurume-kyodo.jp/

【Facebook】https://www.facebook.com/kurume.kyodo/

【Instagram】https://www.instagram.com/kurume.kyodo/

【X】https://twitter.com/kurume_kyodo

<直近のイベント>

「これからの久留米の「まち」について」

【日時】2025年1月26日(日)10:30~12:30

【会場】久留米市市民活動サポートセンターみんくる 会議室①②

【料金】無料(定員30名)

【詳細・申し込み】https://kurume-kyodo.jp/2024/12/20/korekara/


「わっしょい!全員集合!2025」

【日時】2025年1月26日(日)11:00〜16:00

【会場】久留米市市民活動サポートセンター みんくる

【料金】入場無料

【詳細】https://kurume-kyodo.jp/2024/12/20/wassyoi-forum2025/

ライター / エディター / ディレクター(久留米市)

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