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子育て世代必見「時短おやつ」著者「おにぎりキャラバン」から支援の取り組み広げる【川崎市中原区】

Ash俳優・吟遊詩人(川崎市)

空太郎が生まれたばかりの頃、「ソラカフェ」という演劇カフェを開いていたことがありました。

単純に、自分が仕事をする場所(稽古場)に赤ちゃんを連れて行きたかったので、なんなら地域に開いて、同じようなお母さんたちが集える場所にしてしまったらどうかな、と。

演劇のワークショップ以外にもお菓子作りやアロマのワークショップなど、講師を招いていろいろなことをしたのですが、その時におやつ作りで話題になった本がありました。

それがこちら。

私はとにかく「時短」というところに惹かれて買ったのですが、友人たちの間では子どものアレルギーに悩む人も多く「この本はいい!!」とすごく人気でした。

ワクワクワーク 菅野のなさん

「野菜って書いて『のな』なんですよ」という菅野のなさん、まるでこの仕事をするために生まれてきたよう
「野菜って書いて『のな』なんですよ」という菅野のなさん、まるでこの仕事をするために生まれてきたよう

ですからその後、川崎経済新聞の仕事を通じて著者の菅野のなさんと知り合いになった時には、とっても盛り上がりました!菅野さんも、私の舞台のことを知ってくれていて「え、あの舞台を創った方ですか?」「え、あの本を書いた方ですか?」とお互いにテンションアップ。

武蔵小杉のシェアキッチンを拠点に開いている料理教室「ワクワクワーク」の活動もとても社会的かつアクティブで、描いている展望もとても面白く、すごい女性がいるものだなあと思ったものです。

空太郎の小学校でも農家さんを招いてワークショップをしてもらいました。

小杉小わんぱくでの「さつまいもおやつクッキング」の様子
小杉小わんぱくでの「さつまいもおやつクッキング」の様子

「常備菜」の本も出版

菅野さんは2017年に2冊目の本「子どもと食べたい常備菜入門」を出版しています。

「子どもと食べたい時短おやつ」も、「みんなで食べたい時短おやつ」と名前を変えて、2020年に再刊されました。

おにぎりキャラバン

そんな菅野さんが、コロナ禍の中で挑戦してきた「おにぎりキャラバン」という取り組みがあります。

「毎日のごはんは宝物」をコンセプトに、誰かと一緒に食事を作って食べることの大切さを伝え、参加者同士がおにぎりの思い出話をしたり、おにぎりを中心に食育のクイズに応えたりしながら、実際におにぎりを作って一緒に食べるという試みです。

もともと、菅野さんはそれぞれの地域の伝統食を使って、いろいろな地方の小学校を回るヴィジョンを持っていましたが、コロナ禍となりその取り組みはできなくなりました。

コロナ禍で人とのつながりが分断される中で、食を通じてできることは何か、ということを考え、生まれたのがこの「おにぎりキャラバンオンライン」でした。

おにぎりをにぎる、というシンプルな行為をみんなで行うことに意味がある
おにぎりをにぎる、というシンプルな行為をみんなで行うことに意味がある

菅野さんは「学校が一斉休校になってしまったこともあり、たくさんの人が親子で参加してくれた。徐々に話題になって『猫の額ほどワイド』や『 J-WAVE』などへの出演にもつながり、試聴した人から連絡をもらうことも多かった」と振り返ります。

その中で、「おにぎり協会」の代表である中村祐介さんとオンラインで出会い、コラボレーションに発展していきました。

被災地支援の輪がひろがる

陸前高田とのコラボレーション

おにぎりキャラバンがオンラインだったこともあり、地域を超えてその輪は広がっていきました。2020年12月には、おにぎり協会からつながった陸前高田市役所も一緒に、陸前高田のお米「たかたの夢」を使っておにぎりキャラバンが行われ、40人を超える参加者がみんなでおにぎりを作ったのだそうです。

右列上から2番目がおにぎり協会中村さん、4番目が「たかたのゆめ」農家の佐藤さん(ワクワクワークホームページより)
右列上から2番目がおにぎり協会中村さん、4番目が「たかたのゆめ」農家の佐藤さん(ワクワクワークホームページより)

「たかたの夢」を作る農家の佐藤さんが来てくれて、「たかたの夢」は冷めても美味しいからおにぎりにぴったりだね、と話しながら交流が深まった、と菅野さん。

農林水産省令和2年度食育白書にも掲載

この取り組みは、行政の各所にも目に留まり、農林水産省、消費者庁、環境省連携あふの環プロジェクトにてAgventurelab賞を受賞しました。その結果、国会に提出される農林水産省令和2年度食育白書にも掲載されているそうです。

熊本のひとり親支援が始まる

さらに、今年の5月からは熊本の福祉協議会とのご縁から、熊本のひとり親支援としての取り組みのオンライン料理教室が始まりました。

ワクワクワークの生徒さんの中に熊本の福祉協議会の人がいて「一人親を助ける本当の支援とは何か、ということを考えたい」と菅野さんに相談。子どもたちが自立していくためのオンライン料理教室を形にするために、いろいろな人に話したところ、陸前高田の農家さんが「ぜひたかたの夢を使ってほしい」と寄付を申し出てくれたそうです。

熊本地震で大きな被害を受けた益城町を中心に行うこの取り組みに対し、陸前高田市の方が「東日本大震災の被災地となって、さまざまな方面に支援いただいた。こんどは支援する側に回りたい」とおっしゃっていたといいます。お米を媒介にして支援の輪がつながり、思いやりが広がっていくのが、本当に素敵だと思います。

オンライン料理教室の詳細はこんな感じ。

ごはんとみそ汁を自分でつくれるようになること、料理のたのしさを感じ、ほっとするおいしさを味わうことで、よりよい食生活を実現します。おうちで子どもの頃から台所に親しみ、自分で料理をつくることは、とても豊かな体験となると同時に達成感と自信につながり、生きる力になります。
本企画は、ひとり親家庭支援の一環として、熊本県の地震の被災地でもある益城町を中心に、オーガニック料理教室ワクワクワークが月1回3カ月の子どもオンライン料理教室を開講します。
1回目:5月23日 2回目:6月20日 3回目:7月18日 全て日曜日 10:00~11:30

(ワクワクワークホームページより)

こちらの取り組みは、支援してくれる企業と手を取り合う形で広げていきたいと菅野さんは話していました。地元の神奈川県でも行えたらいいな、とおっしゃっていたので、この記事を見て興味を持った企業のCSR担当の方は、ぜひ、ワクワクワーク菅野さんまでご連絡くださいね。

菅野さんがひとつひとつ夢を叶え、社会を動かしている姿には会うたびに勇気をいただきます!これからもずっと応援しています!

オーガニック料理教室 ワクワクワーク
住所:川崎市中原区小杉町2-294-6 ODEKAKE KITCHEN
アクセス:JR「武蔵小杉」駅より徒歩5分(※教室は8月に鎌倉へ移動予定)
公式HP:https://wakuwakuwork.jp
連絡はこちらのフォームへ

俳優・吟遊詩人(川崎市)

琵琶を弾き歌う俳優です。世界80都市を旅した結果、日本文化を愛しています。旅と出会いと美味しいお酒がインスピレーションの源。MCアマビエちゃんはアマエビちゃんにメタモルフォーゼ。フラットで差別のない目線で記事をお届けしたいと思っています。Stay tuned!

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