誰か助けて!家事の効率化、負担軽減どうしてる?:やりたくない苦手系家事編
忙しい子育て世帯ではどう家事をしているのか、インターネットリサーチやSNSの調査、筆者の実体験も含めて、4回にわたってご紹介しています。
リアルな声を見ていくと「他の家はうまくやっていて、うちだけが大変」なんてことはないことがよくわかります。
多くの方の試行錯誤の成果から学べることを数回にわたってお伝えしていきます!
- 物量が多い日々たまる系家事編
- やりたくない苦手系家事編←今回はココ
- 頼りづらい調整系家事編
- 本人であることが重要系家事編
今回は家事のなかでも苦手な家事、好きではない家事をどうしているかについて調べてみました。
苦手な家事こそプロに頼むメリットあり
苦手であっても、やらなければ永遠に片付かないのが家事。
苦手な家事こそプロに頼るという選択を考えてみてもよいのかもしれません。実際に家事代行を利用した人たち数々の声を見ると、人にやってもらうことで苦手な家事に対するイメージが変わるようです。
上手なやり方を真似することで家事レベルがアップ!
Casy(https://casy.co.jp/)のような個人派遣の家事代行では、きれいに整理収納をしてもらったやり方をそのまま踏襲することで、片付けがしやすくなったという声が複数ありました。やり方が分からないから苦手だと感じる家事はプロの正解を見てみるということができそうです。
一度しっかりやってもらえば普段の家事が楽になる
風呂やキッチンなどの水回りは徹底して掃除してもらうと、普段の清掃もサッと拭くだけでよく、きれいさを保ちやすくなります。
ベアーズ(https://www.happy-bears.com/)などの家事代行業者のほか、都内では短い単位でお願いできる30min.(https://30min.page/)もクオリティが高かったとの口コミがありました。
年末の大掃除シーズンなどは頼んでみやすいですね。
こだわりや細かい指定にも対応してもらえる
裁縫が苦手な場合、得意なママや知り合いに頼むほか、minne(https://minne.com/)やCreema(https://www.creema.jp/)などのハンドメイドサイトや生地屋さんの縫製サービスを頼ることもできます。
縫い物が好きな人なら仕上げの丁寧さや、出来上がりのかわいさにもこだわってもらえて、自分で作るよりもいいものができるかもしれません。
裾上げなどはジモティー(https://jmty.jp/)で依頼している方もいましたよ。
苦手な家事は諦める!完璧・普通を目指さない
苦手であっても、全てを他人に丸投げするのはなかなか難しいことですよね。
自分でがんばる場合には、どうすれば負担を減らせるのかをリサーチしてみると、完璧を目指さないことがカギのようです。
たとえば、アイロンがけや洗濯物の畳みなどは、スチーマーや折りたたみボードなどの便利グッズを使用してもよいですが、そもそもしないという選択肢もあります。洗ったタオルはかごに放り込むだけ、繊細な洋服をそもそも買わないなど、少し習慣を変えるだけでも楽になれるはず。
また家事はずーっと続くものなので、がんばれない日の逃げ場をつくっておくことも重要です。たとえば、料理が苦手な方の場合、できない時はとりあえず納豆ごはんなどとあらかじめ決めている方がいました。苦手ではないけれど、料理する元気がない日はいい塩といい米で塩むすびというお母さんも。名案ですね。
作業を分解して嫌な作業や面倒な工程を省く
やりたくない家事も要領よく進めている方には、ある特徴がありました。
「自分がどこが嫌いなのかを具体的に意識している」ことです。
掃除だったら排水溝の掃除がイヤなのか、洗濯だったら脱ぎっぱなしの靴下をひっくり返す時にため息が出るのかなど、特にうんざりするポイントを特定して、やらなくていいような工夫をされているのです。
皆さんがやめた家事の例を挙げてみます。
- 布きんを洗うのが面倒→ダスターや厚手のキッチンペーパーで使い捨てに
- 洗剤の量を測りたくない→ジェルボールの洗剤に
- 三角コーナー洗うのイヤ→スタンドを購入して袋を入れ替える方式に
- 食材の準備が面倒→カット野菜や無洗米をフル活用
- 排水溝を洗うのがイヤ→蓋をとってネットをかける
- ルンバのゴミ捨てが面倒→ゴミステーション式を購入
- 食べこぼしを拭くのが大変→養生に使うマスカーやゴミ袋をしいて、そのまま捨てる
とても細かい話なのですが、嫌なことがなくなれば、ほんの少しでも生活の質が上がります。便利グッズや使い捨ては多少高くつくこともありますが、数10円で毎日の快適さが買えるなら、むしろお得ですね。
マルチタスクが苦手なら特性を踏まえた対応を
特定の家事が苦手というよりは、色んなことを同時並行で進めるのが苦手という人もいます。
これについても、対策を見出している方々がいました。ポイントは2つです。
- 優先順位をつける
- シングルタスク化
まず、大事なのが優先順位。横入りでタスクがどんどん積み重なっていくと、何から手をつけていいのか困ってしまいますよね。
いつもバタつく時間帯があるのであれば、落ち着いている時間帯にじっくり優先順位を見直してみてはいかがでしょうか。今その時間帯に実際にやっていることややろうとしていることを書き出して眺めます。頭の中で考えるよりも書き出した方が、優先順位を判断しやすくなります。
たとえば、朝のタスクを書き並べた結果、「子どもと自分の支度が終わって、8時までに家を出られること」が最優先だったとしましょう。そうしたら「家のなかが綺麗になること」は優先度が低いので、朝ごはんの食器洗いや脱いだ服は一旦放置してもいいという判断になります。帰宅後に大変かもしれませんが、最優先事項を順番に進めていけば迷って動けていない時間が減るので、食器洗いまで終わるかもしれません。
どう考えても終わりきらない量をやろうとしていたなら、洗濯物を干す時間を変更するといったように、現状の自分のペースに合った生活ルーティンに変えていくこともできますね。
続いて、シングルタスク化するために簡単なのは、時間や場所を決めること。タイマーを設定して5分だけ片付けるといったように、他のことはやらないようにすれば中途半端に色々なことに手をつけて全部終わらない事態は避けられます。仕事から帰ってきた後だと進まないので、集中しやすい朝の5分と決めている方もいましたよ。
家事の負担感は男女で違う?
今回、記事作成にあたり、お子さんをお持ちで、家事代行の利用また検討をしたことがある方100人にアンケート※を行いました。そのなかで、気になる結果がありました。
負担を感じたことがある家事について、「時間的に負担を感じたことがある」「メンタル的に負担を感じたことがある」の2つに分けて聞いてみたところ、「部屋の片付け・掃除の準備」への負担の感じ方が男女で違ったのです。
「部屋の片付け・掃除の準備」については、女性の方が時間的な負担を感じたことがあると答える人が多いのに対し、男性の方はメンタル面での負担を感じたことがある人が多く、男女比が逆転しています。同じ部屋の片付けという家事タスクでも負担の感じ方が男女によって違いそうですね。
アンケートでは他に18の家事について聞いていますが、他の家事ではここまでハッキリと男女で逆転しているものはありませんでした。
ちなみに、やり方がわからない、上手くできない、終始気が抜けないなどで、メンタル的に負担を感じる家事ランキングTOP3を男女別に見ていくと、以下のようになっています。
男性
1位:部屋の片付け・掃除の準備
2位:日々の献立の検討
3位:料理の準備(買い物から食材のカットまで)
女性
1位:日々の献立の検討
2位:料理の片付け(下膳から洗い物、片付けまで)
3位:洗濯物の準備(下洗いやネットに入れる、ひっくり返すなど)
3位:親戚付き合いや地域活動への参加(冠婚葬祭やPTA、地域のお祭りなど
もしパートナー間で家事分担や効率化の方法について話し合っていて意見が食い違う場合は感じている負担感が違うのかもしれません。何が面倒だと思っているのかをお互いに聞いてみると価値観の違いが分かり、新しい解決方法を探す糸口が見つかりそうです。
※家事代行についてのアンケート
調査期間: 2024年2月28日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:家事代行を利用または検討したことある子持ちの方100名
家事ができないのは家事が苦手だからとは限らない
家事ができないという時は家事下手だから終わらないのではなく、単に体調不良やメンタル不調のサインの可能性もあります。生理前や生理中にしんどいのは当然のことですし、微熱や軽い花粉症であっても体調不良は体調不良です。そんな時は上手に休めるといいですよね。
家事ができないことで自分の価値まで下がるように感じたり、家事を楽に済ませようとすることに対して抵抗感や罪悪感があるなら、家事タスクそのものではなく、自分の考え方に向き合ってみることも楽になる一つの方法です。家事のやり方を見直すことで、完璧主義や抱え込む癖が和らいでいったという人も少なくありません。断捨離に正しい方法で取り組んでみるというのもいいきっかけになるようですよ。
こうして見てくると、多かれ少なかれ苦手な家事は皆あるけれど、それぞれに工夫して付き合っていっているんですね!
次回は人に頼みにくい「頼りづらい調整系家事編」をご紹介します。