今夜は関東平野部でも雪が舞う可能性
風のぶつかりで降水域が発生か
週末に南から流れ込んだ暖気とは一転し、日本付近には北から強い寒気が流れ込んできています。タイトル画像を見ると、日本海には寒気に伴う筋状の雲が広範囲に発生している他、赤い丸の中の関東でも千葉県を中心に、雲が発生しています。
この雲は関東を回り込む北風と西風がぶつかり合って発生したもので(収束線)、今夜遅くにかけて、このぶつかり合いが強まる予想となっているため、今発生している雲が、降水域として、より顕在化してくる可能性があります。
上図はぶつかり合いが強まった場合のコンピュータの予想による最大降水量を示したもので、今夜20日(月)午後9時頃から3時間程度が降水のピークとなり、あす21日(火)未明にかけて、茨城や千葉を中心に雨や雪が降る見込みです。
降水域が西側へ広がれば、東京都心あたりでも、降水現象が発生するかもしれません。
雪を降らせる寒気が一気に南下
問題は、雨になるか、雪になるかですが、今夜日付が変わる頃、あす21日(火)午前0時の下層寒気をみると、地上で雪になる目安とされる上空1500メートル付近の-6度線が関東をすっぽりと覆い、また上空500メートル付近の0度線も、同じように関東をすっぽり包み込む状態が予想されています。
この状態で降れば、かなり高い確率で、地上でも雪になると思われ、降水強度によっては、うっすらと雪化粧する可能性も考えられます。
うっすらと雪化粧する可能性も?
上図は、今夜20日(月)午後9時からあす21日(火)午前3時までの6時間に、降水が強まった場合の最大予想降雪量を示したものです。
これによると、鹿嶋や香取、成田など、茨城南部から千葉北部にかけて、濃い青色の1センチ以上の降雪量が予想されており、気象条件がより降る方に傾いた場合は、うっすらと雪化粧をしてもおかしくない計算となっています。
ちなみにこれらの地域では、降水が無い場合でも、今夜遅くには3度以下まで下がる予想で、もし降水が生じれば、それとともに一気に0度位まで下がるおそれがあり、あす21日(火)朝にかけては、路面の凍結などに注意が必要となります。
東京都心では積雪が生じる可能性はほぼありませんが、今夜の帰宅時間は、遅くなればなるほど、小雪が舞う可能性も考えられそうです。