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【横須賀市】タイ料理と日本酒が合う!地元野菜・佐島長井の魚・こだわりの調味料が最高☆燗酒のおもてなし

うみのとなり地域クリエイター(横須賀市)

地域情報発信ライターの海のとなりです。本日ご紹介するお店との出会いは約10年前、新鮮な魚を使った料理の美味しさは格別で、今でも忘れられない味。以前、取材した久里浜の斎藤酒店や追浜の掛田商店とも取り引きがあり、それぞれのお店からもお薦めいただいた居酒屋です。

京急久里浜駅西口から徒歩約3分のところに酒肴工房 百年の杜があります。開店して約15年、厳選した調味料、新鮮な野菜や魚を使った地消地産の料理やレアな地酒が豊富なお店として大人気です。

店先に来ると木の温もりを感じるエクステリア。緑提灯5つ星国産食材を90%以上を使用している店の目印です。

お店の案内には、”三浦半島の新鮮な野菜や海産物、安心した食材、化学調味料不使用”と書かれていますね。お酒にこだわりのあるお店ですが、飲めない方には果汁100%ジュースもあります。アルコールを飲まない方にも安心ですね。

入り口は2階です。この階段の先に、楽しくて、美味しい百年の杜さんの世界が広がっています。さぁ、行ってみましょう!

木の生命力が溢れる店内

一歩店内に入ると立派な木のカウンターが目に入ります。壁や天井にも木がふんだんに使われており、まるで森林の中にいるような神秘的な雰囲気で、「わぁ!」と声が出ました。漆喰の白い壁とライトが、柔らかい雰囲気を醸し出しています。

この生命力溢れるダイナミックな雰囲気は、掛田商店さんの素晴らしい建物に通じるものがあります。

席は奥まで続いており、手前にカウンター席、奥にテーブル席があります。立派な木のテーブルとベンチシートですね。木は一枚板を使用しているそうです。

カウンターと上部の板はもともと1枚の板で半分に切断して設置したそうです。

総席数は17席あり、貸切可能人数は15名~20名(最大人数 着席時20名)入ることができます。

飛沫防止のアクリルシートが設置してあります。アクリル板はテーブルに設置しているお店が多いですが、店主お手製のシートは上から吊り下げられています。お店の雰囲気に馴染んでいますね。

オススメの酒肴

オススメの酒肴のメニューです。時期や入荷状況によって内容を変えて、その時の一番美味しい食材を提供しているそうです。

生しらす 550円 今日はラッキー、生シラスあります!かねしち丸。

こんな素敵な説明が書かれていたら、絶対食べたくなりますね。メニューのコメントを読むだけで、ワクワクします。

平日の時間限定で杜の時間というお得なメニューもあります。

杜の時間 15:00〜18:00(月)から(金)
生ビール(YEBISU)+肴2品(刺身付)
1,000円+税

素材と生産者を感じるメニュー

何を食べようかなとメニューを開く瞬間はワクワクしますね。”海・山・里からのおすそわけ” と書かれたメニューを開いてみます。

百年の杜さんはそれぞれの料理に、食べたくなるような料理の魅力に加え、産地や生産者に関する情報こだわりの味付けなど丁寧な説明を添えています。

サラダは4種類あります。野菜はながしま農園の野菜を中心に取り揃えているそうです。三浦半島の美味しい野菜が食べれるのが嬉しいですね。

魚介類一品は、お酒に合いそうなメニューが豊富で、全部食べたくなりますね。自家製の塩辛こだわりの塩だけを使用したシンプルな味付けです。

松輪・杉野農園の割り干し大根を使用したハリハリ漬けも開店当初から続く人気メニュー。百年の杜さんのブログ(2013年03月23日)で松輪・杉野農園の割り干し大根が紹介されています。

画像:百年の杜ブログ
画像:百年の杜ブログ

素材や作り方などの背景を知ると、生産者の作業の情景三浦半島の自然が思い浮かびます。百年の杜さんの素材や料理に対する思いを通じて、生産者と繋がっている喜び食べる幸せをひしひしと感じます。

お刺身は佐島や長井の新鮮な魚を仕入れているそうです。

宮城屋の豆腐は店主イチオシ!

国産低農薬大豆100%、海精にがり使用。消泡剤を使わない究極の豆腐です!!

冷奴を含め6種類の豆腐料理があります。

気になっていた「松田マヨネーズ」と宮城屋豆腐のコラボ!!豆腐ピザを注文しました。記事の最後の食レポをぜひ読んで下さいね。

<その他一品><ごはんの巻物>、<ごはんもの>もたくさんありますね。

無添加、無農薬、減農薬、自家製、地魚、究極、国産100%、逸品など厳選した素材であることが分かりますね。

こだわりの食材と調味料

料理は全てこだわりの食材調味料を使っているそうです。私は日常的に使ったことがない調味料ばかりです。ますます料理への期待が膨らみます。

新鮮な素材×安全安心の調味料

お通しの釜揚げひじきの煮物です。ひじきはコシがあり、シャキッとしています。太いひじきと細かくて柔らかい芽ひじきが入っており、両方の食感が良いですね。

ゴーヤやにんじん、こんにゃくなどの具材がたっぷり煮汁を吸って、口の中でジュワッと旨味が広がります。上品な味付なので、野菜本来の味わいや甘さを感じます。

本日の酒肴メニューから生しらすを選びました。長井・かねしち丸さんの生しらすだそうです。つやつやで綺麗ですね。一口食べてみると、ぷりぷりで身が甘く、想像以上の美味しさです。鮮度が良いのが分かります。

醤油とおろし生姜で食べるのが一般的ですが、ごま油がかかっています。ごま油の香ばしい風味が生しらすによく合います。生しらすは、ごま油に負けないくらい濃厚で、さらに美味しさが引き出されています。

生しらすのサラダです。ながしま農園さんの野菜中心のサラダは、色鮮やかな野菜がいっぱい入っており、天盛りには走水の海苔。ふわっと磯の良い香りがします。

自家製の和風ドレッシングをかけたヘルシーでボリュームあるサラダは大人気です。今回は、常連さんの注文したサラダを撮影させていただきました。次回はぜひ食べてみようと思います。

大豆ミートのガパオです。「ガパオとはホーリーバジルのことですが、ながしま農園のミントで代用していますので、ガパオではないガパオ風です。」と仰っていました。手前の果実は三浦の奥本農園摘果みかんです。成り過ぎている果実を間引きしたものなので、かぼすくらいの大きさです。

摘果みかんを絞っていただきます。大豆ミートはまるでお肉のような食感。味付けのソースの甘味と唐辛子の辛味、摘果みかんの酸味とミントの爽やかさと香りが合わさって最高です。

「日本酒と一緒に飲んでみてください。意外と合うんですよ。」と勧めていただきました。タイ料理のスパイシーさと日本酒が合うのかな?と思いながら一口飲んでみると、意外や意外、料理の酸味・辛味と日本酒の旨味がすごく合うのです。それぞれの味が補い合い、まろやかな旨味になります。

国際協力の活動に取り組み、タイ東北部に計5年間滞在した経歴をもつ店主。日本酒とタイを知り尽くした店主ならではのペアリングです。

他にはタイ風春雨サラダ、玉子焼き、大豆ミードのラープがあるので、ぜひ食べてみたいです。

塩のみで作られた自家製塩辛。イカがぷりっぷりです。塩辛なのに優しいまろやかな味にびっくり。もちろん、日本酒や焼酎によく合いますよ。

玄米焼き巻きです。玄米は山形県小国町・川崎農園の減農薬米。

海苔とシラスを米で包み込み焼き、自家製ダレを加えて、良い焼き加減になったら、再び海苔を巻いた手の込んだ一品です。焼いた部分がおこげのようにカリッとして香ばしいです。お米自体がとても美味しくて噛むごとに旨味が広がります。海苔の風味や香りが良く、五感で楽しめます。

小国町は地図ではピンクで色付けた場所です。飯豊・朝日両連峰に抱かれており、全国有数の豪雪地帯だそうです。そんな自然豊かな土地で、このお米が作られたのですね。

珍しい地酒・焼酎・ソフトドリンクも充実

お酒が飲まない方も楽しめる美味しいソフトドリンクも充実しています。

焼酎メニューです。

日本酒は純米が揃っています。店主自らが蔵元に行き、厳選した美味しいお酒です。

酒蔵やお酒の特徴の説明に引き込まれて、ますます飲んでみたくなりますね。

メニューに載っているお酒はもちろん、その他、期間限定で仕入れているお酒がありますよ。

個性あふれるお酒

私が注文したものや、珍しいお酒も見せていただいたのでご紹介します。どれもそれぞれ個性豊かで旨味があり美味しいです。ぜひお店で実際に飲んでみてください。感動しますよ。

月の井 純米にごり(茨城/月の井酒造)です。

あらごしで、やや粒感の残るにごりです。まろやかなですが、甘すぎず爽やかでキリッとしています。下に沈んだ旨味いっぱいのお米が甘くて美味しいです。食前酒にピッタリのお酒です。

一生住吉ひやおろし(山形県/樽平酒造)です。

ひやおろしといえば、厳冬期に醸造した清酒を、ひと夏越して熟成させ、秋口に入り、良い熟成状態で出荷するお酒。夏が終わりひやおろしを楽しみにしていたので嬉しいです。

香りが良く、すっきりとした辛口です。これが、先ほどの塩辛に本当に合うのです。

吟香露(福岡県/杜の蔵)です。ロックでいただきます。日本酒のように香りが良くてびっくりしました。フルティーで日本酒や白ワインのような、うっとりするお酒です。

杜の蔵は、「日本酒」を中心に「焼酎」も造っている酒蔵です。「吟香露」は香りのよい吟醸酒粕をベースに蒸留した、ニュータイプの吟醸酒の香りのする酒粕焼酎です。

さまざまな酒蔵が美味しいお酒を日々開発していることに感動です。

寿福絹子(じゅふくきぬこ)(熊本県/寿福醸造)という麦焼酎です。

寿福醸造は1890年(明治23年)に創業した球磨焼酎の蔵元。全工程手作業・手造りで常圧蒸留で製造し、最低でも1年半から2年は熟成させるそうです。

スモーキーで華やかな香りで、すっきり、まろやかな旨味があります。麦焼酎は飲みにくいイメージでしたが、こちらを飲んで美味しさに感激。秋の夜長にロックで好きな音楽を聴きながら飲みたい焼酎です。ワインのボトルのようなスタイリッシュな瓶も素敵。

豊永蔵・常圧蒸留(熊本県/豊永酒造)です。2022年度 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション最高金賞受賞した米焼酎です。

思い切り吸い込みたくなるくらい、甘くて、香ばしい香りです。力強い味わいながらもまろやかな旨味を感じます。さつま揚げや濃厚な食事にも合いそうです。

豊永酒造は、原料米を生産する契約農家の方々をはじめ焼酎を造る蔵自体が「オーガニック認定」を受けているそうです。

まだまだあります

独楽蔵 玄(福岡 / 杜の蔵)です。定温でじっくりと熟成させた純米吟醸酒

芋焼酎 池の鶴(鹿児島/尾込商店)です。南薩摩産の厳選したさつまいもを黒麹で仕込み、三年以上じっくりと熟成させた本格芋焼酎です。

美味しいお酒だからこそ燗酒

日本酒は全て店主のおすすめを選んでいただきます。次の日本酒をお願いしたときに「じゃあ、燗酒にしましょう。」と言って、燗銅壺で温度を確認しながらゆっくり温めて下さいました。

程よい温度に温められた日本酒は、とろけてしまいそうなくらいに芳醇な香り。口に含むと温かさがじわっと広がりすぅっとお酒が体内に吸い込まれていきます。日本酒の旨味の余韻がほのかに残ります。さらに、少し冷めてからはまろやかさが際立ち、先ほどとは違う旨味が広がります。同じ日本酒でも温度によって、さまざまな旨味を味わうことができる燗酒に感動です。

「燗」の温度と呼び方

日向燗(ひなたかん)30度ぐらい 体温より低い温かさで、熱いとも冷たいとも感じない。ほんのりと香りが引き立つ
人肌燗(ひとはだかん)35度ぐらい 体温よりやや低い温かさで、飲むときに「ぬるい」と感じる。米や麹の香りがし、味にふくらみがある
ぬる燗(ぬるかん)40度ぐらい 体温と同じくらいの温かさで、「熱くはない」程度。やわらかい口当たりで、芳醇な香りが引き立つ
上燗(じょうかん)45度ぐらい 徳利を持つと温かく感じ、注ぐとお酒から湯気が立つ。引き締まった香りを感じる
熱燗(あつかん)50度ぐらい 徳利を持つと熱く感じ、徳利から湯気が見える。切れの良いキリッとした辛口に
飛び切り燗(とびきりかん)55度以上 徳利を持った瞬間に「熱い」と感じる。シャープな香りで,より辛口に

「燗酒にして日本酒を提供することは、お客様へのおもてなしなんですよ。」とニコッとする店主にさらに気持ちもほぐれます。

SNSで美味しい情報発信中!

仕入れ情報や料理、お酒などSNSで随時発信されています。

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ある日のInstagramでは、火曜日限定のお寿司の情報。

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ある日のTwitterでは大豆ミートのガパオのお知らせが投稿されていました。

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ぜひフォローして百年の杜さんの美味しい情報を受け取ってくださいね。

【おまけ】豆腐ピザ

お豆腐が食べたくて、別の日に行き、豆腐ピザを注文しました。

豆腐をバターで両面焼き、長ネギと松田のマヨネーズ、チーズをのせ、オーブンで焼くそうです。香ばしく焼かれたチーズとマヨネーズの濃厚な香りが食欲をそそります。

豆腐は濃厚でチーズとマヨネーズの相性抜群。松田マヨネーズは初めて食べましたが、まろやかな自然なおいしさで、まるでホワイトソースのようにクリーミーです。

やや焦げた部分はカリッ、チーズとマヨネーズと豆腐はふわっとしており、食感が楽しめます。ぜひ食べていただきたい一品です。

ご主人からのメッセージ

百年の杜さんの食や自然、生産者への想いがこの1枚のメッセージに込められていますね。

農家さんや生産者の真心を大切にしつつ、訪れる人に厳選した素材で丁寧に作ったお料理とお酒、器、空間でもてなしてくれる暖かい雰囲気の百年の杜。

横須賀市内の在住の方はもちろん、全国各地、世界中から訪れてほしいお店です。15時から開店しているので、遠方の方でも呑んで帰宅しても遅い時間にならないのが良いですね。ぜひ百年の杜さんに行ってみて下さいね。

これからの旬の素材も楽しみ

別の日は飛び魚のなめろうがメニューにありました。新鮮で弾力があり、ぷりぷりして美味しいです。旬の恵みをいただく幸せを感じます。

これからの時期は、鯖や里イモ、サツマイモなどの料理が登場するそうです。楽しみですね。世の中の状況の影響で、11月に価格改定の予定があるそうです。ご了承ください。

店主松尾さん執筆の本

店長の松尾さんが執筆した『居酒屋おやじがタイで平和を考える』コモンズ(2018年7月出版)1,600円(税込)を店内で販売中です。

国際協力NGOのメンバーとしてタイで活動を始めたきっかけから、活動やタイの農村の様子、食料や農業問題から平和、日本酒や食についてなど30年間の経験と思いが書かれています。

私は高校生の頃から国際協力の分野に興味を持っていたので、タイという遠く離れた土地に思いを馳せながら、興味深く読み進めています。読んでいくと、さらに百年の杜さんで味わった感激や美味しさ、楽しさがより一層深くなっています。また改めて、記事を書こうと思っています。

店主松尾様、常連の皆様、楽しくて美味しい時間を有難うございました。(^ ^)

テイクアウトもあります!

百年の杜
公式HP
横須賀市久里浜1-5-15 2F
電話 046-834-7372
営業時間 月~土 15:00~23:30(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:00)
定休日 日曜日、第1月曜日
外国語対応可能 タイ語

☆横須賀市の美味しいグルメ、おすすめスポットを紹介中!

☆I love Yokosuka (≧∇≦) 

地域クリエイター(横須賀市)

広報・営業・マーケティング歴約20年、ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の人々の温かさと魅力を伝えたい! 月間MVA2023年7月、2024年7月受賞 取材希望の方はSNSからお気軽にDMくださいね。

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