三岸好太郎の絵からオマージュされて完成した絵本。その原画作品展が9/15~スタート!(札幌市中央区)
9月15日からスタートした、「mima 北海道立三岸好太郎美術館」2階でのすずきももさんの作品展に行ってきました! 彼女のほのぼのしたタッチの絵本やイラストのファンはとても多く、スローフードやスローライフを楽しんでいるライフスタイルもステキです。今回の作品展は11月23日までの約2か月間開催しています。お子さんも楽しめるほのぼのとしたひと時を体験しませんか?
三岸好太郎と三岸好太郎美術館!
「mima 北海道立三岸好太郎美術館」は、札幌出身で、わずか31歳で夭逝した画家、三岸好太郎(みぎしこうたろう)の作品を収蔵し、その画業を紹介する個人美術館です。
遺族から220点の作品が北海道へ寄贈されたのを機に、1967年に「北海道立美術館」(三岸好太郎記念室)として開館。83年には三岸好太郎のアトリエのイメージを取り入れた同館を現在地に建設し、新たに開館しました。
三岸好太郎は1903年、札幌生まれ。21年に画家を志して上京。23年に『檸檬持てる少女』で春陽会第1回展に入選を果たします。26年に中国へ旅行し、上海の租界でヨーロッパ文化の刺激を受け、28~32年にかけてフォーヴ風のタッチで「道化」や「マリオネット」を描いた一連の作品が誕生。
最晩の年には超現実主義(シュルレアリスム)に傾倒し、特に“蝶”と“貝殻”をとても多く描いています。
亡くなる直前にモダンなアトリエの建設に着手しましたが、その完成を見る前に病に倒れ、残念なことに31歳の若さで亡くなりました。
絵本作家・すずきももさん
すずきももさんとは仕事の関係で30年ほど前に知り合っている大好きなお友達の一です。絵本作家でありイラストレーターでもあり、スローフードやスローライフを意識した日々を実践する素敵な女性です。
主な著作に『はるとなつ はたけのごちそうなーんだ?』『はたけのごちそう なーんだ? くだもの』などを出版しています。
贅沢にも本人に案内してもらいました!
9月15日から始まった、スポット展示の「《飛ぶ蝶》が絵本になった!」の原画展。初日に、ももさん本人に案内してもらいました!
今回は、三岸好太郎が晩年に描いた代表作『飛ぶ蝶』からイメージし、ももさんが三岸の描いていたさまざまな絵画のモチーフをオマージュして描いた、12ページの絵本『とぶちょう アオとシロのぼうけん』の中の原画を展示しています。
「ここのこの部分は、三岸のこの絵の部分からイメージしたのよー」と、ももさん。
「カフェきねずみ」では、作品展に合わせたマドレーヌの「おちゃかいセット」もあります。
今回の絵本をはじめ、ももさんの作品などはミュージアムショップで販売しています。
絵本原画と関連作品、資料の約30点が展示されるももさんの作品展。子どもから大人まで楽しめる絵と物語の世界に引き込まれますよ。
<mima 北海道立三岸好太郎美術館>
*場所:札幌市中央区北2条西15丁目
*TEL:011-644-8901
*開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
*休館日:年末年始/展示替えのため臨時休館あり
*詳細はこちらを参考にしてください。