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子どもの夏休みで親はイライラ! キレずにすむ方法とは?

親野智可等教育評論家
筆者提供

夏休みの真っ最中ですね。今年は異常に暑い日が続いていて、子どもたちがいつも以上にダラダラしている家庭も多いはずです。親御さんの多くは、早くもストレスがマックスになっているのではないでしょうか?

そうなるとどうしても叱ることが増えます。叱るシーンや叱り方としては、次のようなことが多いのではないでしょうか?

【宿題や勉強】

夏休みの宿題や勉強をやらない。塾の宿題やピアノの練習をやらない。やり始めたと思ったらいつの間にか遊んでいる。口では「やる」と言うけどいざとなるとやらない。

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「宿題どんどんやらなきゃダメでしょ。また去年みたいになっちゃうよ」

「集中力がないね。そんなことじゃ何やってもダメだ」

「やるやるって言うけど、あんたは口ばっかりなんだから」

【生活リズムと習慣の乱れ】

夜更かしや朝寝坊などで生活リズムが乱れる。特に夜型の子は、この時期には寝るのが遅くなりがち。歯を磨かない。入浴したがらない。片づけをしないなど

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「本当にだらしがない!そんなことでどうするの」

「出した物は片づけなきゃダメでしょ!何度言ったらできるの」

「あんたお兄ちゃんでしょ。妹はちゃんとやってるよ」

【ゲームやスマホのやり過ぎ】

ゲームを長時間やる。気がつくとスマホを見ている。

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「ルールを守らなきゃダメでしょ。もうやらせないよ」

「自分で管理できないなら、もうゲーム捨てるよ」

【きょうだいのけんかや物の取り合い】

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「仲よくしなきゃダメでしょ」

「あんたお兄ちゃんでしょ。けんかしないで」

「妹なんだからそんなことしないの」

【買い物や遊びなど外出時のマナーや態度】

いつも以上に親子で出かけることが多いので、子どものマナーや態度の悪さが目につきやすくなる

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「ちゃんとしなきゃダメでしょ。もう連れてこないよ」

「言うこと聞かないと置いてくよ」

いくつか例を挙げましたが、いずれにしてもこのような否定的に責める言葉はよくないです。子どもは言われた瞬間に心の窓が閉じてしまい、素直な気持ちで聞けなくなります。言われれば言われるほど反発して、雰囲気が悪くなります。

さらには、子どもが親に対する不信感を持ち始め親子関係が悪化します。同時に、自己肯定感も確実に下がります。

また、キレて叱ると親の方も消耗します。先日お話を聞いた子育て中のYさんは、夏休みが始まって五日後にキレて叱ってしまったそうです。そして、自分の興奮が収まったとき、後悔と自己嫌悪でぐったり疲れているのを感じたそうです。

自分に合ったアンガーマネジメントを身につけよう

親御さんたちの大変な状況は十分わかっていますが、それでも言わなければならないのは、こういう言葉は控えてほしいということです。そのために効果的なのがアンガーマネジメントです。

私のお勧めは深呼吸です。イラッとしたら大きく息を吸ってゆっくり吐き出しましょう。一回やるだけでも気持ちが落ち着きます。そして、さらに二回三回とやればかなり落ち着きます。

また、「大丈夫大丈夫」「落ち着け落ち着け」など、自分に言い聞かせるのも効果的です。

また、1,2,3と心の中で数を数えるのも効果的です。人間の怒りのピークは長くて6秒と言われているので、6秒待つことでキレずにすむ可能性が高まります。

これらの方法で瞬間的にキレるのを回避したら、その場から離れるといいでしょう。相手から物理的な距離を取ることで、怒りをぶつけるのが避けられます。

この他にもいろいろな手法がありますので、一度「アンガーマネジメント」で検索してみてください。そして、自分に合った方法をいくつか身につけておくことをお勧めします。

そして、子どもにもアンガーマネジメントを教えてあげてください。そうすれば、きょうだいや友達にイラッとした瞬間にキレずに回避することができるようになります。

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教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOk』などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Instagram、Threads、Twitter、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。オンライン講演も可。お問い合わせは親野智可等の公式サイトから

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