少し前に電車に乗っていたら、隣の席の若い女性グループのひとりが、「私さあ、お茶の素でお茶を作れないんだよね」と友達に話していました。

オチャノモト…？ 続きを聞いたらそれは茶葉のことで、「急須でお茶を淹れられない」という意味で話していたんです。 ああ、ペットボトルのお茶で育ってきた子にとっては、茶葉は「お茶の素」なんだ！ とびっくりするやら笑ってしまうやら。

でも人生のほとんどを静岡県民として生きてきた私も、恥ずかしながら急須でお茶を淹れて飲むのは月に数えるほど。ペットボトルやマシンのカプセルポッド式が浸透した世代には、急須でお茶を淹れたりコーヒーをドリップして飲むことは「贅沢な時間」になってしまっているのかもしれません。

『ありそうで どこも実現できなかった』商品

そんな時代に登場した、新しい緑茶の飲み方を提案している株式会社オリーブさん（富士市大渕）に行ってお話を伺ってきました。

茶葉をタブレット状にした「茶ブレット」は、『ありそうで どこも実現できなかった』新商品です。10円玉ほどのサイズに茶葉がぎゅぎゅっと圧縮されています。

添加物を加えずに乾燥した茶葉を固めるのは想像以上に大変なことで、完成までに5年を費やしたのだそうです。

この茶ブレットが7種類14個セットになった商品名は、「今日のご予Tea（ゴヨティー）」。

おしゃれな缶に入っていて、タブレット状の茶葉がパウチされています。濃さの好みにもよりますが、1粒で湯呑み3杯ほどのお茶が出せます。

2粒×7種で¥1,944 税込です。

飲み方は簡単

計量不要、添加物なし、お湯にポンと入れるだけ。

厳選された茶葉でお茶を淹れる愉しみの、良いところどりです。

7種類それぞれに魅力的な特徴があって、「緑茶」と一括りにしてしまってはもったいない！

自分のお気に入りのお茶が見つかったら、それぞれの製茶場の茶葉を買ってみるのも良いですね。

スカーレットサマーを試飲

飲んでみたいものはありますか？と言っていただいたので、7種類の中でも特徴的なスカーレットサマーをお願いしました。

薔薇の花、ラベンダー、ジンジャーがブレンドされていて、女性にはとても人気が高いのだそうです。

タブレットをお湯の中にポトンと落とすと、マリモのようにジワジワと広がっていきます。

うわー、美味しい！ と声が出ました。

ベースとなる緑茶の美味しさはもちろんですが、花やハーブの香りが広がって、とても華やかな感じがします。

薔薇やラベンダーの華やかな香りの最後に、ツンと生姜の香りが鼻を抜けます。

これは間違いなくアイスティーでも美味しい！

新商品「おでかけ茶ブレット」

続いては、先月発売されたばかりの「おでかけ茶ブレット」のご紹介。

こちらはハート型の小さなサイズで、水を入れたペットボトルに茶ブレットを入れます。

水出しで数時間置くと、美味しいお茶が出来上がっています。

箱の中に入っているのは、ペットボトル専用の茶漉し。Chattea（チャッティー）という商品です。清水町にある工房カワイ株式会社の商品です。

これをペットボトルの口に取り付けることで、茶葉が口の中に入らずゴクゴクと飲むことができます。

おでかけ茶ブレット は、緑茶、紅茶、ほうじ茶の3種類。

タブレット 20粒とチャッティー1つが入って、各¥1,728 税込です。

実際に紅茶の茶ブレットを入れてみました。

葉っぱがほどけてペットボトルの中を泳いでいる姿を、ついついぼーっと眺めてしまいます。

どこで買えるの？

現在、オンラインショップの販売が中心ですが、富士市内では以下のお店で購入できます。

年末年始の＂自分へのごほうび＂、故郷へのお土産、贈り物にぴったりなお茶ですね。