こごめ餅とは? 完全体の「激ウマ大福」ができる、家庭でも秋冬に活用できるお餅だった
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
人気の高い和菓子の1つが、大福。しかし、皮(餅)は良いけどあんは普通、あんは良いけど皮は普通といったものも多く、なかなか「完全体」には出会えません。
竹隆庵岡埜(ちくりゅうあん おかの)町屋店
都電の町屋二丁目駅(荒川区)のすぐ前にある、竹隆庵岡埜(ちくりゅうあん おかの)町屋店。
町屋駅から1駅離れた、静かな住宅地です。
看板商品という「こごめ大福」には、本日中にお召し上がりくださいの文字。
お菓子は、重さが軽く、日持ちするもののほうが収益性は高いので、こちらが看板商品ということは、品質へのこだわりを感じます。例えば鎌倉の老舗・日影茶屋も、看板の日影大福の日持ちは当日のみで、信頼できるお店です。
かなりの大サイズ!
まず白い方から食べましたが、皮が柔らかく、同時に歯応えもあり、そのバランスが完璧。食べた感想を聞けば、柔らかくて好きという方と、餅の歯応えが好きという方が、半々なのではないでしょうか?
米ひと粒ひと粒の分量や産地などにこだわらなければ、まさに大福の「完全体」と言える、このバランスは実現しないと思います。
あんは粒あんで、よい小豆を惜しげもなくという味。甘さは標準。
草餅は、よもぎの自然な風味が強く、これもおすすめ。白にも草餅にもある焦げが、食感と風味のアクセントとなり、やはり大福の完全体です。
1個350円ですが、1ピースのケーキに近い満足度があり、これ1個で特別なおやつになります。首都圏在住の方や、上京の機会がある方には、おすすめです。
竹隆庵岡埜(ちくりゅうあん おかの)
■ 本店(台東区根岸)■ 日暮里店 ■ 町屋店 ■ 鶯谷北口店 ■ 入谷店 ■ 上野店 ■ 新御徒町店 ■ 秋葉原店 ■ 神田店 ■ 松坂屋上野店
こごめ餅とは?
さて、こごめ大福の原型であるこごめ餠とは、江戸時代に庶民に人気があったお餅で、もち米に普通のご飯のお米(うるち米)を混ぜることが特徴。(写真引用 Yahoo!ショッピング)
柔らかさに、ほどよい歯応えが加わります。現在でも流通しており、喉(のど)へのつまりが心配な、お年寄りや子どもにもよいとされています。
こごめ餅の名前の由来は不明ですが、脱穀、選別した時に出る割れた米や小さな米(小米・こごめ)を、庶民が餅にして活用したことからとも言われます。
通販などでも手に入りますが、家庭の餅つき機でつく場合は、もち米1:うるち米4、あるいは半々など、様々なレシピがあります。
また、地方によって様々な呼び方があります(下の表は目安)
- 福井 こごめ餅
- 富山 ごんだ餅
- 茨城 たがね餅
- 東京 こごめ餅
- 愛知 こわ餅、ぼろ餅
- 岐阜 こわ餅
- 三重 やじろ、たがね餅
- 京都 うる餅、うるう餅
- 奈良 小米餅、どや餅
- 大阪 うる餅、うるう餅
- 広島 あらかね餅
- 山口 屈餅、こごめ餅
- 愛媛 おふく
ぜひ、秋のお菓子選びや、年越しの参考にされてください。
竹隆庵岡埜は、関東広域圏、宮城県で放映の「カクエキ!」で紹介されました。
【カクエキ!町屋駅 全ロケ地】何がある? あんこの和菓子激戦区 おはぎ、大福、どら焼き、今川焼#43(とらべるじゃーな!)
こごめ餅は、特に福井県でよく食べられています。福井の旅の目的の1つにも。
【ブラタモリ福井 全ロケ地】タモリさんが消えた都市・一乗谷を訪ねる#120(とらべるじゃーな!)