歩道で座り込んだ私、通行人との意外なやりとりとは
オランダ在住のひかさん夫婦。体調不良で救急病院へ行くため、夫がパーキングへ車を取りに行ってる間、歩道で腰かけていたひかさん。そこへ通行人がとおりかかって声をかけてきました…。
異国での生活には、時に不安や孤独がつきものです。しかし、その中でふとした瞬間に人々の温かさに触れることが、大きな心の支えとなります。
ひかさん夫婦が体調不良で救急病院を訪れる途中に体験したのも、そんな瞬間の一つでした。歩道で夫を待ちながら腰をかけていたひかさんに、通りがかった見知らぬ通行人が声をかけてくれたのです。その通行人は、ひかさんの顔色を見て心配になり、ただ見過ごすのではなく、親身になって寄り添うことを選んでくれました。
ひかさんが「夫をここで待っている」と伝えると、その通行人は安心するどころか、「心配だから」と最後までそばにいてくれると申し出てくれたのです。見ず知らずの人にここまで思いやりを示してもらうのは、ひかさんにとって大きな感動と安堵をもたらしました。
オランダでは、「エンパシー(共感)」が日常のコミュニケーションで重視されていると言われます。見知らぬ人への優しさや気遣いもその一環かもしれません。ひかさんにとって、この出来事はただの体験ではなく、「他人を思いやることの美しさ」を再確認する機会となったのです。
生活環境や文化が異なっても、人と人とのつながりがもたらす温もりは普遍的です。言葉の壁や文化の違いを越えて、通行人が差し伸べてくれたその手は、ひかさんの心に深く刻まれる出来事となりました。この経験は、彼女にとってオランダという国がより一層愛おしく感じられる理由の一つになったに違いありません。