【防府市】周防国一宮 玉祖神社 占手神事
2024年9月22日(日)、防府市大崎の国道2号線にある玉祖神社( たまのおやじんじゃ)秋の例祭で行われた、山口県指定の無形民俗文化財である、占手神事を見学してきました。
玉祖神社は、山口県内に二つある一宮神社の一つで、三種の神器の一つである八尺瓊勾玉を造られた、玉祖命をおまつりする由緒ある神社です。
そのため、宝飾関係者の参拝が多いとのことでした。
その玉祖神社で行われる占手神事は、神門と二の鳥居の間の参道で行われる神事で、仲哀天皇が戦の結果を占ったことにはじまると言われています。繰り返し行われる所作が相撲に似ていることから、占手相撲とも呼ばれているそうでうです。
普段は厳かな雰囲気の境内には、多くの見物の人が集まっていました。
虫の声や風に揺れる木々の音だけが響く中、無言で繰り返される所作は、なんとも言えない荘厳な雰囲気で、感じたことのない感動を覚えました。また、地域の方たちが丁寧に積み重ねてきた歴史を感じました。
神殿では、白い千早に赤い袴姿の地域の児童さんによる乙女の舞が奉納されていました。扇や鈴を使って、繊細に舞う姿は、とても可憐で清らかな雰囲気をまとったものでした。
乙女の舞は、地域の方々の協力のもと、地域文化の発展向上を目的に伝統を守られているそうです。
神様に祈るとともに、世界平和への祈りを込めて舞われています。
ここ防府の小さな巫女さんたちの祈りが、どうか広く世界に届いてほしいと思います。
占手神事と乙女の舞は、毎年4月上旬に行われる春の大祭でも見ることができるそうです。
玉祖神社(たまのおやじんじゃ)
◯住所 山口県防府市大崎1690
◯電話 0835-21-3915