打たれ弱い子の5つの特徴【現役教師が解説!】
体育のドッジボールで、ボールが当たった瞬間、涙を浮かべてしまったKくん。「痛くなかったよ」と言いながらも、その後しばらく立ち直れない様子でした。友だちが「大丈夫?」と声をかけると、余計に涙が溢れてきてしまいます。
子どもたちの中には、このように小さな刺激や出来事でも、心が大きく揺さぶられてしまう子がいます。どんな特徴があり、どのように支えていけば良いのでしょうか?
今日は、私が教室で出会った、打たれ弱い子どもたちの特徴と、その繊細な心への寄り添い方について解説します。
打たれ弱い子の5つの特徴
1. 感情の切り替えが難しい
一度傷ついたり悲しくなったりすると、なかなか立ち直れません。朝、母親と少しぶつかって登校すると、その気持ちを引きずって一日中元気のないMさん。「もう大丈夫」と言いながらも、時々目が潤んでいます。
2. 些細な言葉にも敏感
冗談や軽い言葉でも、深く受け止めてしまいます。「もう少し字を丁寧に書こうね」という先生の一言に、「私の字、下手なんだ…」と落ち込んでしまうYさん。放課後まで気持ちが晴れません。
3. 予定変更に弱い
急な予定の変更や想定外の出来事に、大きな不安を感じます。運動会の練習で急にペアが変わったとき、その場で固まってしまうTくん。「どうしよう」とパニックになってしまいます。
4. 失敗の影響が大きい
小さな失敗でも、自分を責めすぎてしまいます。給食当番でおかずをこぼしてしまい、「もう係の仕事はできません」と泣き出してしまうNさん。周りが「大丈夫だよ」と声をかけても、なかなか立ち直れません。
5. 周りの雰囲気に影響されやすい
教室の空気や友だちの様子に敏感に反応します。クラスが少し騒がしくなると、「何か嫌なことが起きそう」と不安になるSくん。肩が徐々に縮こまっていきます。
まとめ
打たれ弱い子どもたちには、感情の切り替えの難しさ、言葉への敏感さ、予定変更への不安、失敗への過度な反応、環境への敏感さという特徴があります。でも、これらは決して欠点ではありません。
むしろ、この繊細さは、他人の気持ちに共感できる優しい心の表れかもしれないのです。周りの感情を敏感に感じ取り、思いやりのある行動ができる、そんな素晴らしい資質にもつながっています。
ちょこっとアドバイス
お子さんの繊細な反応に、時として戸惑うことがあるかもしれません。でも、「強くなりなさい」「気にしすぎよ」という言葉は、かえって心を閉ざしてしまう可能性があります。
まずは、その敏感な気持ちに寄り添うことから始めましょう。「そう感じたんだね」「つらかったね」と、気持ちを受け止めてあげることが大切です。そして、小さな成功体験を重ねることで、少しずつ心の強さも育っていきます。
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