【神戸市中央区】発祥の地神戸・ハーバーランドにある八時間労働発祥之地のモニュメント
全国各地に様々な発祥の碑がありますが、一見思いつかないようなタイトルの発祥の碑もあるものです。今回はそのたぐいの発祥の碑です。8時間労働のルールを決めたという発祥の碑が神戸にあります。
大正8年に8時間労働は始まっていた
8時間労働発祥の碑へはハーバーランドにあるハーバーウォークを通って行きます。ウッドデッキのあるハーバーウォークは気持ちよく歩けるウォーキングスポットです。
煉瓦倉庫を越えてしばらく行くと一段上がった場所にモニュメントが見えてきます。土台には「八時間労働発祥之地」との文字が刻まれています。八時間労働がここから始まったとは一体どういうことだろうかとこの碑を見ただけでは正直理解しきれませんでした。
このモニュメントに付けられた銘板には、川崎造船所の社長が日本で最初に八時間労働制を実施したと書かれています。調べ見ると川崎造船所とは現在の川崎重工業の前身の名称とのこと。当時の松方社長が社員がストライキを起こした際に解決策として八時間労働を提案したことから実施されたそうです。その時、大正8年。意外に古くから八時間労働が始まっていたんだなという印象を受けました。ただ八時間労働を最初に実施した企業は諸説あるとのことです。
しかし、この八時間労働発祥之地のモニュメントの前にはなにやら人影が。運河越しにある倉庫には働く人たちの姿が見えます。しばらくこの人たちを見ているをずっと同じ姿勢のまま、じつはこれは働いている人を模したマネキン人形でした。JR西日本神戸支社の倉庫に設置されたユーモアディスプレーというものだそうです。
八時間労働発祥之地のモニュメントの真正面に24時間働く姿のマネキン人形、このふたつの対比をながめてみるといろんな思いが巡ります。様々なことを考えさせてくれる発祥の碑です。
ハーバーウォーク
神戸市中央区東川崎町
ハーバーランド駅 徒歩8分