【京都市中京区】創業94年先斗町発祥の名店有喜屋寺町店が8月末で撤退 12月に高島屋京回廊で開店!
昭和4年、京都先斗町に誕生した「有喜屋」は、当初は京のうどん店として営業していましたが、三代目三嶋吉晴さんの代に京都府でそばの栽培を始め、100%国内産のそば粉を使用、素材と技にこだわった手打ち「京都そば」の提供を始めました。現在では京都市内に5店舗を有する「蕎麦と言えば有喜屋」といわれるほどの行列のできる人気店です。
そば文化の普及のために尽力したとして、黄綬褒章そして藍綬褒章を受章した三嶋吉晴さんが塾長を務めるそば打ち塾も27年続いています。そんな名店のうち「有喜屋寺町店」も35年続いてきました。久しぶりに美味しいそばが食べたいと2023年8月26日に同店を訪れると張り紙がしてありました。
建物老朽化のため、2023年8月末を持って営業を終了するようです。張り紙には2023年12月初旬に四条通を挟んで直ぐ向かいの京都高島屋7Fのダイニング京回廊に移転とあります。京回廊は三嶋亭やキャピタル東洋亭、京料理本家たん熊などの名店がひしめく人気スポットです。
スタッフさんに聞くと完全移転で、また寺町商店街に戻る予定は無いとのことでした。いつも通る寺町商店街から無くなるのは少し寂しい気もしますが、近くにできるのでいいかと思いながら、しばらく寺町店の味は食べられなくなるので、サービスセットを注文しました。
すき焼き丼と水菜蕎麦、揚げたて天ぷらが付いています。上質な肉と特製たれの絡んだすき焼き始め、三点とも美味しくいただけました。それぞれの量もちょうどいい感じです。インバウンドや修学旅行生にも人気の店舗です。
お土産店や物販の多い新京極商店街に対して、寺町京極商店街は老舗から新しい店まで美味しい飲食店がひしめく通りです。途中からは錦市場も続いています。京の一大グルメスポットへぜひ足をお運びください!
「有喜屋寺町店」 京都市中京区寺町通蛸薬師下ル東側町 075-223-2898