伊豆グルメ・源泉かけ流し温泉・絶景が楽しめて一万円以下!おひとり様もOKな伊東のゲストハウス
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。
ゲストハウスはリーズナブルな分、サービスや設備がイマイチというイメージを持っていませんか?伊東には24時間源泉かけ流しの温泉に入れて、伊豆のグルメを味わい、伊東の街を眺めながら静岡麦酒を飲んで、1万円でお釣りがくるゲストハウスがあるんです。コスパ最強ゲストハウスを紹介しましょう。
湯治から家族旅行まで!シーンを選ばないゲストハウス
静岡県伊豆半島にある伊東温泉。源泉数が750本を超え、総湧出量約46,080,000リットル、1分間の湧出量は約32,000リットルで、別府温泉(大分県)、湯布院温泉(大分県)と並ぶ日本三大温泉地といわれています。街を歩くとマンホールのいたるところから湯気があがっているんですよ。
2018年にオープンした「ゲストハウス倭荘(やまとそう)」は、JR伊東駅から歩いて約25分ほどの高台にあります。アクセスはちょっと大変ですが、その分景色は最高!館内のテラスからは伊東温泉の街並みや相模湾に浮かぶ初島、お天気が良ければ房総半島まで望むことができます。
ゲストハウスの特徴となるドミトリー(相部屋)や共有スペース以外に、トイレ付きの個室もあるのでプライベートな時間を大切にしたい人も快適に過ごすことができます。共用スペースで他の宿泊者と交流を楽しんだあとは、自分のお部屋でワ―ケーションといった過ごし方も良いですね。
なにより、宿泊費が1人あたり2,600円からと格安で、自家源泉の温泉は24時間入浴可能な点は、湯治にもおすすめです。子どもは5歳まで宿泊費無料。ベビーバスやおもちゃも用意されているので家族旅行でも利用できます。もちろん女子旅、ひとり旅もOKな、シーンを選ばず気軽に利用できるゲストハウスです。
ただし、エレベーターのない3階建ての建物なので、足腰が元気なうちに出かけましょう。
5タイプのゲストルーム
ゲストルームは全部で9室。タイプの違う5種類のゲストルームです。
筆者が利用したのは一番眺望の良いTENKU~天空和室~。それぞれ畳で仕切ることができる、8畳・6畳・4畳・3畳の4間21畳のお部屋です。7名まで宿泊可能ですが、ここを2名で使用しました。
8畳のお部屋は2方向が窓になっていて、まさしく天空に浮かんでいるかのような絶景が窓の外に広がっています。
夜景もきれい!100万ドルとまでいかないにしても、10万ドルの価値はありそう。夏の花火大会では見上げるのではなく、花火を見下ろすことができるようですよ。
ウォシュレットつきの水洗トイレに洗面台もあります。共用ではないのは助かります。
布団は自分で敷きます。マットレスとお布団がフカフカでした。1人1部屋使って眠りました。
浴衣(150円)、作務衣(250円)は有料になるので、ルームウエアを持参。バスタオル(100円)、歯ブラシセット(50円)、ヒゲソリ(50円)も有料です。
Wi-Fiはスピードも速くサクサク。パソコンも問題なく使用できました。テレビも大画面で見やすい!冷蔵庫はありませんが、2階の共有スペースにある冷蔵庫を無料で利用できます。
こんなに充実しているのにTENKU~天空和室~は素泊まりなら1人3,800円から。やっす!
他には二段ベッドが2つ入ったドミトリーが素泊まりで1人2,600円から。
6畳2間の和室は1人3,000円~、和洋室は1人3,500円~、1番高額なのはツインベッドのある和洋室で1人5,300円~。高額ですが(それでもビジホ価格ですよね)ベッドがあるのは1部屋だけなので、早めに予約で埋まってしまうそうです。
※価格はすべて税込
※全室ウォシュレットつき水洗トイレ
自炊も可能な共有スペース
2階の共有スペースには冷蔵庫、電子レンジ、電気ポット以外に、コンロや鍋やフライパン、お皿などがあり、自炊もできます。伊豆だから相模湾の新鮮な海鮮や干物がいくらでも手に入ります。買ってきて、その場で調理したら絶対おいしいですよ!
無料のコーヒー(インスタントですが)や、お茶、紅茶、リンゴジュースまで用意されています。
2階共有スペースでは、他の宿泊者と話が盛り上がるかもしれませんね。
100円で使える洗濯機は長期滞在者に嬉しい。ますます湯治したくなります。
廊下にはたくさん本、おもちゃ、加湿器まで!どれも無料で利用できます。
自家源泉の温泉は24時間入浴可能
浴室は1階に男湯1ヶ所、女湯2ヶ所。19時以降は貸切で使用することもできます。
女湯は昭和レトロなタイルの浴室。2人用と3人用と小さ目サイズの浴槽だけど、その分温泉は新鮮。常にかけ流し状態で湯船から溢れています。
お湯の溢れる状態はXの動画でどうぞ。こちらは2人まで入れる女湯です。
泉質はアルカリ性単純泉。敷地内に源泉があり、源泉温度は51度、加温・加水・循環ろ過・消毒なしの100%源泉かけ流しのお湯に24時間入れます。肌にやさしいサラリとした温泉。肌の弱い赤ちゃんでも大丈夫な泉質です。
単純泉は無味無臭とのことなのですが、ふんわりとした甘い香りを感じました。舐めてみると特徴的な味はないのですが、コップ1杯飲めそうなくらい飲みやすい。普通にゴクゴク飲みたかったです。
女湯の窓にはカーテンがありますが、湯船に入ってからカーテンを開けると海を見ながら温泉を楽しめます。残念ながら日の出は見えませんでしたが、どんどんと空と海が赤くなっていく様子を眺めながらの朝風呂は最高に気持ち良かったです。
入っているうちに汗が滝のように出てきて、とまらなくなりました。
男湯は洋室タイプ。テラス席で外気浴ができますね。
バスアメニティ完備が嬉しい。
自家源泉は建物の前に湧いています。実はオーナーは水道屋のお仕事もしている関係で、近隣のホテルにこちらの源泉の供給もしているのだそうです。すぐ近くの山のハトヤは、こちらの源泉とハトヤの源泉の混合泉なのだそうですよ。
伊豆グルメ満載の食事
食事は1階のカフェか部屋食を選択。筆者は部屋食でお願いしたところ、指定の時間にお部屋まで運んできてくれました。
5種類の新鮮なお刺身で夕ご飯
食事つきプランの場合、夕食は9種類から選ぶことができます。そのうち7種類はワンプレート。ロコモコ、ガーリックシュリンプ、チキンカツ、サバ塩焼、コリアンBBQ、アジフライがあります。倭荘のイチオシはオックステールスープ。でも、人気No.1は伊豆ならではの刺身定食です。筆者も刺身定食をセレクト。
※オックステールスープ、ガーリックシュリンプ、刺身定食は1人330円プラスです。
刺身定食には伊東港で水揚げされた地魚中心の舟盛りがど〜んと1人1舟ついていました。他にも伊東名物の小鉢がお盆の上を賑わしています。
鯵がぷりぷりで新鮮!
切り身ですが金目鯛の煮付けもあります。白和えには柿が使われていました。茶碗蒸しがあると、ぐっと食事の高級感が増しますよね。
揚げ物は伊東名物のイカメンチ。サクッサクの衣にかぶりつくと、野菜とイカの旨味が口の中にじゅわぁ~。
蕪とワカメ、ホタテの酢味噌和えはお口直しにピッタリ。アオサの味噌汁に癒される~。
ご飯はおかわり自由。3階のお部屋から1階のカフェまで来るのは大変だろうという気遣いからか大盛りです。
ビールは静岡麦酒。実はこの日2杯目。こちらについては後ほど詳しく紹介しますね。
漫画盛りのご飯に笑った朝ご飯
朝食もお部屋まで持ってきてくれました。こちらもお盆から溢れそうなくらいご馳走が乗っています。
鯵の干物は小ぶりだけど、その分旨味がギュッ!焼き加減の塩梅も良く、身はジューシーさを残したままふっくら、表面だけパリッと焼けてて香ばしさと歯ごたえが楽しめました。
小さな器の中に豆腐をかためてあり、上にはとろりとした餡がかかっているという手の込みよう。
プレートの上には鮪の刺身やしらす、さつま揚げ、かまぼこ、ワサビ漬け、明太子、もずく、ひじき煮、切り昆布、玉子焼き…どこかの高級旅館かと思えるほど豪華です。納豆の風味もちょっと他とは違う味でした。
爆笑したのが漫画盛りのご飯。こちらも3階から1階までおかわりをもらいにくるのは大変だろうという心配りなのでしょう。でも、食べても食べても減らなくて茶碗の底から米が湧いているのではと思いましたよ。お湯だけじゃなく米も湧く宿。
夕食も朝食も、どれもおいしいのも嬉しい誤算。近くの仕出し屋から運んできてもらうのだろうと勝手に思い込んでいたのですが、どれも1階の調理場で作られたものでした。
17時から18時はハッピーアワー
1階のCAFEでは夕食や朝食がいただける以外に、お酒を飲むことができます。夕方17時から18時の間はハッピーアワーで、生ビール、ハイボール、レモンサワーが440円!
生ビールは静岡限定の静岡麦酒。サーバーからジョッキに注ぐ生ビールです!もう、これだけで感動なのに、ご当地おつまみつきです。CAFE内で飲んでもいいですが、湯上りならテラスで飲むのも気持ちいい!
さきほどのハッピーアワーはお部屋で飲む場合もOK!夕食と一緒にハッピーアワーの生ビールを持ってきてもらいました。最初、夕食は18時半でお願いしていたのですが、それだとハッピーアワーの時間外ということで、即座に夕食の時間を18時に変えてくれるという臨機応変な対応にも泣けます。
伊豆グルメの夕食と静岡麦酒、最高でした。
「ゲストハウス倭荘」までのアクセス
最後にアクセスについて紹介します。JR伊東駅から歩いて約25分ほどですが、20分は急坂を上ることになります。なので行きは駅からタクシーで行くことをオススメします。料金は10分約780円。
車の場合、ナビによっては角度が急なカーブのある細い道に案内される場合があります。Googleマップもそうでした。軽自動車じゃなければ、この坂はまず避けた方が良いでしょう。安全にたどりつける道は公式ホームページに動画で紹介されています。こちらをじっくり見てから出かけましょう。
疲れたなと感じたら気軽にリフレッシュ
気になる宿泊費ですが素泊まりの料金は上で紹介しています。1泊2食の場合はドミトリー利用で1人6,728円(税込7,400円)から。個室は1人7,455円(税込8,200円)からです。筆者が利用したお部屋は1人8,819円(税込9,700円)。OTAサイトのセールを利用したので実際は1人8,050円で済みました。刺身定食にしたのでプラス330円、入湯税150円をチェックアウト時に支払っています。
東京から最短1時間45分で行くことができ、1万円以下で極上温泉・絶景・グルメが楽しめるゲストハウス。疲れたなと感じたら浸かりに行きたい温泉宿です。
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