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タイガー・ウッズ、「これからオーガスタ・ナショナルへ向かう!」

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

「今日、これからオーガスタ・ナショナルへ向かい、準備と練習を続ける」

 タイガー・ウッズが、ツイッターでそう発信したのは3日(日曜日)の午前9時40分(米東部時間)を過ぎたころ。日本時間では、日曜日の午後10時40分ごろだった。

 昨年2月の交通事故で右足に重傷を負ったウッズは、以来、一度も公式大会には出場していない。昨年12月に長男チャーリーくんと「親子大会」のPNCチャンピオンシップに出場したが、乗用カートを使用して2日間36ホールをプレーするのもギリギリの状態だったウッズは、「世界のトッププレーヤーを相手に歩いて4日間72ホールを戦うまでには、まだまだ先は長い」と語っていた。

 マスターズの舞台、オーガスタ・ナショナルは、「アップダウンがあり、歩いて回るのは最もタフなコースの1つだ」とも言っていた。

 それゆえ、ウッズが今年のマスターズ(4月7日~10日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナル)に出場することは難しいだろうと見られていたが、彼の名前がマスターズの出場者リストに載り続け、ウッズがそれを否定せず、そのままにしていたことで、「ウッズはマスターズに出るかもしれない」という噂が日に日に広がり、期待とともに拡散されていった。

 そんな中、フロリダのホームコース、メダリストGCを相棒キャディのジョー・ラカバを伴い、歩いて練習ラウンドするウッズの姿がしばしば目撃され、3月29日にはウッズがオーガスタ・ナショナルに現れ、長男チャーリーくん、ツアー仲間のジャスティン・トーマスと18ホールを歩いて回ったことで、「ウッズはきっと出る」という期待が世界中で膨らんだ。

 しかし、ウッズ本人からは「出る」「出ない」の意思表示が一切なく、沈黙状態が続いていたため、ファンも関係者もメディアも、ウッズの言葉を今か今かとカウントダウン状態で待ち受けていた。

 待望の言葉は、こんな内容だった。

「今日、これからオーガスタ・ナショナルへ向かい、準備と練習を続ける。戦うかどうかの決断は、戦いが始まるときになるだろう。オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権を制した16歳のアンナ・デービス、おめでとう。そして、ドライブ・チップ&パットをこれから戦うすべてのキッズたちの幸運を祈っている」

 練習をした上で、木曜日の初日が始まるぎりぎりまで様子を見てから、最終判断をするという意味である。

 ウッズがオーガスタ・ナショナルに現れるのは、もはや秒読み。現地時間で午後1時30分ごろになる見込みだ。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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