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使うのは指一本!心身のストレス解消に効く呼吸法をご紹介!

とむにいヨガインストラクター
photo by Unsplash

仕事に家庭に、多忙な現代人はストレスがたまることも少なくないでしょう。ストレスの原因となるものは色々ありますが、実は、呼吸もストレスが発生する大きな原因となることをご存じでしょうか?今回は、私たちのストレスの原因ともなりうる呼吸を、指一本で整えて、心身のストレスを解消する方法をご紹介します!

無意識のうちに呼吸が浅くなっている?

何かに集中しているときや、力が入っているときなど、「呼吸するのを忘れてた!」と、はっとしたことはありませんか? 人間は、ストレスや疲れによって呼吸が浅くなる傾向にあり、日常生活のなかで、無意識のうちに呼吸が浅くなってしまう場面がたくさんあるんです。

特に、緊張や不安、イライラなどを感じているときは、呼吸が速く浅くなる傾向にあります。呼吸が浅くなったり、無呼吸になったりすると、身体のなかの酸素が欠乏した状態になってしまいます。それが心身に負担をかけ、ストレスの原因となってしまう悪循環に陥ることも。

指一本でできる!ストレス解消につながる呼吸法

しかし、言ってしまえば呼吸を整えることでストレスを制することができるということです! 今回ご紹介する指一本でできる呼吸法は、片鼻呼吸という、二つある鼻の穴のうちのひとつで片方で呼吸をするという、至ってシンプルな呼吸法です。

やり方は簡単!片手の人差し指を片方の小鼻に軽く当てて、片方の鼻孔をふさぎます。

ふさいでいないもう片方の鼻からゆっくり息を吸って、吐きます。最初はつまりを感じることもありますが、徐々に通るようになり、呼吸がしやすくなっていきますよ。

同じ方の鼻での呼吸を何回か繰り返してからもう片方を行っても、交互に行ってもOK!目を閉じて行うと、より呼吸に集中できますよ。

どんな効果があるの?

片鼻呼吸法を定期的に行うことで、交感神経と副交感神経がバランス良く作用するようになり、心身のストレスの軽減や、リラックス効果を得ることできるようになります。

人体の左半身と右半身は脳の反対側によって制御されています。つまりは、左腕を動かすときは脳の右半分、右腕を動かすときは脳の左半分によって制御されるということです。鼻からの呼吸も同じで、右鼻で呼吸をするときは交感神経(左脳)、左鼻で呼吸をするときは副交感神経(右脳)の活動が増加する仕組みになっています。

交感神経が活発になると心身が活動状態になり、副交感神経が活性化するとリラックス状態になります。片鼻呼吸で両方をバランスよく活性化させることで、自律神経も整い、心身のストレスや疲労解消につながるのです。

ヨガで使われている呼吸法

実は、片鼻呼吸はヨガで使われている呼吸法なのです。 ヨガは呼吸をコントロールすることで、体内のエネルギーの流れや質を整えることができるという考えのもと行われます。呼吸法はプラーナーヤーマと呼ばれ、全てのベースには呼吸があるといっても過言ではないほど、とても重要なものであると考えられています。

ヨガで行う片鼻呼吸は、人差し指と中指を折り曲げて、薬指と小指で左の鼻孔、親指で右の鼻孔をふさぐ方法です。もちろん、上記で紹介した、人差し指で鼻孔をふさぐ方法で問題ありません。

落ち着きたいときにはリラックス効果のある左鼻呼吸、集中力を高めたいときには、心身を活動状態にさせてくれる右鼻呼吸、などと使い分けて、心身の状態を整えるのがおすすめです。

いつでも実践できる!

片鼻呼吸は、朝起きたとき、夜寝る前、デスクワークの合間や通勤中の電車の中でも、指一本で簡単に行うことができます。忙しい日常の中で、いつでも心身のリラックス効果を得ることができるのが魅力です。

イライラしたり、不安になったり、日常でストレスを感じる場面では、無意識のうちに呼吸が浅くなっています。少しでもイラッとした瞬間でも、そうでないときでも、意識的に深く呼吸をすることで、心身のストレス解消や予防にもなるんですよ。

今、この記事を読んでスマホを閉じる前に、ぜひ試してみてくださいね!

ヨガインストラクター

ヨガが大好きなヨガインストラクター。日常にサクッと取り入れられる習慣やヨガの健康法などをお伝えします!