【富田林市】特別展は6月30日まで。料金無料のミニミュージアム!大阪大谷大学博物館に行ってきました。
富田林市内にはプラネタリウムがあるなど、文化的に楽しめるスポットがいくつかありますね。さらに小さな博物館もあることをご存じでしょうか?それは、近鉄滝谷不動駅近くの大阪大谷大学の中にあります。
その名前は、大谷大学博物館。同博物館では、春季と秋季の特別展を無料で一般にも公開しています。というわけでどんなところなのか、さっそく行ってみました。
大阪大谷大学は、前述のとおり、近鉄滝谷不動駅が最寄り駅となります。この駅には大阪大谷大学前という副名称がついており、利用者の多くはやはり大学生です。
駅からは東高野街道を少し歩き、錦織(にしごおり)の交差点を渡って向かうと、大学の看板が見えてきます。
さて大阪大谷大学博物館ができた経緯をみると、1973年に大学に学芸員課程が設置されたことに始まります。
当初は、大阪市立博物館をはじめ近隣の複数の施設に依頼して、実習生の受け入れを行っていましたが、履修生が増加したので、学内での資料館建設を具体化します。
その構想時がちょうど滝畑ダムの建設時期と重なり、水没する民家を大学内に移築して博物館施設にする話しもあったそうです。これは驚きですね。
結果的に滝畑の民家の移築構想は沙汰止みとなりましたが、1978年11月に資料館が完成しました。
その後、1983年には資料館が増築されました。こうして資料館が博物館相当施設の認定を受けます。
さらに平成時代になると、150名ほどの学芸員資格課程の希望者になり、資料館では限界が見えてきました。そこで大谷学園90周年の記念施設として、現在の博物館を建設することが決定。1999年に竣工しました。
画像の正面の階段を上がると大学のキャンパス。博物館は左の道なので注意しましょう。
現在行われている2022年度春季特別展は「吉永邦治展 異境への旅」という内容です。元大阪大谷大学短期大学部教授・吉永邦治氏の作品で、12年ぶりの「異境への旅」作品展なのだとか。以下展示の説明内容を引用します。
一般が見学できる特別展は、春と秋の2回ありますが、秋の特別展は大学の各学科が専門性を活かした展示を企画しているそうです。
ようやく到着しました。大谷学園の創立90周年を記念した建物は、町の中にある博物館とそん色ありません。博物館のフロアは次の通り。
- 1階 展示室 特別展の各種展示に使用。それ以外の期間は実習生の展示実習に使用
- 2・3階 教室 様々な講義、講座や講演会、シンポジウムなどを開催、地域の人にも開放
- 4階 研究室 教員の研究室と歴史文化学科の共同研究室
- 旧資料館部分 博物館学芸員課程の実習を行っている
ということで中に入ってみましょう。
こちらが展示室の入り口です。この位置から見て左側に受付があります。展示物は無料で見学できますが、この先は撮影不可なので注意しましょう。
博物館の事業としては、特別展のほか、年に2回発行する「博物館だより」と年に1・2冊発行する「調査報告書」があります。
また会費無料の友の会があるそうで、これに入ると定期的な博物館の活動や特別展の案内をしてくれるとか。入会についての詳細は、博物館の事務局にお問い合わせください。
こちらは大学のキャンパス入り口です。現在はコロナ禍もあり、博物館とは異なり、一般の立ち入りが制限されています。
無料で地域の資料が閲覧できる大谷大学博物館、せっかくの施設ですからミュージアム好きにはぜひ見学してほしいところ。現在行われている特別展は6月30日まで開催しています。
大谷大学博物館(外部リンク)
住所:大阪府富田林市錦織北3丁目11番1号
電話番号: 0721-24-1039
開館時間:10:00~16:00
休館日:日曜日
アクセス:近鉄滝谷不動駅から徒歩10分