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【河内長野市】主婦の気持ちで考えたお弁当は閉店前に売切れ確実!ソラトオベントウはアグリかわちながの横

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

年末になって大掃除やお正月の準備のために忙しいと、家でごはんを作るのが面倒だったりしますよね。そんな時に重宝するのが、市販のお弁当。コンビニやスーパーでもお弁当を販売していますが、丁寧に作られた手作り弁当は、やはり至高の味ではないでしょうか。

アグリかわちながののすぐ横に、とても美味しいお弁当屋さんがあることを知りました。まだイチョウの黄色い葉が残っている12月初旬に、そのお弁当屋さんに行ってきました。

こちらのお店で、ソラトオベントウという名前です。

お弁当屋さんであることが一目でわかる、個性的でかつインパクトのある看板ですね。

看板に、青空の下で食べたくなるような手作り弁当を作っていると書かれていました。毎日のメニューと曜日ごとに異なるメニューがありますね。

こちらです。到着したのが10時30分ごろですが、実はこの時間に来て正解でした。店主さんの話によると「午後12時30分を過ぎると一気にお弁当が売り切れてしまうので、その時間以降に来るなら事前に電話してほしい」というほどの人気店だからです。

見上げると、黒板に食べ物に対するこだわりのメッセージが書いてあります。

天気が良ければ青空の下で食べたくなるお弁当、実際にはどんなものなのでしょうか?

今日のごはんというのがありますね。

これは日替わりの炊き込みご飯です。ソラトオベントウさんは、主食のご飯を、白米、雑穀、そして常時あるわけではありませんが炊き込みごはんからも選べるシステムになっています。

そして改めて並んでいるお弁当を覗いてみると、大きさの違う弁当箱があります。

よく見るとおかずだけのセットになっています。

こちらは、ごはんがいらない場合におかずだけ購入できるようになっています。店主さんによれば、家にあるごはんを食べるからごはんは要らないという人も多いためとのこと。これは主婦なら納得する考え。

もちろんこれに別料金でごはんを付けてもらうこともできます。

こちらはごはんとセットになったお弁当です。ごはんは3種類から選べるので、注文時に伝えると入れてもらえます。

メニューを見ると、食材への強いこだわりが感じられます。野菜は南河内の新鮮な野菜を使い、オイルは米油を使っています。米油は通常のサラダオイルよりも割高ですが、さっぱりして胸焼けせずに体に優しいから採用しているとのこと。プラスオリーブオイルも使います。

また米については、元々店主さんの自宅用として取引のあった北青葉台の米のきのしたさんにブレンドしてもらっているそうです。店主さんによると、以前は玄米を自分で精米して使っていたのですが、炊飯器のクセのために一時期ごはんが柔らかくなりすぎたことがあったとのこと。

今はそうならない様にと、その時期いちばんおいしいごはんが炊けるように、米のきのしたさんにブレンドをお任せしているそうです。

また予約制で弁当を注文できるようになっています。当日も予約できるものの、食材の都合があるそうなので、前日までに注文したほうが良いです。

さて、店主さんにお話をお伺いできました。現在のお店は意外に新しく、2021年5月に開業したとのこと。しかし、その前には松原市内で2016年からお弁当屋さんを始めていたそうです。

ということは松原の人だったのかと思ったら、意外にも元々河内長野で住んでいたそうです。ではなぜ松原でお弁当屋さんを開業していたのかと聞いたところ、意外な答えが返ってきました。「地元で始めると家族や友達、知人ばかりに頼ってしまって、店が続かなくなる」というのです。

普通なら知り合いの多いところでお店を開業したほうが新規のお客さんがつくまでの繋ぎと思いがちですが、店主さんにとってはそうではなかったのです。店主さんは「知り合いのいないところで勝負したかった」といいます。

店主さんは学生のころから飲食店のアルバイトの経験があり、一時は正社員として入ったお店もあったそうです。ところが子どもが生まれると、その状況が難しくなっていることに気づきます。

美味しいお弁当を食べるための注意書き
美味しいお弁当を食べるための注意書き

「家族のために働いているのに、子育てに支障があるのは正しいことなのか」と。そして子育てが落ち着いてから改めてお弁当屋さんを始めたそうです。当初食材は業者に任せていたそうですが、商品の品質に疑問を持ち、自分で仕入れることに変えたそうです。

食材へのこだわりや野菜の切り方などの調理法は、子どもが食べやすいように、また食感を考えつつ野菜の美味しい香りが感じられることを意識しているそうです。お話を伺えば、子どもたちのためのお母さんの味を目指しているようにも感じました。

松原の時は家から遠く、早い時間に行かないといけないので大変だったそうですが、今は近くなのでとても楽になったとのこと。さらに店主さんには将来の夢があり、カフェ開業を目指しているそうです。

ソラトオベントウさんの営業時間は画像の通りで、日祝が定休日です。ただし臨時休業になることもあるそうで、年末年始は取材時点で12月29日から1月4日の休みは決まっているそうです。

「とにかく食べて見てほしい」ということだったので、帰りにお弁当を買って帰りました。

こちらがローストビーフ弁当です。立派なローストビーフが何枚も入っていて、それだけでリッチな気分になりました。実際に食べてみると厚みがあり、一枚だけでも十分満足できる美味しさです。

日替わり炊き込みご飯の鶏肉とごぼう、こちらもおいしくいただきました。

もうひとつ、おかずだけのほうを購入しました。そのため別盛で雑穀ごはんをつけています。

唐揚げをメインに野菜おかずが並んでいます。

唐揚げもベタついておらず、カラっと揚がっています。そして味わいも中の鶏肉の中にうま味が凝縮していておいしくいただきました。

こちらがおかずです。野菜の種類が多いのは良いですね。色のバランスも良く、人参の赤、リンゴ入りサラダの白と緑、そしてかぼちゃをベースにした黄色と三拍子そろって見た目も素敵です。さらにいちばん左に海老のフライが入っていてプチお得感がありました。味はもちろんいずれもおいしかったです。

というわけでソラトオベントウさんをご紹介しました。すでに地元では人気なので、いまさらとも思いましたが、やはり知らない方もおられるかと思ったのでご紹介しました。手作りで優しくかつ美味しいお弁当でした。興味があればぜひ電話で予約して買いに行ってみてください。

ソラトオベントウ

住所:大阪府河内長野市本多町4-9

TEL:090-9091-9143

営業時間:10:00~14:00(12:30以降は事前電話がおすすめ)

定休日:日・祝(臨時休業あり)

アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 河内長野警察署前バス停下車1分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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