ダブル台風に警戒、台風7号はお盆休みに大きな影響か?
台風6号は九州の西から朝鮮半島へ
動きの遅い台風6号は九州の南海上をゆっくりと北寄りに進んでいます。今後は西成分を持ちつつ北上を続け、あす9日(水)九州の西海上を北上したあと、あさって10日(木)には朝鮮半島付近へ進む予想です。台風6号は九州へ上陸するおそれはほとんどなくなりましたが、上陸しないからといって、油断は禁物です。
引き続き、九州の西を通過するまでは時速15キロ程度のノロノロ北上となるため、奄美地方では、きょういっぱい大荒れが続く他、九州や四国の南東に向いた斜面を中心に記録的な大雨となるおそれがあります。大雨、暴風、高波などに厳重な警戒が必要です。(気象庁の気象情報)
台風7号が発生し、北上へ
一方、タイトル画像にある通り、小笠原の東に発生していた熱帯低気圧がきょう8日(火)午前9時に台風7号となりました。台風7号はお盆休みの日本列島に大きな影響を及ぼすおそれがありますが、週末以降の進路予想が大変難しくなっています。
台風7号は今後、海水温が30度前後と非常に高い小笠原近海を急速に発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、13日(日)午前9時には、北緯30度、東経140度付近の伊豆諸島の南海上に達する見込みです。この時点で、中心気圧955hPa、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルの強い勢力となる見込みです。
ただ、予報円の直径は約800キロと大きくなっており、13日(日)以降、予報円の東側を進むのか、西側を進むのかはかなり不確実性が大きな状態です。
週明けの予想はバラバラ
新たに発生した台風7号の進路は、諸外国を含む種々の計算でも、ばらつきが非常に大きな状態です。これはもともと台風を流す上空の風がとても弱いことに加え、日本の東海上から張り出す太平洋高気圧の勢力予想がかなりばらついているためで、それらが予想進路を困難にしています。
参考までに上図は、週明け14日(月)午前9時の日本のアンサンブル予報の一部を抜粋したものです。西寄りに進めば西日本へ向かう可能性がある一方、東寄りを進めば関東沖を北上する可能性もあり、また太平洋高気圧の張り出しがさらに強まれば、日本の南を西進している可能性もあるなど、様々な進路が計算されています。
このように進路の不確実性の大きい台風7号ではありますが、週明けには強い勢力で日本列島に近づいてくる計算が最も多くなっているため、台風6号とともに台風7号の最新の予報円に十分ご注意ください。