面倒なお手入れ不要ってホント?メンテナンスフリーな鉄フライパンを使ってみた。
コーティングがないから長く使える!炒め物やステーキが美味しく仕上がる!と人気の鉄フライパン。
だけど使い始める時に「空焼き」したり、大量の油で「油返し」したり、使ったあとは火にかけて水分を飛ばしたり、油を塗る必要があったりと色々面倒。使い方を間違えると焦げ付かせてしまうことも…。
買ってはみたものの、上手く使いこなせなくてしまい込んでる人もいるのでは?
私もずっと鉄フライパンが欲しいな〜と思いつつ、メンテナンスできる自信がなくて諦めていました。
ところが!
岩鉄鉄器のダクタイルパンは
・空焼き不要
・自然乾燥OK
・洗剤も食洗機もOK
・使い終わったあと油を塗らなくてOK
メンテナンスフリー!しかも少量の油で使えるらしいのです。
これが本当なら私でも使えるかもと、早速買ってみたので正直にレビューしたいと思います。
岩鉄鉄器のダクタイルパンレビュー
私が購入したのは26cmのタグタイルパン。
他に18cm、22cm、24cmの深型タイプもあります。
26cmのお値段は税込み1万8000円。
正直ちょっと高いけれど、一生使えるならということで清水ダイブ!
同梱されていた説明書には
・片手で持てる軽さ
・後片付けが簡単で錆びにくい
・焦げつきにくい特殊な構造
と書いてありました。
ダクタイルパンは本当に軽いの?
初めて持った時は鉄らしくズッシリしてるなと感じたのですが、測ってみたら1,190gでした。
今まで使っていたフライパンと比較すると、ティファールの28cmが1,111g
ステンレスの21cmが1091gと、大きな差はなかったです。
今まで使っていたフライパンも重さに悩んだことはないので確かに片手で持てる軽さでした。
見た目はこんな感じ。シンプルなデザインでグッドデザイン賞も受賞しています。
個人的にはハンドルが一体型っていうのが嬉しいポイントでした。
切合部に余計な部品がないので洗いやすいし、ハンドルが緩んだり劣化したりっていう心配がないのはいいですよね。
しかも一体型なのにハンドルが熱くならない!うっかり素手で触って火傷する心配がありません。
ダクタイルパンはお手入れが簡単て本当?
一般的な鉄のフライパンは最初に空焼きして塗装されてる錆止めを取り除く必要があるんですが、岩鉄鉄器さんのダクタイルパンは錆止めが塗装されていないので、使い始めは食器用洗剤で洗うだけ。
洗ったあとは自然乾燥で問題なし。
一般的な鉄フライパンのようにすぐに火にかけて水気を飛ばす必要はありません。私はずっと自然乾燥していますが本当に錆びないです。
そして乾いたらそのまま収納してOK
しまう前に油を塗る必要がないのは本当に助かります。油を塗ったフライパンを収納することに抵抗がある方には特にオススメ。
油返しは要らないの?
一般的な鉄フライパンのような「使うたびにの油返し」はしなくてOK!
ただ、1番初めに使うときだけ油を馴染ませる工程は必要です。
ダクタイルパンに油を馴染ませる方法
中火で熱して、うっすら煙が上がったら弱火にして油を大さじ3杯ほど投入。そのまま5分ぐらい弱火にかけながら全体になじませます。
5分経ったら火を止めて、キッチンペーパーで縁までしっかり塗り込むように拭き取ったら完了。
ちなみに1番初めに揚げ物やアヒージョをつくるなら、この工程は不要です。
使い終わったあとは、お湯とタワシでゴシゴシ洗って自然乾燥でOK。
洗剤や食洗器でも洗えますが、馴染ませた油が落ちてしまうので使う前にもう一度油を馴染ませる工程をしてくださいとのことでした。
個人的には洗剤を使ってもそのまま使えるのかと勘違いしていたので、ちょっと残念。毎回油を馴染ませるのは面倒なので、私はひどい汚れでない限りお湯とタワシだけで洗うことにしました。
ちなみに金タワシやスポンジの研磨面はNGのようです。
本当に焦げ付かないの?
岩鉄鉄器さん独自の表層排改質処理により、目に見えないほどの凹凸ができることで油馴染みが良く焦げつきにくいんだそうですよ。
フライパンの表面はザラザラしています。
数週間使ってみた感想を正直にいうと、使い始めでも肉や野菜炒めは焦げ付かずに焼けました!
が…特に失敗しやすい炒飯や焼きそばは見事に焦げ付かせてしまいました。
がっつりついた焦げは、お湯を入れてしばらく沸騰させれば簡単に落とすことができます。
初めは「油の馴染ませ方が甘かったのかな?」と思っていたのですが、いろいろ試した結果、結論から言うと焦げつく原因は火加減でした。
勝手な思い込みで、鉄のフライパンは強火でガンガン熱して使うものだと思っていたけれど、岩鉄鉄器さんのラグタイルパンは厚さが1.6mmと薄くて熱通りが早いので中火から弱火が推奨。
特にIHは強い出力だと変形の原因になるので弱火から温めてくださいと書いてありました。
火加減のコツを掴めばオムレツも目玉焼きも焦げ付くことなくスルンと焼けます。
裏面もビューティフル。
タグタイルパンを上手に使うコツ
それでは焦げつかなかった方法をご紹介します。
IHの場合は弱火からスタートして中火にあげ、うっすら煙が出るまで温めます。
煙が出たら弱火にして油を投入。
フライパンの温度が上がりすぎるとまた焦げるので、私はここでいったん火を止めてます。油は少量でOKですが、取説には最低でも小さじ2杯くらいは必要と書いてありました。
油を広げたら再び火をつけますが弱火で調理を続けます。
要は、予熱はしっかり。調理は弱火で。
この方法で炒飯を作ってみたところ一切焦げ付かずに作れました!
炒飯はとくに失敗しやすいので火加減が重要ですが、野菜炒めなどくっつきにくい料理なら1段階火力を上げても焦げつきません。
こうして、わが家のコンロとの相性をつかんでからは、鉄フライパン初心者のわたしでも焦げつかせることなく快適に使えています!
鉄のフライパンは「育てる」とか「IHでは育たない」などと言われていますが、岩鉄鉄器のダクタイルパンは、IHでも育てなくても快適に使えるのがメリット。
さらにお手入れがラクで、コツさえ掴めばストレスなく美味しく仕上がる♪
私のように鉄フライパンを使ってみたいけどメンテナンスのハードルが高い…と躊躇している方に特にオススメです!
ご参考までに〜。
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