【鴨川市】あなたが選んだ曲を紹介。スイーツがおいしいカフェで、未知のアーティストに出会える音楽鑑賞会

安房暮らしライター（館山市・富津市・いすみ市など）

12/3(火) 19:26

千葉県鴨川市にある「カフェカルトーラ」は2024年に24周年を迎え、手作りのケーキやお菓子を食べながらのんびりと過ごせる落ち着いたカフェとして、地域に愛されています。そんなカフェが、夜に盛り上がりを見せることがあります。それは、「夜の音楽鑑賞会」が開かれる日。毎回出されるお題にちなんだ曲を1人2曲持ち寄り、自分が選んだ曲やエピソードを紹介して、みんなで鑑賞するという会で、2カ月に一度開かれています。

今までのテーマは、地名、土曜の夜、さかな、収穫、このイントロ（またはアウトロ）を聴け、わたしを変えた音楽、など多岐にわたり、参加者たちは思い思いの曲を手に、お店に集まります。純粋に音楽が好きで来る人もいれば、カフェカルトーラで提供している旬のスイーツを楽しみにしている人や、マスターやここに集う人たちに会いに来る人など、その理由はさまざま。

こだわりのレコードを持参する人もいれば、音源をUSBメモリに入れてくる人もいるし、その場でYouTubeにつないで流す人もいます。なぜこの曲を選んだのか、その曲の思い出や印象など、お題に沿ってそれぞれの切り口で披露する参加者たち。鴨川市にあるカフェですが、南房総市や館山市など、近隣の市町からもやって来ます。

夜の音楽鑑賞会のはじまり

どうやってこの音楽鑑賞会が始まったのか、主催者でありカフェのオーナーでもある、はじめさんにお聞きしました。

はじめさん「南房総市で定期的に読書会を開いている友だちと話していたときに、音楽でもやりたいよねと言ってなんとなくはじめてみたのが、今でも続いています」

夜の音楽鑑賞会がスタートしたのは2017年ごろで、ふだん聴いている曲を大きな音で、みんなで聴くというスタイル。テーマと開催日程は、FacebookやInstagramで告知しているので、気になるお題のときだけ参加するのもアリです。

「この人がこの曲を選ぶんだ」という“人”に対する発見や、「こんな曲があったのか」という“曲”に対する発見もあります。選んだ曲についてのエピソードを聞いて、選んだ人がレコードに針を落とす瞬間を参加者たちが見守り、音が流れてくる空間を共有。静かに耳を傾けるときもあれば、手拍子がはじまってノリノリのライブ会場と化すときもあります。