Wi-Fi 6の「E」にするとスピードはどうなるのか?Wi-Fiルーター評論家が解説する
ガジェットブロガーのゴーゴーシンゴです。
Wi-Fiルーターってカテゴリーがあるのはご存知でしょうか?
2024年の主流はWi-Fi 6と呼ばれるカテゴリーで、今後はWi-Fi 7が徐々に普及していくフェーズに入っております。
そんな中、気になるのがWi-Fi 6Eと言う謎のカテゴリー。
今回はWi-Fi 6Eの「E」についての解説と実際の通信スピードを紹介します。
Wi-Fi 6の「E」の意味とは?
最初にWi-Fi 6の「E」について説明します。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張規格(Advance規格)です。
拡張規格の意味が分からないと思いますが、以下が簡単な説明です。
- Wi-Fi6の拡張版の規格
- Eの部分の意味は「extended:拡張」
- 日本では2022年9月から解禁
- 今まであまり使われていなかった6GHz帯を使用
こんな感じになりまして従来の2.4GHz帯と5GHz帯にプラスして6GHz帯が追加されます。
上の図のように道路に例えると分かりやすく、道路の車線(空いてる道路)が追加されると分かりやすいと思います。
Wi-Fi 6Eにすると実際の通信速度は速くなるのか?
それではWi-Fi 6EのEにすると実際の通信速度は速くなるのでしょうか?
ここではスペックと実際の通信速度から紹介します。
Wi-Fi 6Eのスペックの例
実際の通信速度
Wi-Fi 6Eのスペックの例
通信速度については例えばTP-LinkのArcher AXE5400を例にあげたいと思います。
結論としてスペック上の通信速度は同じになります。
5GHz帯→2402Mbps
6GHz帯→2402Mbps
つまり通信条件が同じであれば出せる最高速度は同じです。
例えるなら、あくまでも道路の幅が違うだけで乗っている車は同じになります。
実際の通信速度
ここからは実際の通信速度を紹介します。
我が家の回線は一般的な光回線(1Gbps)よりも高速な10Gbps回線になりますので、Wi-Fi 6Eルーターの性能もフルに発揮する事ができます。
- 計測は平日の20時と混み合う時間
- 計測機器はMacBook Pro
最初にWi-Fi 6ルーターの基本の5GHz帯の通信速度です。
- ダウンロード(下り)→970Mbps
- アップグレード(上り)→880Mbps
- レイテンシ→10ms
最初に5GHz帯の通信速度です。
970Mbpsとかなり高速の通信速度を記録しました(何回かの平均)
平均的にもスピードは速いですが、夜間のピークタイムなのでややスピードは落ち気味で安定もしませんでした。
一方の6GHz帯の通信速度は上の画像の通りでした。
平均しても常に1Gbpsを余裕で超えてきて、だいたい1.4Gbpsで安定しておりました。
だいたい5GHz帯の1.5倍程度の通信速度で安定します。
Wi-Fi 6Eの6GHz帯はなぜ5GHz帯よりも速いのか?
なぜスペックが同じはずの5GHz帯と6GHz帯で通信速度に差がでるのでしょうか?
これは仮説ですが以下のように考えられます。
- 混んでいるピークタイム時は空いている6GHz帯のほうがスピードが出やすい
- 深夜や明け方の人が少ない時間は通信速度にほとんど差がない
こんな感じで道路が空いていれば混雑時ほど通信速度が速くなる傾向がありました。
もしも今後Wi-Fiルーターを購入する場合は、予算が許せばWi-Fi 6E対応のルーターを購入するのが個人的におすすめと感じました。
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