【摂津市】ペーパーレス化の前ぶれ? 「阪急1dayパス」から感じたデジタル乗車券の時代
関西を走る鉄道とバスの7社(阪急・阪神・近鉄、京阪、南海・大阪メトロ・大阪シティバス)は、2024年6月17日に、QRコードを使ったデジタル乗車券の販売を開始しました。
阪急摂津市駅に行ってきました。
阪急摂津市駅東改札口では、向かって右側の改札機がQRコード対応です。
阪急電鉄では、「スルッとQRtto(スルッとクルット)」というデジタル乗車券サービスを利用して、「阪急1dayパス」というデジタル乗車券を発売しました。
「阪急1dayパス」は、お客さんがスマートフォンで事前に購入し、スマートフォンに表示されるQRコードを改札機の読み取り部にかざすことで、紙きっぷなしで阪急電車に乗ることができます。神戸高速線を除く阪急電車全線で利用可能です。
ここ数年で、スマートフォンのみで電車に乗れる時代が一気に加速するのでしょうか。
都市部のみの利用で、スマートフォンをIC専用改札機にかざしている人にとっては違和感がないかも知れませんが、QRコード対応改札機の導入の背景などを考えてみました。
現在の紙きっぷを通す自動改札機は、券詰まりを防ぐための点検や整備が必要で、メンテナンスがとても大変なんだとか。自動改札機は、入れた紙きっぷをローラーとベルトで向きを整えながら運びます。そして、きっぷの磁気情報を読み取り、パンチ穴を開けて印字してから出します。これを1秒以内で行うそうです。メンテナンスコストが高くついているのですね。
ICOCAやSuica、PASMOなどのIC乗車券はかなり普及していますが、IC専用改札機は複雑な機械を内蔵しない分、ローコストなのでしょう。都市部のみ利用している人にとってはICカードで十分ですが、 ICカード利用エリア外を含む移動もチケットレスで、つなぎ目のない利用が可能になります。今後、新幹線にも導入することになると、最寄りの在来線への乗り入れもスムーズになりますね。
近々、紙きっぷの無い時代がやってくるのでしょうか。
関東では東武鉄道が、「東武グループ中期経営計画2024~2027」に「QR乗車券の導入による磁気乗車券の全廃」方針を記しています。