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【四国地方】きょう25日(火)は黄砂に注意 あさって27日(木)は荒れた天気のおそれ

鈴木悠気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属
25日(火)の黄砂予測(ウェザーマップ提供)

 きのう24日(月)の四国地方は、低気圧や梅雨前線が近づきシトシトと雨が降りました。きょう25日(火)は梅雨前線がいったん南下します。変わって大陸から移動してくる高気圧に覆われる見通しです。そのため日ざしの戻る所が多いですが、広く黄砂が飛来する可能性があります。

黄砂により交通に影響が出る可能性も

 きょう25日(火)の四国地方は、各地とも日中は晴れて最高気温は25度以上の夏日になる所が多いでしょう。大陸から移動してくる乾いた高気圧に覆われるため、湿度は下がり比較的カラッとした暑さになりそうです。

図1:25日(火)四国地方の天気予報(ウェザーマップ提供)
図1:25日(火)四国地方の天気予報(ウェザーマップ提供)

 瀬戸内側を中心に、最高気温は30度近くまであがる可能性があります。こまめに水分補給や休憩を取るなど熱中症にご注意ください。四国地方は各地とも晴れて洗濯日和に見えますが、広く黄砂が飛来する可能性があります。

図2:25日(火)の黄砂予測(ウェザーマップ提供)
図2:25日(火)の黄砂予測(ウェザーマップ提供)

 四国地方は昼ごろからを中心に黄砂が飛来し、視程が10キロメートル未満になる可能性があります。飛来する黄砂の濃度がやや濃いことが見込まれ、場所によっては視程が5キロメートル未満になるおそれもあります。その場合、交通に影響が出る可能性がありますから、車の運転や最新の交通情報にご注意ください。

 また、車や洗濯物などの表面に砂が付着する影響が出る可能性があります。洗濯物は日の当たる室内に干した方がよさそうです。

 黄砂は健康にも影響することが考えられます。呼吸器や循環器に疾患をお持ちの方を中心に、長時間の不要不急の外出は避け、屋外での長時間の激しい運動は控えましょう。もし外出される場合は、顔の大きさに合ったマスクを着用するようにしてください。

黄砂のあと27日(木)は荒れた天気に

 あす26日(水)も、四国地方は引き続き高気圧に覆われておおむね晴れる所が多い見込みです。日中は次第に黄砂の飛来は落ち着くでしょう。ただ、あさって27日(木)は梅雨前線上に低気圧が発生し、発達しながら四国地方に近づく見込みです。そのため広く雨が降り、雨足が強まる可能性があります。低気圧が発達しながら近づくため、沿岸部では風も強まり、海上では波も高くなる見通しです。

図3:四国地方の週間予報(ウェザーマップ提供)
図3:四国地方の週間予報(ウェザーマップ提供)

 特に、普段は大雨になることは少ない瀬戸内側でも雨の量が多くなるおそれがあります。四国地方は、愛媛県・香川県と高知県で大雨警報が発表される可能性が中程度あると各気象台から公表されています。

図4:27日(木)朝の雨の予想(ウェザーマップ提供)
図4:27日(木)朝の雨の予想(ウェザーマップ提供)

図5:各気象台が発表している27日(木)に大雨警報が発表される可能性(ウェザーマップ提供)
図5:各気象台が発表している27日(木)に大雨警報が発表される可能性(ウェザーマップ提供)

 黄砂が飛来したあと、あさって27日(木)は荒れた天気に注意が必要になりそうですから、晴れ間のあるうちに大雨への備えを改めて確認してください。今一度、ハザードマップで自宅の周りに危険な所はないか、避難経路や非常用品の準備ができているのか確認しましょう。

図6:筆者自宅にある非常持ち出し袋(撮影:筆者)
図6:筆者自宅にある非常持ち出し袋(撮影:筆者)

 側溝や雨どいに落ち葉や枯れ枝がたまっていると、浸水の原因になることがあります。側溝や雨どいなどの掃除もしておくといいでしょう。今後も最新の気象情報にお気をつけください。

■参考資料

高松地方気象台 黄砂に関する四国地方気象情報 第1号

気象庁ホームページ

環境省ホームページ 黄砂とその健康影響に関する調査研究

気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属

1988年東京都出身。中学生のときに空を見上げ「なんで空は青いのだろう」と疑問に思ったことをきっかけに、天気に興味を持つ。大学4年次に気象予報士試験に合格。大学院まで気候学研究を実施。親しみやすく、時には災害から命を守る気象予報士になるべく活動中。

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