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紅葉も美しい!秋に訪れたい「昭和レトロな温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

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「昭和レトロ」がブームである。昭和世代にとっては、時が止まったかのような懐かしい風景を見ると、ほっこりとした気分になるのではないだろうか。

昔ながらの温泉地には、昭和の面影が残る温泉街や旅館が多い。良質な源泉に癒やされながら、故郷に帰ってきたかのような時間を味わえる。

しかも、秋の旅には紅葉という楽しみもある。紅葉と昭和レトロな温泉街は、実に相性が良い。湯の街情緒も普段の3割増しである。

そこで、今回は紅葉も楽しめる昭和レトロな温泉地を5カ所紹介したい。

伊香保温泉(群馬県)

関東を代表する温泉地のひとつ。365段の階段に沿って形成される温泉街が有名だ。昔ながらの射的場や昭和感の漂うスナックもあり、タイムスリップした気分にもなる。石段街の脇の路地などいろいろ寄り道をしながら温泉街を散策するのが楽しい。紅葉の時期は、湯元である河鹿橋付近のモミジなどが一斉に赤く染まる。夜はライトアップされ、幻想的である。近くの日帰り入浴施設「伊香保露天風呂」とともに楽しみたい。紅葉シーズンは例年10月下旬から11月中旬。

瀬見温泉(山形県)

新庄市の奥座敷として賑わってきた山あいの温泉地。渓流に面したひなびた温泉街だが、時が止まったようで居心地が良い。特に昭和レトロを感じさせる宿が老舗旅館「喜至楼」だ。創業は江戸安政年間。本館は明治元年、別館の一部は大正年間の建築と、館内全体にレトロなムードが漂う。ところどころ古くて不便なところがあるが、逆にレトロで趣深いから大して気にならない。渓谷沿いの山に囲まれた温泉街なので紅葉も楽しめる。シーズンは例年10月下旬~11月上旬。

大沢温泉(岩手県)

花巻南温泉郷の一角を占める大沢温泉は、2つの個性の異なる建物で構成される一軒宿。なかでも自炊部のある「湯治屋」は、昔ながらの湯治宿の雰囲気を残しており、リーズナブルな料金で湯治を体験できる。木造の入り組んだ館内と昔ながらの和室は、昭和を連想させる。川に面した混浴露天風呂「大沢の湯」が名物。湯船からは赤や橙に色づいた紅葉が見事だ。シーズンは例年10月下旬~11月上旬。

四万温泉(群馬県)

上州を代表する出湯のひとつ四万温泉は、湯量豊富な温泉地。特に映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなったとされる老舗旅館「積善館」周辺は湯の街情緒にあふれ、昭和感が漂う。温泉街に沿って流れる四万川の渓谷美も魅力で、渓流を望む露天風呂が名物の宿も多い。紅葉シーズンは露天風呂から色づく木々を楽しむこともできる。シーズンは例年10月中旬から11月上旬。

肘折温泉(山形県)

山あいに湧く静かな温泉地だが、伝統的な湯治場の景観が今も残る。車がすれ違うのも困難な狭い通りの両側に旅館や商店がびっしりと連なる。昔からの街並みがそのまま保存されている証拠だ。長期の湯治客が多いのも特徴で、日用品や食料品をそろえた商店もある。山々に囲まれた谷底に広がる温泉街なので、紅葉の時期は温泉街全体が色づいた山々に抱かれる格好となる。紅葉シーズンは例年10月中旬から11月上旬。

※紅葉の見ごろの時期については例年のデータを参照しています。今年の状況については現地の観光協会等で問い合わせてからお出かけください。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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