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「あぁ、また約束すっぽかしちゃった!」と落ち込む人はスマホで「自動リマインド」

わだIT活用アドバイザー

片っ端からすぐ忘れる、身体が痛いのは日常茶飯事。老眼でスマホ文字はは超BIG。そんなシニアの日々をITでもっと便利で快適なものにしたい!シニア世代突入間近な筆者が、高齢の親と自分自身のため、シニア世代の生活改善に役立つガジェットやネットサービスを探し回って紹介します!

§ この記事は「スケジュール管理は手帳」派向けです

人生は自己嫌悪の連続。
その多くを「約束すっぽかし」が占めるという方もいるかもしれません。

「またやっちまった!!!」

と落ち込み、「予定をすぐ手帳に書きこむ」「毎朝その日の予定をチェック」など行動ルールを決めるも、時間が経つとまた「うっかり」が発生。加齢とともに頻度もアップして

「記憶力が低下してるのかも・・・」
「若年性アルツハイマーだったらどうしよう」

なんて悩む方もいるでしょう。

でも仕方ないんです。やるべきこと、考えないといけないことは確実に増えているし、行動ルールを決めたって「100%堅持できる」はずがない。

必要なのは「忘れない努力」でなく「思い出せる仕組み」作り

それも自分の意志・記憶力になるべく頼らなくていい仕組みです。

ここで重要なのが「自動リマインダー」です。

認知症による物忘れと違い、加齢による物忘れの場合には何かきっかけさえ与えられれば思い出すわけです。なのでその「きっかけ」が自動的に発出されるようにすればいいのです。

1.新しい予定が入った時にすぐ手帳に書き込む
  もしくは何かに仮メモ→後でその内容を手帳に転記
2.予定日時の前日にリマインド(前日準備や相手との事前確認のため)
3.予定日時の少し前にリマインド(直前準備や移動のため)
4.直前に最終リマインド(スタンバイ)

スケジュール登録を後回しにして忘れないために

まずは「予定の登録」です。
基本は「すぐ手帳に書き込む」ですが、この行動ルールだけでは漏れが発生します。
過去、予定をすぐ登録できなかった時の状況を思い出してみましょう。

・バタバタしていて手帳を出して書き込む余裕がなかった/手帳が手元になかった
・作業中・移動中で手帳や紙を取り出せなかった
・疲れていたり酔っていたりで後回しに・・・

それぞれ、どんな仕組みを用意しておけばいいか考えてみましょう。

とっさに手帳を出せなくても、紙とペンがあれば、そこに予定を殴り書きして、後で手帳に転記できますよね。普段持ち歩くバッグや着ている上着のポケット全てに、ポストイットと小さなペンを入れておけば、いざという時にすぐメモして手帳に貼り付けておくことができます。

「wemo」という文房具ブランドをご存じでしょうか。何回でも書いて消せるシリコン素材のアイテムで、腕に巻きつけて使えるものやメモサイズの小さなパッド、さらにはiPhoneケース型のものまであります。

●wemo | ウェアラブルメモ

「手帳派」でも、予定仮登録にオンラインカレンダーを使ってみるのもありでしょう。

「OK Google、カレンダーに登録」
「Hey Siri、スケジュールを入れて」

などスマホの音声入力を活用することで、移動中や手がふさがっている場面でも、簡単に日時と内容を登録することができます。

スマホの「メモ機能」「リマインダー機能」を音声入力する方法もあります。カレンダーより手軽かもしれません。

ポストイットへの殴り書き、スマホへの音声入力以外に、「スマホで写真を撮っておく」も有効です。写真を見た時に「予定を思い出すために撮影したもの」とわかるよう、指ジェスチャーをひとつ決めておくと便利です。例えば上の写真なら、「予定のY」ジェスチャーで、「家族から頼まれていたキーボード修理を明日やる」という予定を思い出すわけです。

毎日スケジュール整理・確認を自動リマインドする仕組み

「でもそのメモを手帳に転記し忘れちゃったらどうするの!」と思った方もいるでしょう。私も過去何度もその失敗をしました。多忙時や、精神的に余裕がないと漏れがちです。

だからこそ必要なんです「リマインダー」が。

おススメは「スヌーズ」が使えるスマホのアラーム機能です。

例えばスマホのアラーム機能で、毎日20時に「手帳のスケジュールを確認」というラベルのアラームを鳴らす。この方法だと、実際に確認作業を終えるまでの間、「スヌーズ機能」を使って何回も再度アラームを鳴らすことができます。

メモなどに仮記入した予定の転記を行い、手帳に登録されているスケジュールを最新のものにすると同時に、翌日の予定も確認しましょう。

スマホアラーム設定で一日三回のスケジュール確認リマインダー

同様に、朝には「その日一日のスケジュール確認」を、昼間には「午後のスケジュール確認」を行うためのスマホアラームも設定しましょう。

約束すっぽかしの原因は「手帳に書き忘れ」「手帳チェックし漏れ」が大半だと思いますので、スマホアラームで「手帳チェック」の自動リマインドをすることで、かなり防げるのではないでしょうか。

スマホには、「リマインダー」アプリも搭載されていますので、そちらを使ってもいいでしょう。スヌーズ機能は使えなくなりますが、繰り返し条件は、リマインダーのほうが細かく設定できます(「3日ごと」など)。

スマホやスマートスピーカーに予定をリマインドさせる

定期的にスケジュール確認をすればそれで万全かといったら、そんな甘くはありません。

朝ちゃんと一日の予定を確認しても、作業に没頭した結果、二時間後のオンラインミーティングをうっかり忘れちゃうなんてこと、結構あるものです。

「なんか忘れそうだなあ」

と思ったら、スマホのアラーム機能もしくはリマインダー機能を使いましょう。
これも音声操作での登録に慣れておくと便利です。

時間になれば、スマホが通知してくれます。
リマインダー機能は、Androidスマホなら「Googleリマインダー」が、iPhoneなら「リマインダー」があります。

オンラインカレンダー+スマートスピーカーが最強

ここまで「手帳派」を前提に話をしてきましたが、リマインド機能を本格的に使いたいならやはりオンラインカレンダーです。

私は一覧性の高さと出先でバッテリー切れしても確認できる安心感から、紙の手帳を主にしていますが、移動中や暇な時間を使ってGoogleカレンダーにも予定を転記しています。

予定日時の前日や1時間前など、あらかじめ設定した時間に通知が届くので、うっかり度忘れを防げますし、時間に余裕をもって準備したり移動したりということができます。

「この後は何の予定が入っているんだっけ?」と自分から確認にいかなくても、自動でリマインドしてくれる体制は楽だし安心です。

スマートスピーカーやスマートディスプレイがあれば、いちいち手帳を確認しなくても、オンラインカレンダーから一日の予定を読み上げてくれます。

私は「Googleカレンダー」+「Google Home」の組み合わせです。「OK Google、今日の予定は?」と質問して読上げてもらう以外に、こんな設定をしています。

「毎朝7時半に、『今日の予定』を自動で読上げてくれる」

これなら、「スマホでアラームが鳴る→手帳を探す→手帳で今日の予定を確認する」という3ステップが不要で、朝食中や朝の支度をしている間に自動的にその日一日の予定を確認することができます。

認知症初期の高齢者にも有効

認知症の初期には、「日時見当識障害」といって、今日が何日で何曜日なのかがわからなくなり、また通院や人に会う日時もわからなくなってしまうということが多々発生します。

親の介護をしながら、「だから何回も言ってるでしょ」と、ついきつい言葉を投げかけてしまうのも、この問題が多いです。繰り返し「明日病院だよね」と聞かれると、認知症のせいとわかっていてもついイラっとしてしまうのです。

そんな時には、スマートスピーカーやスマートディスプレイが強力なサポートツール。

親の替わりに通院日程やデイサービス・通所リハビリの予定などを事前にオンラインカレンダーに登録しておき、親には

「今日の予定は?」
「今週の予定は?」

という質問の仕方だけ教えればOK。

テーブルに書いて貼っておけば、忘れても大丈夫です。

私の実家では、親が「OK Google、おはよう」と言えば、「今日は○月○日○曜日です。今日は予定が一件あります・・・」と、日にちと曜日、一日の予定を読み上げてくれるように設定してあります。

間違えて外出してしまったり、玄関で何十分も迎えを待ち続けたり、頭の中のスケジュールに自信も持てずストレスいっぱいだった母の大きな課題がこれでひとつ解決しました。

OK Googleなら何十回同じ質問をしたって、明るく元気に回答してくれます。おかげで私と母の関係も改善しました。

忘れちゃってもOK。
いつでも思い出させてくれ、リマインドしてくれる仕組みさえあれば。

オンラインカレンダーやスマホのアラーム機能・リマインダー機能、そして音声操作やスマートスピーカー・スマートディスプレイをうまく連携させて、

・約束や予定の日時をうっかり度忘れしない
・楽で無理のないスケジュール管理

体制を工夫してみてください。

今のうちからその体制を作って使いこなしておけば、将来さらに記憶力が衰退しても、不便さやストレスを最小限に抑えられるはずです。

IT活用アドバイザー

ひとりで暮らす実親の遠隔見守り・サポートのため築40年の実家をDIYスマートホーム化。その経験とノウハウをサイトや電子書籍など通じて発信している。実現したいのはITを活用して高齢者の生活をもっと快適でストレスのないものにすること、そして支える家族の負担を減らすこと。親世代はもちろんのこと自分達の老後がよりよいものとなるよう、高齢者向けテクノロジー「シニアテック」の動向にも注目。

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