3月最終日の関東はさらに暑く、東京都心は3月の観測史上1位の暑さに
小田原で、7月上旬並みの27.4度
きょう30日(土)は、関東から九州にかけて初夏を思わせる陽気となり、特に関東では25度以上の夏日が続出しました。関東で最も暑かったのは小田原で、平年より約11度も高い7月上旬並みの27.4度を観測し、3月としては観測史上1位の暑さとなりました。東京都心も5月下旬並みの24.6度を観測し、今年1番の汗ばむ陽気となりました。
この季節外れの暑さは、あす31日(日)にピークとなりそうですが、それは上空に一段と暖かな空気が流れ込んでくるためです。
一段と暖かい空気が関東へ
上図は上空1500メートル付近の暖気の予想を表したものです。
きょう30日(土)午後3時の状況では、9度以上の5月並みの暖気にスッポリと覆われていて、これは晴れれば、地上で25度前後まで上がるような暖かな空気です。
そして注目は一段と暖かな12度以上の暖気の存在です。これは6月並みの暖気で、晴れれば地上で25度を大きく上回るような暑さをもたらす可能性があり、この暖気があす31日(日)午後3時には関東南部へ流れ込む予想です。
27度超が続出も?
6月並みの暖気の流入で、あす31日(日)の関東はさらに気温が上昇し、特に都内から埼玉にかけてを中心に、多くの所で26度から27度位まで上がる予想です。東京都心も26度の予想で、ここまで上がれば、3月の観測史上1位の暑さとなります。
東京都心では、観測のある1876年以降、3月に観測した25度以上の夏日は、わずかに5回しかなく、以下の通りとなっています。
2013年3月10日25.3度
1941年3月21日25.2度
1997年3月30日25.1度
2023年3月24日25.0度
2013年3月19日25.0度
もしあす31日(日)に25.4度以上まで上がれば、3月としては1位の暑さを11年ぶりに更新することになります。
ちなみに3月の関東で最も暑かった記録は、2013年3月10日に練馬で観測した28.8度となっていて、全国的にみると、1999年3月26日に鹿児島県奄美大島の名瀬で観測した30.4度となっています。